2003年1月


●睦月壱日(水)   「迎春」

     新年、明けましておめでとうございます。

     (※ここからは軍艦マーチをBGMに流しながら読んで下さい)

     ありがとうございます、ありがとーございます、ありがとー、ありがとうございます!
     旧年中は数あるHPの中より当HPに多数のご指名、ご来場頂きまして、誠に
     ありがとーございました。管理人ならびに従業員一同になりかわりまして、厚く
     深く、深く厚く御礼申し上げます。ありがとうございます、ありがとーございます!

     当HPの営業方針と致しまして、「笑います、笑えます、笑わせます」をモットーに、
     各コーナーで楽しい嬉しい、嬉しい楽しい企画を多数、多数、ご用意致しておりま
     すれば、どちらのお客様もジャンジャン、バリバリ、ジャンジャン、バリバリと本日の
     御幸運・ラッキーをガッチリとおつかみくださいませ。ありがとーございます。

     表通り、裏通り、ネットサーフィン中の皆様、どうぞ中へ奥へ、奥へ中へとお進み
     頂き、お好みに合いますコーナーをクリックして頂きまして、前へ後へ、後へ前へ、
     右へ左へ、左へ右へ、その黄金の好奇心をじゅーぶんに満たして下さいませ。
     
     ありがとうございます、ありがとーございます。ありがとー、ありがとうございます!



●睦月弐日(木)   「SQスペース・ベッド」
「Night Flight」というタイトルを付けていながら、機内食以外に航空関連の話題がぜんぜん出て
こないってのもナンなので、シンガポール航空の新Cクラスシート「スペース・ベッド」について書
いてみることにする。なぜ唐突にこの話題にしたかと言うと、実は本日、その新シートを設定した
シンガポール航空のB772で、クライストチャーチ(CHC)からシンガポール(SIN)まで飛んだの
である。この区間、去年まではA340を使ってF/C/Yの3クラス設定であったのだが、あまり
にもF利用客がいないので、Fクラスを廃止して、シートはFでサービスはCという「プレミアムC
クラス」を新たに設定し、PC/C/Yの3クラスでしばらくは飛んでいた。

ところが、鳴り物入りで登場したこのプレミアムCの利用客も
まったくいなかったため、ついにB772によるC/Y設定での
運行が始まったのである。CHCSIN間はおよそ10時間の
フライト。これを普通のCシートで過ごすってのはかなり苦痛
であったのだが、去年の12月からついに同路線にスペース
ベッド設定機材が投入され、私としては非常に楽しみにして
いた。

本日のCHC発SIN行のSQ298便は7割程度の込み具合。しかし、いつもならば、この便のC
クラスは1〜2割しか搭乗していないことを考えれば、今日は大盛況という感じである。いつもり
もかなり早く、出発の90分前に空港に到着してみたら、Cクラスのチェックイン・カウンターの前は
長蛇の列! 「順番を守る」という気持ちは誰よりも強い私だが、どうも「並ぶ」という行為は苦手
なようで、あっさりとチェックインをあきらめ、スモーキング・ルームに直行。そこで30分ほど過ご
した後で、再びチェックインカウンターへ。

私がアサインされたのは前から2列目・12Dのシート。期待に胸を膨らませながら機内に入った
時の第一印象は「なんだか狭い??」 通常のCよりもシートピッチがやたらと狭く感じたのだ。
で、肝心の寝心地であるが、水平面に対して多少は傾いているものの、座面から身体がすべり
落ちるということはなく、非常に快適ではあった。一番前のシートをアサインしてもらい、足元に
毛布を何枚か重ねて置けば、さらに寝心地は良くなると思う。

しかし、欠点もかなりあった。まず私がアサインされた12Dは、いきなりリクライニング機能が壊
れていた!!  パーサーが駆けつけて何とか応急処置はしてくれたのだが、その後も故障は
直らなかった。 まぁ、これは単に運が悪かっただけなので横に置いておいて、シートの根本的
な欠陥として、ダイニング・テーブルが挙げられる。このテーブルが水平にならないのである。
水平面に対して、手前側(自分のお腹側)が若干高く、向こう側(前の座席側)が低くなっている
ため、食事の際トレーを置いたときに、なんだか向こう側にズレ落ちそうな感じがするのである。
さらに立て付けが非常に悪く、テーブル自体がガタガタと揺れて、しっかりと固定されないのだ。
また以前のCシートよりもテーブル面も一回り小さくなっているようである。

てなことで、「寝るには良いけれど、起きている時は旧タイプのシートの方が快適である」という
のが、私の感想である。



●睦月参日(金)   「SQサービス」
昨日はSQのスペースベッドについて書いたが、今日はサービスについて書こうと思う。

SQの機内におけるサービスは、海外でも非常に高い評価を受けている。あのホスピタリティー
に溢れ、そして洗練されたサービスを一度でも体験したら、米系の航空会社なんざぁアホらしく
て乗る気にもなれない。

ところがである!! 昨日搭乗したCHC→SIN間のフライトは、とてもSQとは信じられないような
過去最悪のサービスであった。何がダメかというと、「すべてダメ!」としか言いようがないほど、
ヒドイものであった。

例えばミール・サービス。いつもより大勢の客が乗っているとは云うものの、しょせんは7割程度
であり、しかも10時間を越える昼間のロング・フライトである。つまり、サービス時間にはかなり
余裕があるはずだ。ところが昨日のクルーは、「一体何をそんなに慌てているの?」というくらい
に、バタバタと慌しくサービスするのである。雰囲気的には駅構内の「立ち食いうどん」のお店と
いった感じである。いや、立ち食いうどんの店員さんなら、テキパキしているのであれは許せる。
ところが、その便のCA達はドタバタしている上にドン臭い! あるワインを頼んでも、まったく違う
種類のワインを出すし、グラスが空になっても気がつかない。どの客がどの料理を注文したかも
キレイに忘れている。盛り付けに関しては、「笑食の鉄人」を見ていただければお判りと思うが、
学食のオバちゃんの方が遥かに上手な盛り付けをしてくれる。

そして最も見苦しかったのが、トレーを回収する際、まだワインや水の入ったグラスを、そのまま
トレーの上で横倒しにしてカートにしまっていたことである。もちろんトレーの上は水浸し、ワイン
浸しである。ちなみに、通常SQではトレーはカートを使わず1つずつ丁寧に回収して、ギャレー
で残飯類はゴミ箱に捨て、ちゃんと食器別にカートに収納している。

さらに、2回目の食事(夕食)は、通常であれば到着の2時間ほど前から始まるのだが、今回は
到着の5時間前に唐突にオードブルのサテーを出し、そして4時間前に前菜を出し始めたかと
思うと、また急にドタバタとサービスをし始め、食事サービスが終了したのは到着の2時間前。
眠るに眠れない、実に中途半端な時間だけが残った。

この他、頼んだことはすべて忘れていたり、タイミングが悪かったりと、あまりにもお粗末であった
ように思う。ハードが向上するにつれて、ソフトが低下するというのはよくある話ではあるが、ここ
まで露骨だと、今後SQを利用するのを躊躇ってしまう。もちろん、今回の便だけが酷かっただけ
であり、残り多数の便では評判通りの素晴らしいサービスを展開していると思う。しかし、初めて
SQのCを利用した人には、そんなことを知る由もない。一回一回の勝負が評価の全てである。



●睦月四日(土)   「こりゃスゴイ!」
何か食べながらこれを読んでいる方がいらっしゃったら申し訳ないのだが、既に皆様ご存知の
通り私は便秘症である。3日や4日、ウ○コをお腹の中で温めるなんざぁ〜日常茶飯事である。
ヒドイ時などは1週間のビンテージ物すら所有してしまうことがある。

シンガポールも香港やタイと並んで、「足の裏のマッサージ」が有名である。私はシンガポール
に立ち寄った際には、必ず足の裏のマッサージを受けることにしている。実に痛いのだが、終わ
ったあとは非常に気持ちイイ。

てなワケで、今回も宿泊先ホテル内にあったマッサージ屋さんに行って来た。マッサージを受け
ながら、得意?の中国語で自分が便秘気味であることを伝えると、マッサージのオバちゃんは、「ワタシ、ベンビ先生!」と言うやいなや、胸のポケットから鉛筆状の棒切れを取り出し、便秘の
ツボを集中的に攻撃し始めた。私は元来、痛みには強い方なのだが、正直に言うと泣いた・・・。
あまりにも痛くて泣いた。しかし、どんなに泣こうがワメこうが、オバちゃんは一向に攻撃の手を
緩めない。私は両足で合計12回は泣いた。

そして、それから5時間後。 軽い陣痛が始まったなと思ったら、出るは出るわ! 丸々と太った
元気なウ○コたち♪ 効果は1回に留まらず、翌朝も絶好調であった。何がスゴイって、大量に
出産しているにもかかわらず、その状態がカレー汁ではなく常にバナナであるところだ!
あースッキリした。あー気持ち良かった!

便秘でお悩みの方は、ぜひ一度行ってみてほしい。場所はマリーナ・マンダリン・ホテルの4Fで
エレベーターを降り、そのままレセプションの方に向かって3〜40歩ほど歩くと、進行方向左手
に螺旋状の階段が見えてくる。その階段を降りたところ(3F)にドアがあるので、そのドアを抜け
て左斜め前を見れば、ウインドに「KENNKO(健康)」と書いてあり、そこが店である。料金の方は60分コースでS$62。



●睦月伍日(日)   「初体験」
昨日、私にとっては非常に珍しい体験をした。昨日は午前11時発のSQ便でシンガポールから
関西空港に向かった。預けるスーツケースの中にちょいとした壊れ物があったので、とりあえず
「取り扱い注意(FRAGILE)」で荷物を預けたところ、チェックイン・カウンターの係員が、大きな
シール2枚、裏と表に貼ってくれた。

そして、その日の午後8時。雪降る中を無事関空に到着し、ターンテーブルのところで手荷物を
待っていると、私のスーツケースがカンペキに破壊された状態で出てきた。外から中身が見え
ている。幸いにも中身は無事であったのだが、もし細かい物を入れていたら、きっと外にはみ出
してしまっていたであろう。

さっそく近くにいたSQのネクタイをしたオジサンに事情を説明したところ、平謝りですぐに代わり
のスーツケースを用意してくれた。どんなに注意していてもトラブルってのは起こるものである。
大切なのはその後の処置だ。その点、今回のSQの対応はパーフェクトであったと思う。

ところで、私のスーツ・ケースは大至急修理に出してくれるということであったが、私のヤツは
バンコクで購入したバッタ物のPoloのスーツケース。一方、SQが貸してくれたのはサムソナイト
のスーツケース。できれば、このままずっと修理から戻ってこなければイイのにと思ってしまう
今日この頃である。



●睦月六日(月)   「幸福と不幸」
今日は久しぶりにダン隊長と飲んだ。ダン隊長って人は実に素晴らしい人である。温厚で優しく
頭脳明晰。 しかもである! ダン夫人というのが、これまたモデルかアイドルかというくらいに、超美人なのである。ったく、どうして幸せというのは一箇所に集中してもたらされるのであろう?
逆に言えば、不幸というものも、また一箇所に集中してもたらされている気がする。

ある有名な哲学者が、その著書の中で「人生において、幸福と不幸の量は等しい」と述べているのだが、思わず「オッサン、ホンマかいや!」とツッコミを入れたくなる。

「幸福」とか「不幸」という単語は抽象名詞である。従ってその定義も非常に抽象的かつ主観的
なものである。ところが日常生活の中だと、人間は何故か抽象的であるはずの幸福とか不幸に
対して、物質的豊かさを基準とした評価を下しがちである。もちろん「物質的な豊かさを求める」ことは決して悪いことではない。ある意味それは向上心の一種とも云える。問題なのは「物質的
な豊かさだけを求める」ことであり、恐らくいつまでたっても「幸福」というものは得られないよう
な気がする。

では私にとって「幸福」とは何かと問われれば、迷わず「みんなと一緒に楽しめること」と答える。
その方法は別に何でもイイ。物質的に楽しむことが難しい場合には、別にみんなでジャンケン・
ゲームや尻取りゲームをしても楽しいと思うし、健康を害していても友人と電話でバカ話ができ
れば幸せを感じる。つまり私は幸福を発見するのが得意な性格なのである。逆に自分が不幸だ
と思っている人は、正確に言うならホントに不幸なのではなく、不幸を見つけるのが得意な人な
のかもしれない。

ところで「美人の妻を求める」ってのは、こりゃ抽象的な欲求なのだろうか? それとも物質的な
欲望なのであろうか?



●睦月七日(火)   「残念?」
お昼前、携帯電話にシンガポール航空から連絡があった。スーツケースの修理が完了したそう
である。最初の話では2〜3週間くらいかかると言っていたのだが、気合を入れ速攻修理をして
くれたのである。いや、私はマジでサムソナイトの方が良かったのだが・・・実に残念である。(笑)
とりあえず、シンガポール航空のみなさま、ごくろーさまでした&ありがとうございました。



●睦月八日(水)   「盛者必衰」
今日は、以前京都に住んでいた際、ときどき通っていた、太秦(うずまさ)にあるお寿司屋さんに
一人で行ってみた。ご主人と奥さんが二人でやっているカウンターだけのこじんまりとしたお店
なのだが、ネタはどれも新鮮でスゴく美味しい。私が平らげたのは、八寸、生ビール、ビンビール
×2、ひれ酒、しま鯵のお造り、にぎり盛り合わせ、昆布の佃煮。私にしてはメチャメチャ食べた
方である。店が混んできたのと、隣に座っていた方が「鮒ずし」を注文した(あの匂いが苦手)の
で、私は約2時間ほどで店を後にした。

店を出てから、酔い醒ましを兼ね、私にしては珍しく太秦界隈を歩いてみた。7年前まではほぼ
毎日のように通っていたこともあり、この辺りで行ったことのないお店はほとんどない・・・ハズで
あった。ところが7年の歳月は太秦の光景をスッカリ変えていた。右を見ても左を見ても、知らな
いお店のオンパレード。ガラス戸店越しに店内を覗いてみたりもしたのだが、お店の名前は同じ
なのに、オーナーが代わっている感じのところも何軒かあった。自分の居場所がどんどん消えて
しまっているような気がして、なぜだか急に寂しくなってしまった。

「人はなぜ旅ができるのか?」と問われれば、私は「それは帰るところがあるからである」と答え
るであろう。少なくとも私はそうである。旅が終わった後にちゃんと帰る場所があるからこそ、私
は旅に出られる。終わりなき旅を続けるボヘミアンになるには、私は余りに精神的に弱すぎるのかもしれない。



●睦月九日(木)   「プチ比較文化論」
このところ台湾の方とお話する機会がやたらと多い。つい先日もTPE → KIXのSQ機内で、隣に
座られたのが台湾の方で、大阪までの約2時間、いろいろとお話しすることができた。その方は
大阪に11年在住しているとのことで、日本語はとても流暢であった。

話題の中で興味深かったことがある。彼が日本に来てから、最初に受けたカルチャーショックは
人々がラーメンとご飯を一緒に食べているの見たときだそうだ。台湾では麺類と飯類を同時に
食べることはまずないのだそうだ。ところが日本では麺類+ご飯ってのは定番メニューである。
「ラーメン&ライス」はダメでも、「うどん&おにぎり」であればOKという方は大勢いるであろうし、
実際、うどん屋さんの定食メニューは麺類+ご飯物というのが基本である。台湾で生まれ育った
彼にはそれが不思議で仕方がないという。

さらに彼は、「皆さん、どうして王将で食べるときも、超高級中華料理レストランで食べるときも、
ほとんど同じメニューを注文するんですかねぇ・・・・」と苦笑した。指摘されて初めて気づいたこ
とではあるが、我々日本人はは中華料理に詳しいようで、実はポピュラーな料理しか知らないの
で、ついつい定番メニューを注文してしまうのかもしれない。つーか、高級レストランでは我々は
ほぼ間違いなくコース料理を注文し、アラカルトで注文をする人など、ほとんどいないのではな
いだろうか? 

実は過去に彼の感想に近い指摘を受けたことがある。あれは、確かシンガポールのホーカーズ
(屋台村)だったと思うが、私が知人と食事をしていたら、隣のテーブルでやはり食事をしていた
地元の中華系シンガポール人が「日本からいらっしゃったんですか?」と、英語で我々に話しか
けてきた。我々が日本語でしゃべっていたから、彼は我々を日本人だと判断したのだろうと思っ
たのだが、彼に判断理由を聞いてみると意外な答えが返ってきた。

「テーブルの上の料理で解りました。中国人なら絶対に注文しない組み合わせでしたから。」

その時、我々のテーブルの上にどんな料理が並んでいたのかは忘れてしまったが、おそらくは
日本の平均的なオヤジが、ビールのツマミに注文するような料理であったと思う。

よく「日本の常識、世界の非常識」と言われるが、自分では「普通」だと思っていることが、実は
「異常」なときもあるということを思い知らされた体験であった。



●睦月拾日(金)   「夜空記」
みなさま、明けましておめでとうございます。ダンです。

昨夜、夜空を見上げていました。風邪を引き添えました・・・。 夜空にはいっぱいの星がありまし
た。星座がどうだとか星が何等星かだとか、小難しいことはわたしにはわかりませんが、とにかく
キラキラ輝いておりました。 「ほら、星がきれいだぞ」 と、わたしは横にいた7歳の息子に言いま
した。 すると、息子は「どうして星って光るの?」と訊いてきました。

「‘どうして星は光るのか’か・・・・・」

わたしは赤貧な知識を頼りに何かしらの説明をしようと必死で言葉を選ぼうとしましたが、息子
は手に携帯のゲーム機を持っています。仮に説明したところで、次なる質問は決まっているとい
うものです。 「じゃあ太陽はどうして光るの?恒星はどうして?」  仮に仮にわたしが天文学者
か太陽研究家であったとしてこの場をうまく切り抜けられても、ゲーム機の画面を見つめる息子
の更なる質問は、予想されることです。 「星って何個ぐらいあるの? 星は地球より大きいの?
地球はどこにあるの? 東京の隣? それともアメリカ?」 子供の質問に真っ向から付き合うに
は、わたし、少々疲れておりました。  そろそろ寝ようかと雨戸を閉めようとした矢先に眼に飛び
込んできた夜空だったのですから。  

しかし子供の質問には、わからなくてもいいから一生懸命に答えること! と、昔よんだことの
ある育児書に書いてあったような気がしてきました。 「どうして星は光るんだろうな・・・」 ぶつ
ぶつ言いながら、わたしは直球勝負をやめ、チェンジアップ程度で返球することを巧みに考えて
います。これなら育児書にも反しない。  吹き込んだ夜風にふたりしてブルっと来ながら、わたし
は切り上げたいばかりにチェンジアップを投げました。

「お前は将来偉くなるかもしれない。何かに対して『どうして?』と常に疑問をいだくことは素敵な
ことなんだよ。疑問が湧くから興味がでるんだし、興味があると必ず知ろうとするからね。そうや
って人間は勉強していくんだよ。」  

おそるおそる息子の顔を見ますと、何やら誇らしげな顔つきになっています。単純な子供でよか
ったと思いました。  それで気をよくしたわたしは、よせばいいのに図に乗って言葉を継いでしま
ったのでした。

「子供のうちに出来るだけいっぱいいっぱい『どうして?』と思いなさい。
父さんみたいに大人になってしまうと色々知ってしまうから、なかなか
『どうして?』と思えないんだよ。だから『どうして?』と思えるのは子供の特権さ。
子供だけに与えられた素敵なプレゼントなんだよ。」

わたしは口から先に産まれてきたのではないかと思うほど、言葉がスースー出てきて、少しいい
気分になりました。今しがたまですぐ横になって眠りたいという気持ちがありましたが、いい機会
です。今宵は『どうして?』について語ってやりたくなりました。  息子は既にゲーム機から眼を
離して寒空に浮いた星を見上げています。きっとわたしが言ったことに何かしらの感銘を受けた
のでしょう、難しそうな顔をしています。あるいは新たな『どうして?』が芽生えたのかもしれませ
ん。  

よし、どんなことでも聞いておくれ、父さんは何でも答えてやるぞ。  しばらくすると息子が口を開
きました。ちょっと首をかしげておりますので、どうやら質問のようです。

「ねえ、父さん・・・」

「なんだ? どうした? どんな質問だ?」わたしの声は太字のようです。

「『どうして?』は子供のものなの?」

「ああ、そうだよ」

「大人になってしまうとなくなってしまうの?」

「淋しいことだけど、そうだね」

「でも父さんは大人だけど、よく言ってるじゃないか」

「・・・そ、そうか?」

「いつも言ってるよ」

「何て?」

「ほら、『どうして、父さんにはいいことがないんだろう?』とか、
『どうして父さんはいっぱいお小遣いを持ってないんだろう』とか、
いつも言ってるよ」

「・・・・・・」

わたしは水洟が垂れてくるのを感じましたが、拭くのもたえだえに何か言おうと必死でした。

「星はどうして光るかっていうことだけどね・・・」

「うん」

「・・・星はきっと、みんなの願いを叶えるために光ってるんだと父さんは思うんだ」

言い終えたとたん、おおきなクシャミがひとつ出ました。



●睦月拾壱日(土)   「事件簿を越える事件簿」
品位と文才の違いと言ってしまえば、それまでなのかもしれないが、どーもダン隊長の後っては
のは書きづらくて困る。実は便秘に関する耳寄りな情報があったのだが、まさか心温まる話の後
にウ○コの話を書くワケにもいかんし・・・・。その話題はまた別の機会に書くことにする。

さて、昨夜は久しぶりにC氏ご夫妻と一緒に太秦(うずまさ)界隈にある某居酒屋に行った。この
二人は昨年9月に結婚したばかりの熱々カップルである。C氏とは10年来の付合いなのだが、
出逢いはその居酒屋である。それなりの紹介者から、それなりの紹介を受けた人であっても、も
わずか数ヶ月で疎遠になってしまうことが多々あるってーのに、場末の居酒屋のカウンターで、
たまたま隣り合わせになり、そのまま10年以上も付き合いにが続くってのもかなり珍しいケース
ではないだろうか?

ちなみに、C氏は20代の頃に3ヶ月間かけてアフリカ旅行したことがあるのだが、そのときの
エピソードってのがもう大爆笑もので、それに比べりゃ「M氏の事件簿」の中のエピソードなんざ
葬式における喪主の挨拶みたいなもんである。近い将来、C氏の許可を取り付けた上で、ぜひ
ぜひ皆様にもご紹介したい。



●睦月拾弐日(日)   「誤解」
「airtravelers」という私の大好きなサイトがある。リンクのコーナーでもご紹介している通り、この
歳になってから、ホントにステキな方々と巡り逢えた素晴らしきサイトである。

さて某アングラ系掲示板を見ていると、airtravlersやそこの管理人、果ては常連さんに対しての
根拠なき誹謗中傷があまりにも多くて、思わず悲しい気分になってしまう。私は同サイトの常連
さんや管理人さんとは、何度もOFF会でお会いしたことがあるのだが、みなさん素晴らしい方々
ばかりであり、アングラ系掲示板に書かれていることは、100%事実無根の与太話としか言い
ようがない。

今週末に東京で我々のHPの第1回OFF会が開催される。airtavelers からも多数の方々が参加
予定であるが、他の方々もぜひぜひ参加していただければと思う。絶対に楽しい一時を過ごせ
ると自信を持って断言できるし、参加すれば誤解が溶け、新たなる認識を持たれると思う。


             第1回 超マイナーサイト「Night Flight」OFF会

             ●と き    平成15年1月18日(土)  午後7時
             ●ところ    東京都内の某お店
              ●申込み   ↓こちらから↓
                          



●睦月拾参日(月)   「浦島太郎」
本日は成人の日だそうである。「そうである」と書いたのにはワケがある。実は私、成人式って
のは「1月15日」だとずーっと思っていたのである。NZに住み始めてから丸5年になるのだが、
この間にいろいろ変化があったようである。体育の日も今じゃ10月10日じゃなくなったそうな。
まぁ、フレキシブルになるのは結構なことだが、長年親しんできた日付だけに、いまいちピンとこ
ないものがある。浦島太郎もきっとこんな感じだったのかねぇ・・・。



●睦月拾四日(火)  「ネタ不足」
とりあえずネタ不足でメチャメチャ困っている。すべてのコーナーがネタ不足なのである。最初の
予定では、皆様からドッと笑食写真が送られてくる予定であった。ところが実際には3〜4人の
友人から送られてきただけで、一般の方々のエントリーは皆無なのである。ひょっとして、皆さん
は笑食に遭遇したことがないとか??

さらには、このところマジメに日本での懲役をこなしているせいか、この「平成徒然草」に書くネタ
にも困っている。なーんにも刺激的なことがないのだから仕方がない。あまりにも平凡な日々が
続いているので、今日はネタ不足解消の為、「旅の心得帳」の原稿を書いたりなんかしてみた。
第三話は「旅の英会話」である。

英会話と言えば、私は友人のU氏からよく「あんた、英語をしゃべりだすと人格が変わる!」と言
われる。他の通訳の連中もそうなのかしらん? 自覚症状はまったくない。確かに声の質は少し
変わるような気がするが、人格まで変わっているとは思えないが・・・・。今週末の土曜日に開催
される東京OFF会では英語で自己紹介をして、ホントに人格まで変わるのかどうか、みなさまに
チェックをしてもらおう。

あ、東京OFF会と言えば、会場の詳細が掲示板の方で確認できます!!(三代目の最新投稿)
しかし、日時や会場をWEB上で公開してもエエのかぁ?(爆)  

まぁ、もし「覗き見に行ってみようかな・・・」なんて思っている方がいらっしゃったら、そんな根暗な
こと言ってないで積極的に参加しましょーよ。宴会ってのは、観客よりも主役になった方が楽しい
でしょ? 午後6時から宴会開始ってことだけど、たぶんヒマな私は5時過ぎから飲んでいること
であろう・・・・。ビール片手にやたらと笑ってる青い目のオッサンが私です。ヒマなら一緒に飲み
ましょ♪



●睦月拾伍日(水)  「新・我中国語得意也」 
ダン隊長とミーティングを兼ねて、太秦にある居酒屋「こころ亭」に行ってきた。まだ京都・太秦に
住んでいた頃、私はこの居酒屋に年間400日は通っていた。カウンター8席、テーブル席が2つ
だけという小さな店だが、居心地がすごく良い。店主は私と同じ40歳。ジョークが通じる気さくな
あんちゃんである。

さて私は久しぶりにこの店にやってきたワケだが、バイトの女の子がナント中国ご出身! この
ような状況において、黙っていられる私ではない。さっそくダン隊長と共に日中友好に励んだ。
今回のメインテーマは、ナント言っても「痔」である。掲示板をご覧になればお分かりかと思うが、
「偏差値40からのアメリカ滞在記」という、私のお気に入りサイトの管理人である大泉氏から、
「痔のことは中国語で何と言うのか?」という質問を頂いていたのだ。

この女性、日本語がペラペラだったので、今回は別に筆談を必要とはしなかったのだが、一応
念のためにペンと紙を用意し、「痔」と書きしるして、これを中国語で何と言うのか尋ねてみたと
ころ、中国語でもやっぱり「痔」だそうである。(発音もZi) ついでに切痔とイボ痔についても尋ね
てみたのだが、「あまり病気には詳しくないので解らないが、たぶん内・外・混合という文字を付
け加えるのではないか」とのお答え。なるほど・・・内痔、外痔か・・・・・・ん? でも「混合痔」って
ナンなのだろうか?? なぞは深まるばかりである。

いろいろ「痔」について討論していたら、非常に役立つ中国語を教えてくれた。

     我有痔 有好葯馬? (痔を患っているんですが、何か良い薬はありませんか?)

最後から2番目の「葯」という文字は、中国語で「薬」という意味だそうだ。「我有」の後ろに、何か
病名を入れれば、何にでも使えるそうである。例えば「我有腹痛」とか「我有湿疹」とかである。
それから最後の「馬」と言う字は、正確に書くと口ヘンなのだが、このHPを作っている「ホーム・
ページビルダーVer6」ではカバーしてなかったので表記できなかった。従って手書きの場合に
は、馬の左横に口を加えてほしい。

それにしても、あってイキナリ痔の話なんか、普通はしないよなぁ・・・・・。ダン隊長と一緒だった
ので、何とかアカデミックな雰囲気を保てたが、もし私一人であったら、完全に変態である。(笑)



●睦月拾六日(木)    「年賀状記(その2)」    
こんにちは。ダンです。
先日、社長がこんなことを言いました。
「**さん、家内がまた大変なことを言い出したんですよ」
その言葉の裏には、日々仕事に追われている私へのネギライの意味が込められている
ようでした。

・・ネ、ネギライぃ・・・!?

「ちょっと待ってくださいね。息を整えてから聞かせていただきます。」
私は小さな喫煙場所で一服して、言葉通り息を整えてから、耳を差し出しました。

「何でしょうか?」

「家内宛に来た年賀状のことなんですけど・・・」

こうして「年賀状記その2」は始まります。
社長は私にメモを手渡しました。ちいさなメモには流れるような字で「注文」が書い
てあります。社長ご夫人の直筆です。
要約すると、こうです。

・年賀状がいっぱい来た。
・来たところ、来ていないところをチェックしてほしい。
・来たのに、出していないことは非常に失礼にあたることだから、すぐ出してほしい。
・住所や電話番号、メールアドレスなど変わっている分についてはリスト上で変更
 しておいてほしい。
・上記、業者の分は除外。
・わたしは1月いっぱい忙しくて、できない。
・だからお願いします。

・・・そして社長一家は、昨日、2泊3日の予定で家族旅行へお出かけになりました・・・。



●睦月拾七日(木)   「新幹線 vs 飛行機」
久しぶりに新幹線に乗って、京都から東京に向かった。京都からだと飛行機で東京に行くよりも
新幹線を利用した方が何かと便利である。ひかり号だと東京まで2時間40分。一方、飛行機の
場合には京都市内から伊丹空港まで1時間、空港での待ち時間が30分、飛行時間が1時間、
羽田に着いてから預けた手荷物を受け取り、モノレールに乗って都内中心まで行くのに45分、
合計3時間15分以上かかる。料金的にも新幹線のグリーン車の方が飛行機のSSよりも安い。

しかし新幹線に不満がないわけではない。不満の代表が座席である。平日の昼間なんかだと、
グリーン車はガラガラである。1車両辺り4〜5人しか乗っていないことも多い。つまり利用客が
ほとんどいないのである。ならばもう少しシートピッチを広げて欲しいと思うわけである。

            


新幹線に限って言えば、普通車の方は年々進化をしているけど、グリーン車の方は退化してい
るような気がするのだ。確か以前はシートテレビが付いていたのに、いつの間にか消えてしまっ
ている。オーディオチャンネルはあるけれど、ヘッドフォンのサービスはない。(イヤホンは有料
販売)) なんか中途半端である。とりあえず、 フルフラットにしろとまでは言わないけど、せめて
シートピッチは140cm以上、リクライニング角は145度以上にしてもらいたい。



●睦月拾八日(土)   「初OFF会」
今日は我がサイト初のOFF会が東京で開催された。参加者は全部で12名。遠くは大阪からの
参加者も・・・・って、一番遠くから参加したのは私だ!(爆) 

一次会は神楽坂にある鰻屋さん。出てくる料理はどれも美味しい♪ そして二次会はカラオケ
居酒屋。しかし歌う人は誰もいない。会話が楽しすぎて歌ってなんかいられないのだ。 そして
三次会は東京ドーム・ホテル内のBAR。なぜこのBARに行ったかと言うと、タダ単に私が宿泊し
ていたからである。(笑)

初めて参加した人であろうが、毎回参加している人であろうが、そんなことはまったく関係ない。
酒を飲みながら、楽しい一時を過ごせればそれでイイ。第二回目のOFF会がいつ開催されるか
はまだ未定であるが、次回はぜひもっと大勢の方々に参加して頂きたい。

末筆で恐縮ですが、今回参加された方々、ならびに幹事の労をとっていただいた三代目さんに
心から厚く深く御礼申し上げます。



●睦月拾九日(木)   「ホテル日航関西空港のBAR」
関西空港を利用して旅行に出かける際には、必ず空港島内にあるホテル日航関西空港に前泊
している。とても空港にあるとは思えないほど静かなホテルである。

ここのホテルの最上階に「ジェット・ストリーム」というBARレストランがある。ここのBARがすごく
イケている。飛行機大好き人間にとっては、まさにパラダイスのようなロケーションの中で飲む
酒は実に美味しい。特にバーテンダーの石川氏・紺谷氏が作り出すカクテルはどれもこれも絶品
である。石川氏は昨年開催された某大会のノン・アルコール・カクテル部門で「審査委員特別賞」
を受賞された。一方、紺屋氏の方も、「アルマニャック・カクテル・コンペティション全国大会」にて
見事に3位に輝いた。その受賞作品「ヴェメール・ジョルジュ」は、まさに芸術品! 私には味覚
を言葉で表現できるだけの文才などカケラもないので、ぜひ実際にBARに行って注文してみて
頂きたい。きっと満足すると思う。

さて、今回は石川氏のご好意により、ホテル3FにあるメインBAR「コントレイル」でアシスタント・
マネージャーを務める今安氏をご紹介頂いた。精悍なマスクでシェーカーを振る姿は、歌舞伎
役者を髣髴させる。個人的に非常に印象的だったことが1つある。それは氏がカクテルの注文を
受けてから、「どうぞ」と言いながら、出来上がったカクテルをお客様の出すまでの間、絶対に気
を緩めていないことである。

私はホテルのBARが好きで、出張の際には必ず宿泊先のホテル内のBARで飲むのだが、ほと
んどのバーテンダーさんは、シェーカーを振っているときはキリッとした表情をしているのだが、
振り終わってグラスに注ぎ始めると、ほんの少し表情が緩む。ところが今安氏は緩むjどころか、
注文を受けてから徐々に表情が引き締まっていき、シェーカーからグラスにカクテル注ぎ込まれて、最後の一滴がしたたり落ちた、まさにその瞬間に「キリっとした表情」がクライマックスに達する。ちょうど歌舞伎役者がポーズを決めた瞬間のようなのだ。

わずか数分間のドラマではあるが、理屈抜きにそこにいる人々の心を惹きつけるものがある。。絶対にモテるやろうなぁ・・・・。(爆)



●睦月弐拾日(月)   「シンガポール・スリング」
昨日に続いて酒の話。「シンガポール・スリング」というカクテルがある。名前からもお分かりのよ
うに、シンガポールにあるラッフルズ・ホテル内のロング・バーで生まれたカクテルである。日本
のBARでこのシンガポール・スリングを頼むと、ベースであるジンが前面に出た非常にドライな
味のカクテルが出てくる。ところが本家ロング・バーでサービスされるシンガポール・スリングは
とても甘くて、言われなければアルコール飲料であることすら分からない。

甘いものが苦手な私なのだが、このシンガポール・スリングだけは例外的に大好きなのである。
シンガポール航空のカクテル・メニューの中にはもちろんシンガポール・スリングもあるのだが、
私は必ずといってよいほど注文している。

ガイドブックを読んでいると、ラッフルズ・ホテルのロング・バーには、ちょいとしたドレスコードが
あり、「サンダル履きやノースリーブは禁止」と書いてあるものがある。しかし、実際に行ってみれ
ば分かるのだが、お客さんのほとんどがラフな服装であり、短パン・Tシャツ・サンダル履きの人
も多い。日本人だけではなく、欧米人も店内でバシバシとフラッシュを炊いて写真を撮っている。

ちなみにロング・バーではお土産用にシンガポール・スリングのグラスを販売している。もちろん
新しいグラスだ。私は自宅でビールを飲む際に愛用している。350ml缶のビールがちょうど入
る大きさだ。

みなさんもシンガポールに行かれた際には、ぜひ本家のシンガポール・スリングをお試しあれ。


             


●睦月弐拾壱日(火)   「カオサン」
昨日から静養がてらバンコクに立ち寄っている。私が常宿としているのは、バッパー天国で有名
なカオサンにあるビエンタイ・ホテルである。場所が場所だけに、「豪華」という言葉とはまったく
無縁のホテルなのだが、妙に気に入っている。

何年か前に沢木耕太郎の小説「深夜特急」を読んで以来、「バッパー」ってのに強い憧れを抱い
ている。バックパックを背に世界中を放浪して、新しい町にたどり着くたびに、「なんだかまた自分
が1つ自由になったような気がした・・・」とつぶやいてみたいのだ。ところが現実はかなり厳しい
ようで、いつもバンコクに到着した時点で、仕事の疲れが一気に噴出ししてしまい、精神的には
燃え尽きた状態になっている。

カオサンはとてもエキサイティングなエリア
である。1年中お祭り騒ぎをしているような
感じだ。通り沿いには露天商が軒を連ね、
オープン・カフェでは旅人達が昼間から酒を
あおりながら、読書やおしゃべりに興じてい
る。お腹が空けば、通りの外れにある屋台
に行って、一杯60円のラーメンを食べれば
良い。

ここには必要なものはすべて揃っている。贅沢さえしなければ、1ヶ月2万円もあれば生活でき
てしまうのだ。誰も他人の行動には干渉しない。ある種の「自由奔放さ」が街を支配している。

ところがよく観察してみると、自分が旅人であることを忘れてしまい、すっかりこの街に根をおろ
してしまっている若者も数多くみかける。積極的に住んでいるというより、まるで世捨て人のよう
に、流れ流れてこの街にたどり着いたという感じなのだ。意地悪な見方をすれば、現実逃避を
しているようにも思える。年に数回、しかもたった2泊程度しかしない私が、このようにカオサン
について語るのは非常に不遜なことかもしれない。しかし逆に言えば、だからこそ見える部分も
ある。

カオサンは魅力的な街である。ただ私自身について言えば、2泊以上してしまうと、自分自身が
この街にスポイルされてしまうような気がして怖い・・・。



●睦月弐拾弐日(水)   「運ちゃん」
バンコク国際空港〜ホテル間の往復には、いつもリムジン・タクシーを利用している。空港内の
出迎えホールに申し込みカウンターがあり、事前に予約などしなくても、バンコクに到着してから
の申し込みで、待たされることもなくスムーズに乗れる。もちろん復路も遅れることなくホテルに
迎えに来てくれる。車はベンツやボルボを使用しているので、一般のタクシーと比べてトランクも
大きい。これで料金は往復で約4千円。妙な料金交渉や遠回りなどされることがないので、私は
気に入っている。が

さて本日も空港まではこのリムジン・タクシーで移動した。ホテルへの出迎え予定時刻は午後
12時半だったのだが、1時間前には到着していた。私は時間に神経質な方で、だいたい約束
の1時間前には待ち合わせ場所に行っている。そこで時間をつぶす方が気が楽なのだ。今日も
午前11時過ぎにチェック・アウトを済ませた後、ホテル内のレストランで、ちょっと早いランチを
取ろうとしていたら、窓からリムジンが来たのが見えたので、あわてて注文したサンドイッチを
口の中に放り込んだ。

今日のフライトは午後3時25分発。ホテルを11時半に出発すれば、どんなにゆっくり走っても
12時半には到着してしまう。しかし、リムジンの運ちゃんを待たせるのも悪いし、ヘタに待たせ
ると、当然ながらその間は車のエンジンを切っているので、エアコンがかかっておらずず車内は
灼熱地獄と化してしまう。何が嫌いって、暑い車内ほど嫌いなものはない。

てなワケで、私は予定よりも1時間も早くホテルを出発した。出発するとすぐに私は運ちゃんに
100バーツ紙幣(約300円)を渡して、「高速道路でお願いします」と頼んだ。ここで普通ならば
運ちゃんは黙って頷き、こちらのリクエストに応えてくれるのだが、今日の運ちゃんはちょっと違
っていた。たどたどしい英語で、「出発まで時間があることですし、市内を観光しながら空港に向
かいましょう・・・」と言い出したのだ。

観光・・・・・私がもっとも苦手とする分野である。だが運転手はやる気満々だ。せっかくの好意を
無視するのも悪いし、それに別に車から降りて観光するわけでもないので、わざとらしい笑顔で
「そいつぁ〜イイ考えだぜ!」と言ってしまった。運ちゃんは私に対するサービスで観光案内をし
てくれているのであろうが、私も運ちゃんに対するサービスでそれに付き合っているワケである。

王宮だのウィークエンド・マーケットなど、私にはまったく興味のないところをウロウロしながら、
出発してから2時間半後に、やっとこさ空港に辿り着いた。見た目はイカツイ運ちゃんだったが、中身は気のイイ運ちゃんであったと思う。そんなこんなで100バーツは感謝の意味を込めて、運ちゃんのチップとなったのであった。(笑)

             



●睦月弐拾参日(木)   「ドラマにおける考証」
約3週間に及ぶ日本での懲役がようやく終了し、やっとこさNZに戻ってきた。バンコクでの休養
(タイ式マッサージ)が功を奏したのか、さほど疲れはない。

さて今回の出稼ぎでは、国内移動は主に全日空便を利用したのだが、機内でやたらとキムタク
主演の新ドラマ「Good Luck」の宣伝をしていた。ご存知のようにキムタクが全日空の副操縦士
という設定のドラマである。飛行機オタクの私としては興味深々であったので、第一回目の放映
を楽しみにしていた。

さて第一回目の感想だが、実は仕事の都合で後半15分程度しか観れなかったため、ドラマの
詳細はまったく解らなかった。私が観始めた時は、岩城晃一とキムタクが乗務する全日空便が
目的地の空港が閉鎖したため成田に戻ることになり、乗客の一人が暴れ始めたシーンだった。
キムタクがキャビンに行って乗客を説得し、そして飛行機は無事に成田に着陸した。

まぁ、普通の方なら「メデタシ、メデタシ」ってことで終わるのが、これが私のような飛行機オタク
の場合だとちと違ってくる。ストーリーとまったく関係のないところなのだが、どーしても気になる
部分があったのだ。

実は私も飛行機のライセンスを所持していて、たまに実機を操縦することがある。まだ訓練生で
あった頃、よく教官から「視線を一ヶ所に集中してはダメ!」と注意された。例えば急旋回のとき
など、飛行機というのは頭が下がるクセがあり、そのままでは旋回中にどうしても高度が落ちて
しまう。もちろん空中には何の目印もないので、外を見ただけでは高度が下がってきているかど
うかは分らない。そこで、他機がいないかどうか外を見ながら、同時に高度計や昇降計、そして
水平義計なども見て、高度が下がらないように細心の注意を払うのだ。

ところが高度のことを気にし過ぎると視線は計器に集中してしまい、また他機の動向に注意を
払い過ぎると視線は外に集中してしまうのである。そこで教官から先程のように注意されるワケ
である。

これは着陸の際もまったく同じで正面を中心にして、左右にも気を配りながら、計器類もちゃんと
モニターしなければならない。旅客機のように機長と副操縦士の2名で運航する場合は、操縦
を担当する方(通常は機長)が外部監視を行い、もう一人(副操縦士)は主に計器類のモニター
や無線を担当する。従って、副操縦士は正面よりも下、つまり計器類の並ぶパネル側を頻繁に
見ているているのである。

ところが、ドラマではそれは成田への着陸シーンにおける岩城機長、キムタク副操縦士、そして
ジャンプ・シートに座る査察操縦士、以上3名のコクピット・クルーたちの視線は、3名が3名とも
正面の一点をジッと見つめていたのである。実際のオペレーションでは絶対に考えられないこと
だ。

「しょせんはドラマじゃないの〜ぉ♪」と言われたら返す言葉はないのだが、どうも気になってし
まったのだ。時代劇ドラマには一応は「時代考証家」っていう人がいて、細部に渡って時代考証
を行い、時代背景に照らし合わせて矛盾が生じないように校正していると聞く。現代物のドラマ
はストーリー優先で、細部の設定ってのは気にしないのであろうか? 医師が主人公のドラマや
刑事が主人公のドラマとかでも、実際の現場では絶対にありえない設定がなされていることが
多いと思う。

もちろんカンペキな設定をしてしまうと、あまりにも日常過ぎて、ドラマとしては面白くないのかも
しれないが・・・・・。やっぱりA型人間としては気になるところである。



睦月弐拾四日(金)   「妙にハマった!」
知人から妙なゲームを紹介してもらった。心理ゲームの一種みたいなやつで、マジメにやれば、
願いごとが叶うそうである。ったく、ガキでもあるまいし、アホらしくてやってられるかい!・・・・と
思いながらも、このところイイことが全然ない私は、ついつい試しにやってみたところ、妙にハマ
ってしまったというか、楽しめてしまったのである!! 皆さんも、ヒマつぶしに一度やってみて
はいかが?(笑)


    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

これは、たったの3分で出来るゲームです。試して見てください。驚く結果をご覧 いただけます。
このゲームを考えた本人は、チャレンジしてからたったの10分で願 い事がかなったそうです。
このゲームは、おもしろ、かつ、あっと驚く結果を貴方にもたらすでしょう。

でも約束してください。絶対に先を読まず、一行ずつ進む事。 たったの3分ですから、試す価値
ありです。

まず最初に注意事項が2つあります。
1) 必ず一行ずつ進んで下さい。先を読むと、願いが叶わなくなります。
2) 名前を選ぶ時、必ず自分の知っている人を選び、考えすぎずに
   思ったままを書いて下さい。


それではゲームの始まりです。

1) まず最初にペンと紙をご用意下さい。
2) 紙に1番から、11番まで、縦に数字を書いて下さい。
3) 1番と、2番の横に好きな数字をそれぞれお書き下さい。
4) 3番と、7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。
  ※必ず興味のある性別の人の名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら
    男の人、レズなら女の人の名前をく。)
 
くどいようですが、必ず一つずつ進んで下さい。先を読むと何もなくなります。

5) 4、5、6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さい。これは家族でも
   知り合いや友人、誰でも結構です。
  
まだ、先を見てはいけませんよ!!

6) 8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。

7)最後に、お願い事をしてください。

それではゲームの解説を致しましょう。

1) このゲームの事を、2番に書いた数字の人に伝えて下さい。 
2) 3番に書いた人は、貴方の愛する人です。
3) 7番に書いた人は、好きだけど、叶わぬ恋の相手です。
4) 4番に書いた析、貴方がとても大切に思う人です。
5) 5番に書いたヘ、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。
6) 6番に書いた人は、貴方に幸福もたらしてくれる人です。
7) 8番に書いた歌は、3番に書いた人を表わす歌。
8) 9番に書いた歌は、7番に書いた人を表わす歌。
9) 10番に書いた歌は、貴方の心の中を表わす歌。
10) そして、11番に書いた歌は、貴方の人生を表わす歌です。

とても奇妙ですが、当たってませんか?



睦月弐拾伍日(土)   「戦艦大和の最期」
先日の日本出張(通称:出稼ぎツアー)の際、時間を見つけては本屋さんに通った。日本料理の
レストランはNZにも数多くあるが、さすがに日本語の書籍を売っている本屋だけは1軒もない。
もちろん英文の本はこちらでも多数売っているが、仕事外の時まで英文なんざ読む気にはなれ
ないし、そもそも私は洋画とか外国の小説が苦手なのだ。いわゆる「読書魔」である私は、読書
ができない日々が続くと、禁断症状に陥ってしまう。従って日本に戻った時には、いつもどっさり
本を買い込んでいくが恒例になっている。

そんなある日、いつものように本屋さんに立ち寄り、あれこれと本を物色していると、私にとって
まさに思い出の1冊である懐かしい本が、文庫本として再出版されていた。旧・大日本帝国海軍
・元少尉の吉田満氏の書いた「戦艦大和の最期(講談社文芸文庫」と云う本である。確か今から
8年ほど前にフジテレビ系列で「終戦50周年記念番組」として、中井貴一、近藤真彦らの出演で
放映されたこともあり、今でもレンタルビ・ビデオ屋でも置いてるのではないであろうか?

旧・大日本帝国海軍が誇った世界最大級の戦艦「大和」。その最期は壮絶にして悲惨なもので
あった。敗戦が色濃くなってきた昭和20年4月、戦艦大和は片道だけの燃料を積み、沖縄に向
けて最期の出撃、即ち「特攻作戦」に旅立つことになった。

大和には2種類の若者達が乗り組んでいた。海軍兵学校出身の兵士、そして大学生の中から
狩り出された兵士達、いわゆる「学徒出陣組」である。最期の出撃の前夜、艦内で盛大に繰り広
げられる最期の宴。しかし宴が進むうちに、この両者の間で激しい口論が巻き起こった。

国のため、そして天皇のために己の命を捧げることに、最大の誇りと喜びを感じている兵学校
出身者。一方、そんなどこかで飼い慣らされたような言葉では満足できず、自分がこれから死ぬ
ことに何か哲学的な意義を見出そうとする学徒出陣組。この両者の思想、つまりイデオロギーの
違いから口論はどんどんエスカレートし、ついに両者入り乱れての大乱闘に発展してしまう。

そこに突然、彼らの上官である臼淵大尉が現われた。急に静まる室内。若者達の顔を見つめな
がら、臼淵大尉がゆっくりと語り始める。

なぜ互いに いがみ合わなければならないか解るか?
なぜ互いに 傷付け合わなければならないか解るか?

戦争だからだ・・・
それも、もはや勝ち目のない戦いだからだ・・・

残念ながら、日本は負ける!
それは何故だ?
私的な潔癖や徳義にこだわって
本当の進歩を忘れてしまったからだ

進歩の無いものは決して勝てない!
ならば、負けて目覚めることが
最良の方法じゃないか。
「負けて目覚める」
それ以外に
どうしてこの日本が救われようか
いま目覚めずして、いつ救われるか

我々がその先導になるのだ
新生・日本に先駆けて散る
まさに本望じゃないか・・・

若い我々の命は
断じて単なる散華ではない!

臼淵大尉のこの言葉に反駁を加える者は誰もおらず、若者達は全員涙した。そして翌日、心晴れやかに最期の出撃に旅立って行ったのであった。「日本は負ける」などという言葉を口にする
こと自体、最もタブーであったこの時代に、大尉とは言えまだ25歳くらいの若者がこれほど冷静
に未来を見据えていたことに深い感動を覚えた。

私は「特攻」を美化し、そして「戦争」を肯定する気などまったくなれない。ただ戦後に生まれ育ち
今のこの平和な時代に生きている自分の、いわゆる「温室育ち」の考え方で、「特攻」というもの
を単純に批判することに対し、強い抵抗感を覚えるのである。



睦月弐拾六日(日)   「ウチの姉って・・・・・」
2日前にご紹介した心理ゲーム、何かしらないが妙に好評であった。実はあのゲームは、知人
からメールで教えてもらったのだが、いわゆるチェーン・メールってやつで、「これを今から1時間
以内に10人の人にメールして下さい。そうすればきっと幸せになれます!」と書いてあったのだ。

そんな折、私の姉からも妙なメールが届いた。

   ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★

          *乳メール*
     1 普通乳         (o)(o)
     2 でか乳        ( o )( o )
     3 もっとでか乳   (  @  )(  @  )
     4 寄り乳        (q   )(   p)
     5 ちょっと乳       | +  + |
     6 おとこ乳         | .  . |
     7 相撲乳         ( .     . )
     8 よせてあげ乳     (  Y  )
     9 たれ乳          U U
     10 もっとたれ乳      V V
     11 超デカ乳りん    (◎)(◎)
     12 ストリッパーチチ ( ★ )( ★ )
     13 ホルスタインチチ  (。λ 。)
     14 だっちゅうの チチ   \)(/

幸せになれるメールがこれです。5日以内に3人にメールして下さい。
決して自分で止めないこと! 以上を守ったら必ず良い事があります。

  ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★    ★

こんなメールを弟に送りつけてくるウチの姉って・・・・・一体ナニ??

PS それにしても、昨日は「戦艦大和」で今日は「オッパイ」の話題って、内容的に540度くらい
違うよなぁ・・・・。私ってナンて器用なんでしょう♪



睦月弐拾七日(月)   「続・ウチの姉って・・・・・」
今日、メールの整理をしていたら3年半ほど前に姉から送られてきたメールを発見した。本人の
の許可はもらっていないのだが、あまりにもオモシロかったので勝手に公開することにした。(笑)
ちなみに、文中に登場する「ババア」とは、私と姉の間では、母親を指す三人称である。

    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

                    < 輝くババア伝説 >

     1年前の9月10日、私は夜10時過ぎに帰宅すると、近所の人3、4人から
        「大変! お母さんが用水路に転落して救急車で運ばれたのよ!」と言われ
     た。まるでテレビの ワンシーンのようだった。

     右足大腿骨の複雑骨折・・・・ひどいケガである。緊急入院してから4日後の9月
     14日、整形手術が行われた。手術には私以外に遠方から親戚のおじちゃん、
     おばちゃんも駆けつけ、一緒に付き添ってくれた。
         
       手術は3時間半を要した。 ようやく点滴を受けながら手術室から戻ってきたババア。
     意識がないのかと思ったら、目をキョロキョロさせている。私を探していたのだ。
    
     何故か・・・・・ここからが黄金のババア伝説の始まりである。
    
     これは決して娘の顔を見たかったからではない。 私を見つけると必死で目と
     顔で何か訴えている! かなり必死の形相だ。痛がってるのか? しゃべれ
     ないのは麻酔のせいか? 私はババアの意図するところが、まったく理解で
     きなかった。廊下でそんなやりとりしてるうちに、ババアは集中治療室に運び
     込まれ、主治医と看護婦以外は全員シャットアウトされた。

     約2、3分ほど経過したころだろうか? 突然、集中治療室から看護婦が出て
     きて、「娘さんはいらっしゃいますか?」と呼び出された。緊張はクライマックス
     に達しようとしていた。ところがである!! 顔を硬直させながら部屋に入って
     みると、しゃべれないと思っていたババアが、むちゃくちゃ怒っている。そして、
     私に向かってこう叫んだ・・・・・。
    

     入れ歯、早く返せ!!!
 

        私は一瞬呆然としたが、その後、思いっきり大爆笑してしまった。年寄りが
     入れ歯をはずすと、口がすぼんでしまうのだ。、親戚の前でそんなマヌケな
     顔を見せたくないと言う女心だったらしい。
    
     実はババアは手術前に看護婦から、「手術に際しては、入れ歯は外すように」
     と言われていたのだが、なんと体にガムテープで貼りつけ、終わったら自分で
     すぐ装着できるようにしていたらしい。ところが見事にこれが看護婦に見つかり、
     それで泣く泣く私に預けていたのだ。 いかにもババアらしい。それまでの緊張
     が一気にぬけて涙が出るほど笑った!

      どや?  橋田寿賀子ばりの脚本で、「オイオイ、こりゃドラマやで〜ぇ」って
      思わんか?

     ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

血は争えないと言うか、ノリとしてはほとんど「M氏の事件簿」と同じである。それにしても、実の
母親が大怪我をしたというのに、それをギャグにしてしまうウチの姉って・・・・・一体ナニ??



睦月弐拾八日(火)   「笑食写真大募集!」
生まれてこのかた、日記なんてマトモに書いたことがなかったのに、奇跡的にこの平成徒然草
だけは、もう1ヶ月半も続いている。元々は「笑食の鉄人」への投稿がまったくないため、投稿が
なくても日記ならば毎日手軽に更新できるんじゃないか?という、非常に安易な考えから始めた
コーナーだったのである。

確かに日々の出来事を徒然なるままに書けばイイのだから、楽勝と言えば楽勝のはずであった
のだが、スタートしてから初めてある重大なミスに気がついた。通常、日記というのは他人の目
に触れることはない。ところが徒然草は思いっきり人の目に触れてしまう。そうなると、どうしても
関西系の血が騒ぐのか、ウケ狙いの内容ばかり書こうとしてしまうのだ。

ところが、ウケを狙おうにもネタがなけりゃ話しにならない。てなワケで、この2〜3日というもの、
Outlook Expressを開いては、知人や身内から来たメールをコピペして公開するという、掟破りの
攻撃をやり始めたというわけだ。これから私にメールを送る場合には、それなりの覚悟を決めて
送っていただきたい。(笑)

まぁ、冗談はさておき、実際のところ深刻なネタ不足で本当に困っている。特に笑食コーナーは
瀕死の状態である。よく考えれば、笑食の投稿がないと言うのは、それなりに喜ばしいことでは
あるのだが、サイトを運営する者としてはホントに困りものなのである。たぶんその影響かもしれ
ないが、このところ飛行機に乗ってクソまずい料理が出てきても、まったく腹が立たなくなった。
むしろガッツ・ポーズさえとっている。笑食コーナーにエントリーしている私の作品、カンタス航空
のファーストクラスでサーブされたカレーライスなんか、出てきた瞬間マジで涙が出るくらい感動
してしまった。写真を撮りながら、頭の中では必死でイケてるコメントを考えている私。あまりにも
嬉しそうな顔をしてバシバシと写真を撮っていたら、担当のCAさんがスッカリ勘違いしてしまい、
「お代わりもありますので、ご遠慮なくお申し付けくださいネ♪」なんて、優しく声をかけてくれた。

このサイトをご覧の方の中には、飛行機に乗る機会がほとんどない方も大勢いらしゃると思う。
そこでご相談なのだが、地元の大衆食堂などで見かけた笑える料理の写真を、ぜひぜひ投稿し
て頂きたい。食堂の実名が出るのは差し障りがあるだろうから(私は差し障りがあるのは大好き
なのだが)、仮名でもちろん構わない。

笑食の鉄人・オマケ番外編部門へのエントリーを心からお待ちしております。



睦月弐拾九日(水)   「国民性」
日本が世界に誇れるものっては数多くある。ソニーやパナソニックに代表される家庭電化製品。
トヨタや日産に代表される自動車、寿司やスキヤキに代表される日本料理、ウタマロやゲイシャ
ガールに代表される伝統文化(ん? ちと違う?)など、数え上げればそれこそキリがない。

そんな中、意外とマニアにだけしか知られていないのが、日本のアニメである。「ポケモン」は
もはや世界制覇をしているし、アジア地区であれば「ドラえもん」の人気もまだまだ健在である。
数年前にNZでは「Jack in the pot」というタイトルのアニメをやっていた。何のことだかお解りで
あろうか? 実はこれ「ハクション大魔王」なのである。他にも知人がパリに住んでいた頃(2日
だけ)、TVで「Dr.スランプ」を放映していて、「んちゃ!」のところの仏語訳は「Bon jour !」だった
そうな。関西人であれば、即座に「そのままやんけ〜ぇ!」と、思わずツッコミたくなる翻訳だ。

さて一方、欧米産のアニメはどんな感じかと言うと、これが1960年代からぜんぜん進化してな
いんじゃないかと思えるくらい、昔のまんまである。つまり「ポパイ」や「トムとジェリー」の雰囲気
が、まるで伝統文化のように脈々と受け継がれているのである。一番の違いは、やはりバックの
精密度とでも云うのか、日本のアニメは背景まで非常に精密に描かれているのに対し、欧米産
のアニメは、背景なんざぁ手抜きもイイところである。(そういえば、「エースをねらえ!」の背景っ
て、日本のアニメにしては手抜きだったよなぁ・・・) まぁ、国民性と云ってしまえばそれまでなの
かもしれないが。

「国民性」といえば、その昔、大阪に住んだことがあるというNZ人から、最近おもしろいジョーク
を聞いた。国民性を象徴するジョークである。

     ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

    冬のある日、友人と橋を渡っていたら、誤って友人が橋から川に転落してしまった。
    でも自分は金槌なので助けることができない。焦っていたところに、ちょうど1人の
    男性が橋を通りかかった。その人にすぐに川に飛び込んでもらって、溺れている友人
    を助けてもらいたい。その場合、どのように言って相手に頼み込むか?

    ●もし相手がアメリカ人だったら
      もし今、飛び込んで助けたら、あなたはヒーローになれますよ!
      こう言えば、アメリカ人は必ず飛び込む。

    ●もし相手がイギリス人だったら
      女性が溺れています。紳士はこういう時には飛び込んで助けるものです。
      こう言えば、イギリス人は必ず飛び込む。

    ●もし相手がイタリア人だったら
      美人が溺れているみたいですよ。
      こう言えば、イタリア人は必ず飛び込む。

    ●もし相手がドイツ人だったら
      すぐに飛び込んでください。これは命令です。
      こう言えば、ドイツ人は必ず飛び込む。

    ●もし相手がフランス人だったら
      絶対に飛び込んではいけません。
      こう言えば、フランス人は必ず飛び込む

    ●もし相手がロシア人だったら
      高級ウォッカが流れていったみたいですよ。
      こう言えば、ロシア人は必ず飛び込む。

    ●もし相手が中国人だったら
      デカイ魚が泳いでいますよ。
      こう言えば、中国人は必ず飛び込む。

    ●もし相手が日本人だったら
      早く飛び込んで助けて下さい。他の人も飛び込んでいるみたいですよ。
      こう言えば、日本人は必ず飛び込む。

    ●もし相手が大阪人だったら
      阪神が優勝したみたいですよ。
      こう言えば、大阪人は必ず飛び込む。

「もし相手が日本人だったら」ってところまでは、以前に本か何かで読んだことがあったのだが、
さすがに最後の「もし相手が大阪人だったら」ってのは、初めて聞くジョークであった。思わず
大爆笑してしまった。



睦月参十拾日(木)   「ウイット」
ウイット ( wit )と云う言葉がある。日本語では「機知」と訳されている。ではこの「機知」とは何か
と云うと、大辞林には「その場その場に応じて活発に働く才知」と書いてある。何だか解るようで
今ひとつ解らない説明である。一般には「知的なユーモアのセンス」と云った方が解りやすいか
もしれない。

欧米人と日本人の違いの中に、このウイットがある。欧米人は会話の中で、実に頻繁にウイット
を取り入れている。会話の中だけではなく、国会や講演会などでもよく出てくるのだ。もし日本の
政治家が国会答弁の中でウイットを交えた演説をしようものなら、即座に「不真面目である!」
という非難が飛び交うことであろう。ところが欧米では、ウイットのない演説をすると、逆に知的
レベルが低いとみなされてしまう傾向がある。

どのくらいウイットというのが一般生活の中に浸透しているかを示す例として、英熟語の中には
この「wit」を使った表現が実にたくさんあるのだ。

  at one's wits' end 途方に暮れる         have slow wits   機転が利かない
  collect one's wits 心を落ち着かせる      out of one's wits  正気を失う
  in one's right wits 正気で             keep one's wits about one 冷静に行動する

この他、派生語としてwitlessは「バカな」という意味になる。「ウイットがないこと=バカな」という
意味になるというのも、考えてみればすごい話である。

さて、このウイットというのは上手に使うと会話をより弾ませるための優れたスパイスになるのだが、それ以外にも、嫌な相手を撃退するための小道具に利用される。イギリスの元首相である
チャーチルはウイットの名人としてよく知られている。

あるパーティーの席で酔っ払って大はしゃぎ大騒ぎしているチャーチル氏を見たある貴婦人が、
少し非難の顔を浮かべながら、「もしあなたが私の夫だったら、あなたのグラスの中に毒を入れたことでしょう」と言った。それに対してチャーチルは平然とした顔で「もしあなたが私の妻なら、
ためらわずそれを飲んだでしょうな」と返したそうだ。

またある時、選挙に伴い地方を遊説していた際、ある田舎の田んぼのあぜ道で、敵対する政治
家と鉢合わせになったことがあった。もちろんあぜ道は細く、どちらかが田んぼに降りなければ、
すれ違うことはできない。その時、相手の政治家は「私は悪徳政治家には絶対に道を譲らない
主義だ!」と言って、その場に仁王立ちした。それに対してチャーチルは、笑顔で相手に「私は
悪徳政治家に道を譲る主義でね」と言い放つと、田んぼの中に足を踏み入れ、悠然とその場を
去って行ったそうである。

もし双方が「私だって悪徳政治家には絶対に道を譲らない!」と主張していたら、最後にはどち
らが悪徳かを誹謗中傷する口論に発展していったことであろう。しかし、チャーチルは自分から
田んぼに降りることで、口論を回避したばかりか、暗に「悪徳なのはそっち」ということを証明して
しまったわけである。

まぁ、1つ間違えれば単なる嫌味なオッちゃんになってしまうし、もし相手が「体力勝負の人間」
だと、逆効果になってしまう危険性はあるのだが、上手に使いこなせば、無用なトラブルを回避
する魔法の杖になるかもしれない。



睦月参十壱日(金)   「自尊心と虚栄心」
時々ドラマなどで「プライドが傷つけられた!」というセリフを耳にする。私生活においても、この
セリフを耳にした方も大勢いらっしゃることであろう。しかし冷静にその意味を考えてみると、実
に摩訶不思議なセリフのようにも思える。

プライド(pride)という単語を英和辞典で調べてみればお分かりのとおり、日本語では「自尊心」
と訳されている。では自尊心とは何かと云うと、これまた辞書で調べてみると、「自分の品位を保
とうとする心」と書いてある。つまりプライドとは、自分自身の内面的な問題であって、他人から
傷つけられようがないのだ。ならばどうして「プライドが傷つけられた!」と言う表現が存在する
のであろうか? 

我々が普段「プライド」だと思っているものは、実はプライドではなく、「Vanity(虚栄心)」であるこ
とが多いように思う。虚栄心・・・・平たく言えば「見栄」である。虚栄心というのは、他人に対して
張るものである。これなら他人によって傷つけられる。

自尊心と虚栄心の違いを簡単に説明するとこうなる。例えば食堂で「唐揚げ弁当」を食べていた
としよう。残る最後の1個の唐揚げを食べようとしたとき、つい手元が狂ってテーブルの上に落としてしまった。その際、周囲の人が見ていようが見ていなかろうが、それを拾って食べる、または
周囲の人が見ていようが見ていなかろうが、絶対に食べない、これはプライドだと思う。ところが
誰かに見られていたら食べないが、見られていなければ食べる、これが虚栄心である。

つまり「自尊心」とは他人の評価がどうあれ、自分自身のポリシーに照らし合わせて行う言動で
あり、「虚栄心」とは自分のポリシーではなく、周囲の人々のポリシーに照らし合わせて行う言動
のことである。

さて昨今の日本の外交政策を見ていると、どうも日本政府にプライドがあるようには思えない。
「日本政府としてどのように思うか」ではなく、「他国はどのように思うか」を基準とした政策ばか
りだ。これは「外交」ではなく「友好」である。自国の利益を優先できない今の日本に、果たして
輝かしい未来はあるのであろうか・・・。

・・・・・・・・と、ここまで書いて、ふと以前に何かの本に書いてあったことを思い出してしまった。
世の中には、中年男性から尊敬されない仕事が2つあるそうだ。1つはプロ野球の監督であり、
もう1つは総理大臣。どちらの職業も、世の中年諸氏から「俺だったら、もっと上手くやれる」と思
われてているからだそうだ。(笑) 


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