2003年2月


●如月壱日(土)   「無洗米記」
こんにちは。ダンです。ご無沙汰しておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

先日、仕事中に妻から携帯電話へワンコールありまして、また子供が熱でも出したかなと思い
ながら折り返してみますと「今晩のお米がないから買ってきて」と言われました。

「・・・洗わないでいいやつね」

昔は米をとぐのにシャキシャキとやりましたが、いまのご時世ではあまり流行らないのかもしれ
ません。洗わないでいい(とがないでいい)お米が登場して以来、ご家庭の主婦方はまたひとつ
仕事が軽減されましたね。

私は仕事帰りにディスカウントスーパーに立ち寄り、「お米の袋たち」をじっと眺めました。

      洗わないで済むお米・・・、とがないで済むお米・・・

そう思いながら、銘柄、価格などつぶさに検討しています。しかし思ったより迷っているのが自分
でもよくわかり、なぜに? と考えてみましたところ、ひとりでお米を買ったことがないからなので
ありました。

普段からお米選びは妻任せで、一緒に買いに出かけた際もまた、妻が指先で指示したお米を
私がレジへ運ぶ、という繰り返しだけだったのです。

どんな米を買おうが米には違いありません! ここは一家のアルジである私の判断で買って
行こうと意を決して数分後、やはり妻に電話している私がいたのでした。

 私: 「もしもし、トヨニシキとかアキ富士とかいろいろあるけど、どれ買ったらいいのん?」
 妻: 「どれでもいいよ。でも、洗わないでいいやつね」

心おきなく購入した私は、早速帰宅して妻へと手渡しました。すると妻は呆れ顔で言うのです。

 「洗わないでいいお米って言ったでしょ」

私は妻の言うとおり、洗わないでいいお米を買ってきましたので、訳がわかりません。

 妻: 「『無洗米』って書いてあるやつ、なかった?」
 私: 「あったよ。」
 妻: 「じゃど〜して、それ、買ってきてくれなかったの?」
 私: 「洗わないでいいお米って言ったから」
 妻: 「???」
 私: 「???」

ああ、勘違い、読み違い、知らず馬鹿・・・。私はたしかに「無洗米」と書いてあるのを避けて購入
しました。「無洗米」というのは「洗って無いお米」のことだばかりと・・・。



●如月弐日(日)   「米Part2」

久しぶりにダン隊長が、私でも何とか話についていけるような「お米」をテーマにしたエピソードを
書いてくれたので、私もお米の話をしよう。

私の住むここNZでは、お米が非常に安い。どのくらい安いかと云うと、だいたい10kgで700円
ほどである。もう少し高級なやつで、「オーストラリア産コシヒカリ」ってのも売ってはいるのだが、
それでも10kgで1500円くらいである。

さて日本では「無洗米」ってのが流行っているようだが、NZは昔から無洗米である・・・・つーか、
そもそもお米を洗わないのである。 これには一応それなりの理由がある。通常、日本でお米を
食べる際には、「焚く」という作業を行う。つまりお米を炊いてから食べるわけだ。ところが欧米で
は「焚く」のではなく、「茹でる」という感じなのだ。ちょうどパスタ感覚である。事実、ファミレスなんかに行くと、米飯はサラダバーに置いてある。

この「茹で飯」のメリットとしては、いわゆるインディカ米(長粒米)など、その独特の香りのため、
「どーも、苦手だなぁ・・・」って人でも、わりと違和感なく食べることができる点である。つまりあの
日本人にとっては違和感のある香りが、茹でることによって多少緩和されるのだ。蛇足ながら、
世界的に見れば、ジャポニカ米(短粒米・・・いわゆる日本タイプのお米)よりも、インディカ米の
方が圧倒的にポピュラーである。

以前は「ジャポニカ米にあらずんば、米にあらず」と思っていた私であるが、この「茹で飯」という
インディカ米の正しい調理方法を覚えてからは、かなりファンになっている。特にチャーハンなど
を作る場合には、ジャポニカ米よりも遥かに美味しく作れるのだ。

ところで、ピラフ、パエリア、雑炊、お鮨など、お米を使った料理は数多くあるのだが、どーしても
食べられない料理が1つだけある。それは「ライス・プディング」だ。ご存知ない方のために若干
ご説明をさせて頂くと、炊いたご飯(又は茹で飯)をボールにとり、そこに牛乳をかけ、その上に
桃やキーウィなどのフルーツをトッピングし、たっぷりの砂糖で味付けをした料理(デザート)だ。
まぁ、生まれてから一度も外国の食文化に触れたことのないオジイちゃんであれば、見ただけで
即死ものの料理とも言える。

しかし、これとて実は日本人独自の思い込みなのである。例えば欧米人などが日本を訪問した
際に、大抵の料理は美味しく食べられるのだが、1つだけ思わず眼をそむけてしまう料理がある
という。それが何だかお分かりであろうか? 刺身などは今や欧米でも完全に市民権を得てい
るし、納豆なんかは食べられはしないけど、見てる分には大丈夫らしい。ところが、日本の朝食
の代表とも言える「卵かけご飯」だけは、どーしても信じられないそうだ。

生卵をご飯にかけるのと、砂糖入り牛乳とフルーツをご飯にかけるのでは、どちらがヘンなので
あろうか?? (笑) 

●如月参日(月)   「ハンバーガー記」
NZに住み着き始めてから丸5年が過ぎた。この5年間で随分と食生活が変わってきた。とくに
大きく変わったのが外食である。日本にいた時には、外食といえばとりあえず寿司だの、焼肉だ
のを食べに行っていたのだが、最近はファースト・フードがメインになりつつある。ランチに至って
は、3日に1度はマクドナルドのハンバーガーを食べている。そんなワケで、私はいつの間にか
「ハンバーガー大好き男」になっていたのである。一度身についた習性ってのはなかなか直らな
いようで、出稼ぎなどで海外に行った際にも、妙にハンバーガーが食べたくなることが多々ある。
事実、以前、LAに出稼ぎ行った際に、地元でかなり人気のハンバーガー・ショップがあるという
噂を聞きつけ、出不精の私が珍しくタクシーをブッ飛ばして食べに行ったことさえあるのだ。

ダウンタウンから車で北西に約10分。
LA郊外のとある交差点の角にその店は
あった。澄み切ったカリフォルニアの青い
空を背景にして、派手な看板がゆっくりと
回転している。Tommy's・・・・・・・LAでは
かなり人気上昇中のバーガーショップだ。

土曜日の午後2時半だと言うのに、Tommy'sは大繁盛していた。後から後から駐車場には車が
なだれ込んでくる。「こりゃ、そーとー美味しいハンバーガーに違いない!」ってことで、さっそく私
はカウンター前の列に並んだ。と、ここでちょいと店の概要を説明しておくと、敷地は50m×50m
で、その大半が駐車場。いわゆる「店内」というものがない。ここで頭の中に正方形を描いてみて
欲しい。正方形(敷地)の上辺と左辺に沿って逆L字型建物があって、上辺の部分に厨房および
注文カウンター、そして左辺の部分は壁である。「店内」がないってことは、みんな持ち帰り客か
というと実はそうではないのだ。

 左の写真を見てほしい。これは正方形の
 底辺左から上辺の方に向け、逆L字型の
 建物を写したものである。ちょうど正面の
 「Tommy's」と書かれた看板の下あたりが
 厨房&注文カウンターだ。そして、写真の
 左側にズラ〜っと並んでいる行列。べつに
 この人たちは注文のための順番待ちをし
 ているワケではないのだ。 実はここで立ち
 食いしているのである!

正方形の左辺(写真では左側の壁)には高さ110cmのところに、幅が20cmくらいカウンターが
設置してあり、みんなここでハンバーガーを食べているのである。まぁ、澄み渡るカリフォルニア
の空を見ながら食べるってのも乙なモノではあるんだろうが、「典型的なA型人間」の私としては
頻繁に出入りする車の排気ガスと騒音が気にならないでもない。

            

で、さっそく看板商品のチリ・バーガーを試食してみた。一口食べた瞬間、私は思わずニッコリと
笑ってしまった・・・・・・。

  スゲ〜まずい!

ウソだろ? これが本当に人気なの?? マジで???  私は周囲の客が日本語が解らない
のをイイことに、思わず本音で酷評してしまった。味を文字で表現するというのは非常に難しい
のだが、あえて言うなら家庭で作る形・大きさのハンバーグに、市販のパスタ用ミート・ソースを
かけ、さらにそこに2〜3滴タバスコをかけ、それをしばらく放置して、生ぬる〜くした感じの味で
ある。気を取り直して周りの客の何人かにインタビューをしてみた。

私:「ここの店って人気あるの?」
客:「有名じゃないけど、人気はある」
私:「マックとどっちが人気ある?」
客:「そりゃマックだよ」
私:「どうしてここは人気があるの?」
客:「だってここのチリ・バーガーってイケてるじゃない」
私:「・・・・・」
客:「それに24時間営業だしね」
私:「なるほど」
 
さてここで私なりの独断と偏見による分析をしてみることにしよう。まず「ファースト・フードたぁ〜
何ぞい?」と言うと、一応は「お客様から注文を受けてから、1分以内に商品が提供できること」と
いう定義があるらしい。この定義に従って言うならば、Tommy'sも充分にファースト・フードの条件
に当てはまる。だがこの条件の他にも非常に重要な要素がある。それは言わずと知れた味であ
る。ことハンバーガーに限定して言うなら、一般大衆が求める味を追求していくと、最終的には
マクドナルドの味になるのではないだろうか? つまり可もなく不可もなく、良く言えば「優等生的
な味」であり、悪く言えば「面白みのない味」ということである。しかしチェーン展開をする上では、
「ほとんどの人々が口にできる味」というのは非常に大切な要素である。このあたりは機内食に
通じるものがある。予め調理したものを機内の限られた調理器具で再加熱して提供するのだか
ら、味に関してそれほど期待できないのは当然と言えば当然である。しかし、それ以外の理由と
しては、やはり一般大衆の好みの中から最大公約数を取り出して味付けすると、どうしてもあの
ような中途半端な味付けになってしまうのかもしれない。

で、Tommy'sの味はどうか?と言うと、なんとなく「中途半端な不良の味」なのだ。地元住民の間
では好評の「チリ・バーガー」。これまで「優等生のマクドナルド」に慣れ親しんできたアメリカ人に
とっては、「衝撃的」とまではいかないにせよ、それなりに新鮮な味であったことは容易に想像で
きる。またLAは地理的にもメキシコに近く、そこからの移住者も多いことから、「チリ味」が市民権
を得る土壌が既に充分に形成されていたことも、大きく影響しているのかもしれない。

この辺の事情は、日本における「マクドナルド」と「モスバーガー」の関係に例えると、解り易いか
もしれない。ロッテリアはマックと真っ向から勝負してしまった。2番煎じの悲哀とでもいうのだろ
うか、両者のその人気の差は歴然としている。だが、モスバーガーは大衆が優等生の味に慣れ
親しみ、そしてほんの少しだけではあるが「飽き」を感じるようになったところをまるで見計らった
かのように、独自のコンセプトでデビューを果たした。マックにはないミート・ソース風味、サイド・
メニューの充実、フィルター・コーヒー等々、大人(特に女性)をターゲットに絞ったところも勝因の
1つであろう。つまり、Tommy'sはLAにおいてモスバーガー的な存在なのだ!・・・・・と、たかが
1回行っただけで断定してしまうところが私のスゴイところである。

さて、最後にこのTommy'sのハンバーガー
が日本人にウケるかどうかなのだが、私の
個人的な見解を述べるなら、非常に難しい
ような気がする。看板商品のチリ・バーガー
1つとってみても、昨今の「激辛ブーム」でhot
& spicyに慣れてしまった日本人の舌には、
何とも中途半端な辛さ(と言うか、ぜんぜん
辛くない)だし、かと言って、「お〜ぉ、さすが
アメリカじゃん!!」というほどのボリューム
があるわけでもない。

さらにサイド・メニューが充実しているワケでもなければ、コーヒーが美味しいワケでもない。これ
らを総合的に考えると、妙に舌が肥えてしまった日本人には、それほど「魅力的なモノ」とまでは
言い難いように思える。「そんな過度に期待しても、所詮はファースト・フードじゃないの〜ぉ♪ 」
と言ってしまえば、確かにそうなだが・・・・。



●如月四日(火)   「続・ハンバーガー記」
昨日に続けて、またまたハンバーガーの話である。「ハンバーガー」と言えば、誰でもまず最初に
思い浮かべるのは、世界の言葉・マクドナ〜ル〜ド〜だと思う。マクドナルドのスゴイところは、
ナント言ってもレギュラー・メニューに関しては「世界共通の品質」で商品を提供していることだ。
例えば、ビックマックの味は日本で食べてもアメリカで食べても、やっぱりあの味なのである。

日本での歴史を紐解くと、1971年7月に東京銀座の三越1Fに第一号店がOPEN。その時の
値段はハンバーガーが80円、ビックマックは200円であった。以来、全国各地に次々に店舗を
増やし続け、2001年末の段階で全国に3,822店舗もあり、年商は約4,400億円にものぼる。

さて、日本のマックに「月見バーガー」や
「ポテピリ・チーズバーガー」があるように、
世界各国のマクドナルドでもオリジナルの
ハンバーガーを販売している。 たとえば
お隣りの韓国にはプルコギバーガーって
のがあるし、タイにはサムライ・バーガー
ってのがある。そして私が住んでるむNZ
にも「キーウィ・バーガー」ってのがある。

Kiwi-Burger Combo

「キーウィ・バーガー」と言っても、別に果物のキーウィが入っているワケではない。英語のkiwiと
という単語に3つの意味がある。
1つはNZに生息する羽も尻尾もない鳥のキーウィ、それから
フルーツのキーウィ、そして「ニュージーランド人」という意味の口語表現である。アメリカ人のこ
とを「ヤンキー」、オーストラリア人のことを「オージー」と云うように、ニュージーランド人のことは
「キーウィ」と言うのである。これは別に蔑称ではないので、気軽に使っても問題はない


 左がKiwi Burger  (単品:約330円)
 右は普通Burger  (単品:約100円)

  で、この「キーウィ・バーガー」の「キーウィ」
  ってのは、もちろん「ニュージーランド人」と
  いう意味だ。サイズは普通のバーガーより
  もかなり大きい。具の方はトマト、卵焼き、
  チーズ、玉ネギ、レタス、それからもちろん
  ハンバーグに加え、「beetroot」という名の
  
真っ赤な野菜のピクルスが入っている。
  日本じゃあまり馴染みのないピクルスだが
  NZやオーストラリア、そしてヨーロッパ等
  ではかなりポピュラーな食品である。

味に関しては、人それぞれ好き嫌いがあるので何とも言えないが、ピクルスという割りには酢が
利いているというほどでもなく、あってもなくても体勢に影響のない食品のようにも思える。価格
はビック・マックよりも高い(Kiwi Burgerセットで7ドル35セント=約490円)せいか、NZ人でこの
キーウィ・バーガーを注文している人は少ないようだ。

まぁ、2日間に渡ってあれこれとハンバーガーに関するウンチクを書き連ねてきたが、実は私が
もっとも愛してやまないファースト・フードは文句なく「吉野家の牛丼」である! 吉牛は世界最高
のグルメだと信じて疑わない。事実、我家の冷凍庫の中は、家人からの「他の冷凍食品が全然
入らないじゃないの!」と言う激しい非難の声にもめげず、吉牛のレトルト・パックで占領されて
いるのだ。 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁ、し・あ・わ・せ♪ 

     



●如月伍日(水) 「週末食 in NZ」
今日は何も考えず、何も感じない1日であった。従って徒然も書きようがない。まぁ、たまにゃ〜
そんなこともある・・・・と、これで終わってしまうのは、さすがに気が引けるので、無理やり話題を
作ろうと思うのだが、何の話題にしよう?? そうだぁ! NZ人の週末の食事についてお話しませう♪ 

日本の場合、週末の食事ってのは普段よりチト豪華にするところが多いのではないだろうか?
例えばオヤジの場合、普段は晩酌にはビール1本だけだったのが2本になったり、オカズが1品
増えたり、たまに外食したりなどである。ところが、ここNZでは事情が180度違ってくる。共働き
の家庭が多いせいか、週末の食事は主婦が徹底的に楽をする日というか、手抜きをする日なの
である。つまり、「月曜日から金曜日まで、一生懸命に家事と仕事をこなしてきたのだから、週末
くらいはノンビリと過ごしたい」ってワケだ。

で、週末のメニューだが、これがほとんどワン・パターンなのである。イギリス系の定番メニュー
と言えば、ご存知「フィッシュ&チップス(白身魚の天ぷら&フライド・ポテト)」である。これをお店
でアホほど大量に買ってきて、それをダイニング・テーブルに敷いた大きなわら半紙の上にドッ
と広げてケチャップをかけ、大人はビール、子供はコーラを片手に、ひたすら食べるのである。

        

上の写真をご覧頂きたい。これはフィッシュ&チップス1人前である。写真では大きさが解りにく
いのだが、魚の天ぷらは、だいたいノリ弁の上に乗っている白身魚フライの約2倍(150g程)の
大きさがあり、フライド・ポテトの方は約300g(マクドナルドのフライドポテトMサイズが100g)
もある。これを家族の人数分買って来るのだから、テーブルの上はまさにポテトの山、山、山!
これでお値段はナント1人前3NZドル(約200円)! まさに激安&高カロリーである。

実はNZに留学してホームステイを始めた日本人学生が最初に受けるカルチャー・ショックって
のが、この週末のフィッシュ&チップス・ディナーである。まぁ、たまに食べるのであれば、これも
オツなものなのだが、やっぱこれほど大量に、しかも毎週末となると、さすがに若い日本人学生
でもちとキツイらしい。ところが無事に留学を終え、日本に戻ってしばらくすると、無性に恋しくな
るのも、このフィッシュ&チップスだそうだ。



●如月六日(木) 「羨望」
年に何回か出稼ぎでシドニーに行くことがある。日本に住んでいると、シドニーってのはかなり
遠い国のような気がするかもしれないが、NZからだとわずか2時間半くらいのフライト、つまり
羽田−沖縄間くらいである。時間的にだけではなく、感覚的にも「国際線」って雰囲気ではなく、
なんだか国内線の延長みたいな感じだ。実はこの感覚、ただ単に「主観的にそう思う・・・・」って
いうワケではない。NZとオーストラリアの間には「タスマン条約」と云うのがあり、この条約に基
づき、両国の国民はVISAなしで自由に出入りができて、就労もできる。本人が望めば永住さえ
できる。その昔は、パスポートなしでも自由に出入りできたそうだ。そりゃ、国内線感覚にもなりも
するわなぁ。

私の場合、シドニーに出稼ぎに行く時には、たいていカンタス航空を利用している。その理由は
ここの機内食の大ファンだから・・・・ってことではなく、スケジュール的に最も私に適しているから
である。

さてカンタスを利用するたびに、妙に感動
することが1つある。まず右の写真をご覧
頂きたい。「航空マニア」の方ならお解りの
ように、これは何の変哲もないカンタスの
B767である。でも何かお気づきの点は
ないだろうか? そう、カンタスのロゴの
下に書いてあるサブ・タイトルである。

THE SPIRIT OF AUSTRALIA・・・・・・・・このロゴを見るたびに、私は妙な感動と伴に、ある種の
「羨ましさ」を感じてしまうのだ。もし日本航空が自社ロゴの下に「大和魂」なんてサブタイトルを
入れたりなんかしようものなら、それこそ各方面から非難が飛び交うにちがいない。自分の国に
誇りを持ち、そして「祖国を愛している」と、ごくごく自然に言える環境というのは、実に素晴らし
いことではないであろうか?

私も学生時代、一応は歴史の勉強をしてきたワケであるから、日の丸や君が代が抱える複雑な
歴史的背景を知らないわけではない。しかし自分の国を素直に愛せない社会環境と云うのは、
世界常識からしても極めて不自然かつ不健全なことである。云ってみれば、両親に対して感謝
の念を持たないガキが、ロクな人間にならないのと同じである。



●如月七日(金) 「半年遅れの祝辞」
彼は疲れていた。肉体的にも精神的にもボロボロの状態であった。父親が怪我で入院し、弟も
原因不明の難病で入院、さらに母親も不治の病で入院していた。仕事が終わると、彼は両親と
弟が見えぬ敵と戦う病院へ出かけた。苦悩しながら戦う家族の身の回りの世話をして、励まし、
慰め、そしていたわる。彼にとっても戦いであった。深夜になってようやく自宅に戻ると、几帳面
な母親がいらぬ心配をせぬよう一通りの家事を済ませ、それからようやく床につく・・・・・それが
彼の日課であった。

彼は決して愚痴をこぼさなかった。一言も泣き言を語らなかった。誰にも自分の苦しい状況を云
わなかった。たった独りで戦い、そして堪え続けていた。それは心優しき彼の、周囲の人々に対
する精一杯の気配りでもあった。

ある日、何も知らぬ私は彼を飲みに誘った。毎日が多忙を極める彼だったが、その日は誘いに
快く応じてくれた。久しぶりに飲んだ。酔いつぶれるほどに飲んだ。そして彼は、初めて語ってく
れた。自分の戦いを語ってくれた。それでも愚痴だけはこぼさなかった。それから数日後、彼の
母親は天に召された。傷の癒えぬ父親と未だ病と闘う弟を両手で支えながら、彼は涙をこらえ
立派に母親を見送った。

時は流れた。昨年の初秋、彼は最愛の女性と新しい人生を歩み始めた。厳かな結婚式、そして
華やかな披露宴。私は嬉しかった。幸福に満ち溢れた彼の笑顔が最高に嬉しかった。披露宴も
お開きに近づき、新郎の挨拶が始まった。来賓の方々に対する感謝の気持ちを、彼は誠実に語
った。そしてこう云った。

 まさか自分がこのような幸せの舞台に立てるなんて、夢にも思っていませんでした・・・・

彼の戦いの日々がオーバーラップしてきた私は、人目を憚らず泣いた。号泣してしまった。彼は
幸せになる権利がある。誰よりも、世界の誰よりも幸せになってもいいのである。そして、こんな
素晴らしい友と巡り逢えた私もまた、最高に幸せである・・・・・。

                   Cちゃん Kちゃん
                   結婚式の日は感極まって
                   上手く云えなかったけれど
                   本当におめでとう
                   心からおめでとう!



●如月八日(土) 「新・ウチの姉って・・・・」
先月、姉からのメールを本人の了承など無視して公開したが、これが結構ウケた。ウケるとつい
嬉しくなってしまうという危険思想の持ち主である私の元に、また姉からメールが届いた。今回
のメールは、今月初めに姉が大分に行った時の旅行記である。これがまた結構オモシロかった
のだ。そんなメールを自分1人で独占するほど、私は心の狭い人間ではない!! 当然ながら、
今回も本人に無断でコピペさせてもらう。(ただし、文章中、あまりにも過激な表現が多々あった
ので、そこは削除および伏字にさせていただく)

        ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

先日、別府に温泉旅行に行ったら、な・な・ナント私の大好きな「別府・大分毎日マラソン」の開催
日であった。超ラッキィ〜♪ マラソンって好きな人は好きだけど興味の無い人にとっては至って
つまらんスポーツだろう。

「別府大分・毎日マラソン」と言えば、昔はあの有名な旭化成の宗兄弟や谷口浩美が活躍した
伝統ある大会である。12:00大分陸上競技場スタート! 12時半ごろ大分名物の「だんご汁」
を食べつつ、お店の常連客の解説を聞きながらテレビ中継に釘づけ!

         「昔は別府スタートで大分が折り返し地点だったのに
         いつのまにか大分にとられてしもーた・・・」

客の1人がポツンと言う。へぇ〜そうだったのかぁ・・・・・。

選手たちは折り返し地点である別府に13時過ぎにやって来る。我々は13時前にお店を出て、
選手たちの通る沿道に向かった。お−、いるいる! みんな旗持って沿道に並んでるぅ〜!!!
旗とメンバー表をもらおうと近くで警備してるお巡りさんに「旗はどこでもらえるんですかぁ〜?」
と聞くとドアホのお巡りが、「う〜ん、よく解らんけど多分もうすこし先で朝日新聞の人が配ってた
ような・・・」 とホザきやがった。 (おっさん!朝日新聞じゃなくて毎日新聞やろ!)と思いつつ、
我々は無事旗をGET出きた。旗を降ると「●●陛下バンザイ!」と思うのは歳のせいか・・・

さて、ここからがテレビでは放送されない舞台裏である。道路の交通規制と言うのは、驚くほど
ギリギリまでしない。やっと規制が始まったかと思うと、まず最初に来るのが警備のパトカー。
「沿道の皆さん、道路に出ては行けません! そこの茶色のジャンパーの奥さん、もっと下がって下さい、下がって!」 パトカーのスピーカーから大きな声でキっチリ注意されるのである。次に
やってくるのが広報車(ワゴン車) 「皆様、まもなく選手たちが参りま〜〜す。大きな声援をよろ
しくお願い致します〜ぅ♪」  まるで選挙カーである。

いよいよ先頭集団が遠くに見えてきた。ヨっ、待ってました!大統領!(まるでおっさん) テレビ
中継車、白バイに先導されて先頭集団がやってきた。ギャー、ゾクゾクする♪ かっこいい〜♪
「ガンバレ〜、がんばれー」みんな旗を振っての大声援!

我々の目の前を通るトップ集団は、淡々と(速いとは思えなかったが・・・・)通り過ぎていった。
第2集団通過・・・・・第3集団通過・・・・・第5・・・・・・段々ランナーも減って、まばらにやってくる。
先頭集団が折り返して来る前に反対側の歩道に移動したくて、10分も経過すると、みんな横断
歩道に集結してた。しかーし、目の前にいるお巡りの「固いブロック」に阻まれ中々渡れない!
あ〜、渡りたい〜、渡せろぉ〜!

もうこのランナーが最後かな・・・と思っても、また何人かの集団が来る。ランナーをよく見ると、
かなり年配の人も走ってる。まだ折返しなのにかなりヘタばってるランナーもいる。

     ここでヘバるとは修行が足りんワ!!(辛口トーク)

こちらとしては、早く向こう側へ渡りたい気持ちが先行しているせいか、応援する気が段々失せ
てきて、ランナーが来るたびに「ハヨ行けよぉ〜」と口調が更に厳しくなってくる。(人間失格?)

ナンボなんでもこいつが最後やろぉ・・・と思ってたら、ゲッ!はるか向こうからまたまた大集団が
やってくる。こうなると辛口トークは最高潮になり、「今まで何しとったんじゃ、ボケ! この大会に
出るのは1000年早いんじゃぁ〜!」とヤ●ザ調に変身! そうこうしているうちに先頭集団が
折返してやって来た。あ〜あ、とうとう向こうに渡れなかったやないか! チッ! 残念!

最初にトップ集団が通り過ぎた時は「淡々と通り過ぎた」と思ったが後続者を20分も見てたら、
折返したTOP集団の速さに驚いた! 大人と子供、プロと小学生ほどの差がある。さすがトップ
集団・・・とホトホト感心した。やっぱり速い! 後でメンバー表を見ると、実業団が3〜4割、あと
はホントの一般参加であった。 因みに招待選手30人、一般参加200人、優勝は招待選手の
サムソン・ラマダーニ(エチオピア)で記録は至って平凡でした。

時間の関係で最後までは見れなかったけど、舞台裏が見れて色々勉強になったし、別の意味
でおもしろかった。最後に教訓を1つ ・・・・・。

 マラソンは・・・テレビで見た方が迫力がある!

                                              〜おしまい〜

        ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

出不精の弟と違い、何歳になってもアクティブなウチの姉って・・・・・・・・・以下略

PS
 .ふと思ったのだが、どーも私はマジメな文章を書いた翌日ってのは、そのリバウンドなのか、
 ついついギャグに走ってしまう傾向があるようだ。(笑)


●如月九日(日) 「UA232」
東京の知人と電話でしゃべっていたら、「今、テレビでUA232便事故の再現ドラマをやってる」と言っていた。この事故について、ご存知ない方や番組をご覧になれていなかた方々も大勢
いらっしゃると思うので、事故概要をご説明すると次のようなになる。

1989年7月19日、デンバーからシカゴに向けて飛行中のUA232便(DC10型機・乗員乗客
296名)が、アイオワ州ダビュークの西およそ370kmの地点を高度12,300mで飛行中、突然に
第2エンジン(もしくはAPU)が爆発し、操縦不能に陥ってしまった。たまたまこの便に乗り合わ
せていた非番の機長の協力もあり、残された2つのエンジン推力を駆使して、機体を螺旋状に
降下させ、事故発生から41分後にスー・シティ空港への不時着を試みた。しかし滑走路に接地
した後にバランスを崩した機体は、センターラインを大きく左に越えて滑走し、翼端が地面にぶ
つかり、その後、右の主脚がコンクリートを砕いて横転し爆発炎上してしまったのだ。これほどの
大事故にもかかわらず、乗員乗客の296名の内、185名が一命を取り留めた。

この事故の報告書を読んで驚くのは、ボイス・レコーダーに記録されていたパイロット達の会話
である。絶対絶命の窮地に立たされていたにもかかわらず、機長のアル・へインズ氏は搭乗員
までがパニックに陥らないよう、ずっとユーモアの精神を忘れていなかったのだ。以下、そのいく
つかをご紹介しよう。

        ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

     ●非番の機長(フィッチ氏)が応援にかけつけた際の会話
      へインズ機長:  「私はアル・へインズ」
      フィッチ氏:     「デニー・フィッチ、よろしく」
      へインズ機長:  「こちらこそ、よろしく」
      フィッチ氏:     「1つ提案したいことがあるんだ。
                  すべて終わったらビールを飲もう。」
      へインズ機長:  「そうだな、私はお酒は好きじゃないんだが、
                  特別に一杯飲むとするか。」

     ●操縦不能の機体を推力レバーで操りながらの会話
      へインズ機長:  「このまま左旋回しよう、左だ」
      フィッチ氏:     「左は無理だな」
      へインズ機長:  「ぜんぜんダメ?」
      フィッチ氏:     「少しくらいならできるかもしれん」
      副操縦士:     「OK,そしたら・・・」
      へインズ機長:  「あ、(パワーを)戻して、戻して、戻して、戻して・・・
                  今度は上げて、上げて、上げて・・・・なかなか愉快な
                  着陸だと思わないかい?(笑)  あ、戻して・・・
                  シミュレーターによる最終試験でも、こんなのは
                  やらなかったよ。(笑)」

     ●不時着直前に副操縦士に向かって
      へインズ機長   「今のうちに言っておきたいことがあるんだ。もしも
                  もし無事成功したら、すぐに君の機長適任証を申請
                  するよ。いや、着陸したらすぐに書く。」

        ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

如何であろうか? とても操縦不能に陥った機内での会話とは思えない。もちろんユーモアがあ
ったから、185名もの生存者があったなどという、短絡的な意見を述べるつもり毛頭にはない。
しかし、少なくとも機長のユーモア精神が、コクピット内が非常にリラックスしたムードに貢献して
いることは間違いない。

機材トラブルや天候不良などで、搭乗予定だった飛行機が遅延・欠航したり、既に搭乗した便の
到着地が変更になったりした時など、係員に罵声を浴びせかけている乗客をたまに見かける。
「ヒステリックに怒鳴ったところで、故障が直ったり、天候が良くなるわけでもないだろうに・・・」と
思ってしまう。日本人感覚からすれば「窮地に際に冗談を言うのは不謹慎である。大切なのは
気合だ!」と云うことになるのだろうが、そんな精神論でピンチから脱出できるとはぜんぜん思
えない。いや、逆にそんな時だからこそ、自分の能力を最大限に発揮するためには、精神的な
ゆとりが必要不可欠なのである。その意味からも、私はユーモア精神だけは忘れずにいたい。
                             
                              ※参照文献「The Black Box」 by Malcolm MacPherson



●如月拾日(月) 「友人A」
本日は2つほど重要なお知らせがある。

まず1件目のお知らせ。別に隠していたワケではないのだが、私自身の安全保障の問題から、
これまでウチの姉にはこのサイトのことを教えていなかった。ましてや、この徒然草のコーナー
で勝手に私信を公開していることは、最高機密にしていた。しかし根が正直なので、いつまでも
黙っていられず、ついに姉に洗いざらい告白した。すると即座に姉から返信がきた。以下はその
コピペである。

        ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

                 件名 「シバクぞ、おっさん!!」

              チミのHPに紹介してくれるのは有り難いが、
              友人AにするとかBにするとか、

           名前を伏せんかい!

               知らん人が読んだら人間性を疑われるやろ!

        ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★

てなことで、今後ウチの姉のメールをコピペする際には、「友人Aからのメール」ということにさせ
て頂くので、ご了承頂きたい。

次に2件目のお知らせ。笑食の鉄人の中に、「比較研究コーナー(ラウンジ編)」ってのを、新しく
OPENした。世界各国の空港には、航空会社やクレジットカード会社が用意した特別待合室って
のがある。香港のキャセイ航空のラウンジやチャンギ空港にあるシンガポール航空のラウンジ
などは、「待合室」の概念なんざ超越しており、レストランやバー、シャワールームに仮眠室など
まさに高級ホテル並みの設備がある。

その一方で、「何じゃこりゃ??」というようなラウンジも多々ある。これ以上、航空会社を敵に廻
したくないので、実名は避けるが、日系某社のソウル・仁川空港のラウンジなんかは、はっきり
言って場末のビジネスホテルの「自販機コーナー」レベルである。

最初の予定では、イケてるラウンジは「天空の晩餐会」の中で、笑えるラウンジは「笑食の鉄人」
の中で紹介しようと思ったのだが、今回はご覧になられた方々がそれぞれ判断して頂ければと
思い、「笑食の鉄人」の中でマトメテ紹介することにした。合わせて、ラウンジの写真も大募集し
ているので、ドシドシと御協力のほどお願い致します!



●如月拾壱日(火) 「ワイン」
先月、日本に出稼ぎに行った際、知人のM氏宅でちょいとしたホーム・パーティーがあった。この
M氏ってのが、不況天国・ニッポンに住んでいるとは思えないほどバブリーなお方で、その日の
パーティーでは、オードブルとして3種類のキャビアが登場!(推定末端価格は3種で30万円)
シャンパンはクリュッグやドンペリ、そして極めつけは赤ワインであった。

PETRUSの89年・・・・・・・恐らくワイン好きの方であれば、その場で卒倒してしまうような超有名なワインであり、今やボルドー地区で最も高い値段で取引されている高級ワインである。 特に
89年物はまさに「最高の出来栄え」と言われており、末端価格は軽く15万円を越える。ここで、
「たかだかワイン1本に15万円も払うなんて、アホらしくてできん!」と思われた皆様、ハッキリ
言って、あなた方の認識はスゴーク正しい! メチャメチャ正しい!! まさにその通りである。
高級ワインってのは、バブリーな方からの奢りで飲むのが正しい飲み方なのだ。(爆) 


        


もちろん「15万円」って言ったって、車なんかよりは遥かに安いワケであるから、買おうと思えば
買えるかもしれない。しかし、よしんば買ったとしても、少なくとも私には絶対に封を切る根性は
は無い。よほどの大事件が自分の人生に起こらない限り、まず抜栓できないであろう。

そもそも、私のワインとの出会いは、今から10年以上前に遡る。とある知人が、「人からもらった
んだけど、私は飲まないから・・・」と言って、私に1本の赤ワインをくれた。それまでの私の認識
では、「ワインなんざぁ〜所詮は炭酸の抜けたファンタ・グレープみたいなもんだろ?」ってな感じ
であり、日常的に飲んでいたのはもっぱらビールであった。ところが、貰ったそのワインを何気に
一口飲んだ瞬間に、私は頭をハンマーで殴られたような衝撃が走ったのだ!!

      お、美味しい♪

私は恍惚状態で一気に1本空けてしまった。翌日になってもその素晴らしい余韻が残っていた
私は、さっそく酒屋さんに買いに行ってみたのだが、近所の酒屋さんはどこもそのワインを扱っ
ていない。こうなると意地になるのが私である。ボトルの裏に書いてあった輸入代理店に電話し
て、当時、私が住んでいた京都でそのワインを扱っている酒屋を教えてもらい、ルンルン気分で
買いに走った。

貰い物なので、値段はわからない。しかし、あの高貴でカンペキな味から判断すれば、1万円は
軽くするであろう。いや、2万円はするかもしれない。しかし、ナニがあろうと私は買う!・・・・・・
頭の中でいろいろ考えながらワインを探した。 

あっ、あった! ついに私はそのワインを発見した! が、次の瞬間、値段を見た私はその場で
凍り付いてしまった。
 
       超特価---980円

確かに超特価ではあったが、最低でも1万円以上はするであろうと思っていただけに、その落差
に激しいショックを受けた。しょせん、私の舌なんざぁ、こんなもんである。

因みに、私をワインにハマらせたこの問題のワイン。「アーネスト&ジュリオ・ガロ」という名前の
カリフォルニア・ワインである。もちろん今でも大好きなワインの1つだ。ぜひ1度お試しあれ。



●如月拾弐日(水) 「The アロマテラピィ」
みなさん、こんにちは。ダン隊長です。
うちの家内が少しやっかいな病気をかかえておりまして、命に別状はないのですが、症状が顕
わになるたび、わたしンちは大騒動です。正確な病名は定まらず、お医者さんいわく「メニエール
病の初期段階のようです」

主な症状としては(家内の場合)聞こえる音がおかしくなります。人の声がエコーがかって聞こえ
たり、音楽の音程がずれて聞こえたり。エアコンの音が異様におおきく響くこともあれば、救急車
がいっぱいいっぱい走っているように感じる日もあるようです。
症状がでるのは(家内の場合は)半年に一度程度であり、その都度、耳鼻科回りをしてみたり、
まるで見当違いの科を訪れたりといろいろしてみましたが、総合してみますと、原因としてはどう
やらストレスにあるのだろうということでした。

わたしが仕事から帰って「ただいま」と言っても振り向きませんので、どうしたのかなと思っていま
すと、こどもが耳を指差しています。は〜なるほど、耳栓。家内が耳栓をする理由は、2つあり、
1つは「これ以上、いろんな音は勘弁して」という気持ち。それからもう1つは「子供のキーキーと
いう声を遮りたい」ということのようでして、わたしもまた耳栓をしてみると、「お〜ぉ、こ〜んなに
しずか〜」という気分になります。

そしてそんな静かな中にいると、耳がおかしくなる原因「ストレス」もまた回避できるような錯覚に
陥ります。ストレスの原因が何であるかは別にしまして。

耳栓に気をよくしている家内は先日、ラベンダー(の小さな木)や、いい匂いのする液体、入浴剤
を買い求めてまいりまして、昨日は「癒すためのミュージック」などというCDを入手してきました。

  「よし、準備はバンタン!」

精神を安定させること=ストレスの回避と考えるようで、家内はニコニコしてお風呂に入ったり、
音楽を聴いたり、いい匂いと戯れたり・・・わたしと長男(小1)、娘(もうすぐ3歳)の3人は戸惑い
がちにも顔を見合わせて胸を撫で下ろしました。

そして今朝。わたしが起きてくると家内は顔色悪く、ソファーに座りこんでいます。

家内:「また、耳が・・・」
わたし:「CD聴くとか、匂いをふりまくとかしてみれば?」
家内:「そんな気分じゃないの」

わたしは思わず笑ってしまいました。な〜んのためのラベンダー、匂い、CDなんよ〜〜〜ぉ! 
ちなみに家内は昼過ぎ電話してきて、「癒すためのミュージックCD、パート2とパート3をかりて
きちゃった」とホントに嬉しそうに言っておりました。聴くまえから癒されているやないの〜ぉ!



●如月拾参日(木) 「中年オヤジと品性」
アクセス・カウンターを見ていただければお解りかと思うが、いよいよアクセス数が1万に近づい
てきた。ここのアクセス・カウンターは1人1日1回しかカウントされない。従って同一人物が1日
に何度来訪しても、カウンター数には反映されない・・・・・つまり「延べ来客数」ではなく、「純粋な
訪問者数」が表示されているワケである。それだけに「1万」という数字は、スタッフ一同すご〜く
感慨深いものがある。そこで、今回メデタク1万をGETされた方には、何か「プレゼント」をしよう
と思っているので、記念すべき1万をGETされた方は、ぜひとも当サイトまでご連絡を頂きたい。
ちなみに我々スタッフ一同も、無論この「キリ番争奪戦」に参加するつもりである。(笑)

さてさて、当初は「旅」、特に「飛行機での旅」をメインテーマにしたサイト作りってのを考えてい
たのだが、今や完全にお笑い路線に走っている感がなきにしもあらずである。この平成徒然草
でも、滅多に「空の旅」をテーマにした話題を書いていない。さすがに「これじゃイカン!」ってこと
で、今日は私がこれまで機内で遭遇した「最悪の隣人」についてご紹介しよう。尚、本来であれ
ば場所や航空会社名も書いた方がリアリティがあるんだろうが、特定会社や特定民族に対する
誹謗中傷と捉えられると困るので、その辺はすべて割愛させて頂く。

皆さんは、「絶対に隣りに座って欲しくない人って、どんな人?」と問われた場合、どのような人を
挙げるだろうか? 「うるさい人」や「臭い人」、「子供連れ」など、いろんなパターンが考えられる
ワケだが、それらを一言でマトメると、「品性のない人」ってことになると思う。

以前、アジアの某国からアジアの別の某国まで旅した際のことである。となりに座ったオヤジが
メチャメチャメチャメチャメチャメチャ汗臭かった。別に汗をかいていたワケではない。それなのに
頭が痛くなるくらいに汗臭かった。その時点で、私は精神的に燃え尽きてしまっていたのだが、
このオヤジ、座席につくやいなや、靴を脱ぎ、足を組んで座ったのだが、この「足の匂い」っての
がまた死ぬほど臭い! まわりの乗客も眉をしかめている。それなのに、本人はそれにまったく
気づく様子もなく、豪快に新聞を広げて読んでいる。私は窓側、オヤジは通路側に座っていたの
だが、新聞を広げるオヤジの左手は、思いっきり私の目の前にまできていた。さすがに私はムッ
として、通じるかどうか不安だったが、そのオヤジに英語で「ちょっとぉ・・・(Ah, excuse me...)」と
言った。言ったのはその一言だけである。

ところが、そのオヤジは何をトチ狂ったのか、某国言語&イタリア人も真っ青のジェスチャーで、
急に怒りはじめたのだ。何を言ってるかサッパリ解らない。そこにチーフパーサーが現れると、
今度はそのチーフパーサーにまで怒鳴り始める始末。しかし、チーフパーサー(男性)が毅然と
した態度でオヤジを諭すと、オヤジは渋々新聞を半分に折って読み始めた。

飛行機は定刻通りに離陸し、水平飛行に移るとさっそく食事サービスが始まった。私はオヤジの
汗臭さにノックアウトされ食欲はゼロ! そこで、できる限り隣りの席は見ないで、窓の外に目を
やり、ワインだけを味わっていた。高度1万メートルで飲むワインというは、なかなかオツなもの
である。

ところがである。また隣りのオヤジがやってくれた。「ピチャピチャ、グチャグチャ、ズズズズ!」
思いっきり音を立てて料理を食べ、おまけにワインまで蕎麦を食べるようにズズズズと音を立て
て飲んでいたのだ。そして食事が終わると、今度は爪楊枝を加え、「シ〜〜〜ッ、シ〜〜〜ッ」と
下品な音を立てて歯グソ掃除。さらに仕上げとして大きなゲップを3回。最後は後ろの人がまだ
食事中であるにもかかわらず、いきなりシートを思いっきり倒し、エンジン音よりも大きなイビキを
立てて寝始めた。

これを読んだ方の中には、「そんな人ってホントにいるの?」と思うかもしれないが、そんなもん、
夕方に羽田の航空会社ラウンジに行けば、ゴロゴロしている。(特にJ社のラウンジには多い?)
私も40歳を越えたオヤジである。チャキチャキのオヤジである。JISマーク付のオヤジである。
しかし、あのオッサンのような品性のカケラもない、アホなオヤジにだけは絶対になりたくないと
常々思っている。



●如月拾四日(金) 「フレンチ in NZ」
海外生活をしていて、不便だと感じるのが食生活。例えば、忙しくて夕食を作る時間はおろか、
外食する時間すらない場合、日本であれば出前を頼んだりとか、ほか弁やコンビニ弁当、さらに
スーパーでお惣菜を買っておけば、とりあえずそれなりの夕飯をとることができる。ところが海外
の場合、日系企業が数多く進出しているような一部の大都市を除き、たいていは出前ならピザ、
持ち帰りならばマクドナルドに代表されるファースト・フード系になってしまう。

私の住むクライストチャーチという街にも、中華料理やインド料理、韓国料理に日本料理など、
いろんな国々の料理を扱うレストランが数多くある。しかし、なぜかフランス料理とイタリア料理
の店だけは数えるくらいしかない。そして、味の方はご多分に漏れず、「質より量」と言った感じ
で、ワザワザ食べに行く気力がまったくわかないのが現状である。

ところがそんなクライストチャーチにも、最近になって「本格的フランス料理レストラン」ってのが
お目見えした。何でも3ヶ月以上前から予約をしないといけないというくらい人気があるらしい。
そんな噂を聞きつけジッとしていられるほどシャイな人間ではない私は、さっそくチョコリスト女史
と伴に、笑食の取材を兼ねて(笑)その店に偵察にでかけてみた。

その店は市内中心から車で10分ほど走ったところにあった。初めて行く店を偵察をするには、
まずランチタイムに行くのが鉄則である。我々が到着したのは、12時ををちょっと過ぎた時刻だ
った。落ち着いたインテリアでまとめあげられた店内に入ると、さっそくマネージャーらしい人物
が予約の有無を聞いてきた。我々が「予約を入れてない」というと、何やら予約ノートをチェックし
始め、そして空きがあることを確認した上でテーブル席に案内してくれた。(ちなみに、予約ノート
をチェックしていた割りには店内はガラガラで、その状態は我々が店を出るまで続いていた。)

我々が注文した料理は、パンの盛り合わせ、ローストチキン、カルボナーラの三品。これに加え
て、グラスワイン×2とオレンジジュースも頼んだ。(真昼間から酒飲むなよ〜〜ぉ) そして出て
きたのが下記の写真である。

まずはパンの盛り合わせだが、いわゆる
定番のガーリックトーストを中心に、トマト
風味のパンや香草入りのパンなどもある。
味は、「ま、こんなもんでしょ」って感じで、
とりたててコメントするものは何もない。
付け合せのソースも、オリーブオイルを
ベースにした標準的なものであった。


さて次にでてきたメイン2品。見た瞬間に意外に思ったのは、その量である。日本人サイズとで
も言うのであろうか、とりあえず他のレストランのように「これでもか〜〜〜ぁ!」という感じでは
なく、ちょうどイイくらいの量であったのには驚いてしまった。盛り付け的には、日本のファミレス
とイイ勝負って感じであり、お世辞にも「芸術的」だとは思えない。で、肝心のお味の方は、これ
またファミレス的な味というか、可もなく不可もなくってところだ。ただ写真右側のカルボナーラに
関しては、味も見た目も、我々が一般的に想像しているものとはちょっと違っていて、黙って出さ
れたら、たぶんカルボナーラだとは思わなかったであろう。(笑) 

 

食べている最中はさほど気にならなかったのだが、食べた後、口の中にやたらと「油っぽさ」が
残ってしまい、途中で気持ち悪くなってしまった。フランス料理にはありがちなことではあるが、
もう少し後味を爽やかにすれば、もっと完成度が高くなるとであろう。

さてここで問題。我々が注文した品々(食べ物×3、ワイン×2、ジュース×1)、How much?
ズバリ正解された方の中から抽選で1名様を、このレストランの昼食にご招待しましょう!!! 
(ただし日本からNZまでの交通費ならびに滞在費等は自己負担でお願い致します。笑)



●如月拾五日(金) 「A型 vs B型」
普段は実に温厚?なワタシであるが、1つだけ遭遇した途端、血が逆流してしまう人種がいる。
それは「時間にルーズな人」である。幸いにも私の周囲にいる人々はみんな時間に正確である。
例えばダン隊長やチョコリスト女史などは、まさにクウォーツ時計なみの正確さだし、OFF会など
で待ち合わせをした場合など、みなさんほぼ100%定刻通りにいらっしゃる。

ところがである。出稼ぎで飛行機を利用する際など、必ず1人や2人、出発時刻を過ぎているに
もかかわらず、まだ搭乗してない乗客がいる。一体、どこを何をしてたのかと思ってしまう。だが
この時点では、まだ私の怒りは頂点には達していない。その乗り遅れてきた奴らが、機内に入り
「あ〜ぁ、間に合って良かったわぁ♪」とホザいた瞬間に血が逆流し、思わずこう叫びたくなってしまうのだ・・・・

                アホンダら〜っ! 
       ぜんぜん間に合って
       ないやないかい!!


マジメに定刻どおり搭乗した人がイライラしながら待たされ、遅刻してきたバカな乗客が喜ぶだ
なんてのは、誠にもって理不尽である。ご存知の通りセキュリティー上の理由から、搭乗予定の
客が現れなかった場合、その人が預けた手荷物を貨物室から降ろしてからでなければ出発は
できない。そうなると確実に出発が30分以上は遅れる。だから係員は必死で行方不明の乗客を
探すわけだ。しかし、やっぱり何らかのペナルティーを科すべきであると思う。例えば遅刻をした
乗客は、遅刻は1分につき1万円の罰金を請求するとかである。

さて、このような遅刻客に遭遇する度に血が逆流してしまう私だが、脳溢血で倒れては大変な
ので、できる限り平静を保つために、とある工夫をしている。(ここから書くことってのは、かなり
誤解と偏見に満ち溢れた意見なので、決して真に受けて怒ったりしないで下さいネ♪)

その工夫とは、「きっと彼らは型に違いない!」と思うことである。私の血液型はA型である。
A型からするとB型の人ってのはホントに羨ましい限りである。例えばである。B型の人ってのは
3年くらいずっと調子が悪くても、たった1日でも調子のイイ日があったら、それまでの3年間って
のをコロっと忘れられるという、類稀なる性質を備えている。ところがA型の場合、10年間ずっと
調子が良くても、「どうして私はこんなに調子がイイのだろうか? 何が原因でこんなに絶好調な
のだろうか?」と、悩んでしまうという、実に損な性格をしている。

以前、居酒屋で飲んでいた時に、血液型別性格診断の話で盛り上がったことがある。その時に
ある女性が「あれ? 私、自分の血液型って知らない。でもたぶんA型だと思うんだけどな・・・」と
言った。ハッキリ申し上げる。この女性は、この時点で少なくともにA型ではない!! A型の人
ならば、絶対に自分の血液型くらい最初から知っている。

てなことで、「あの人はきっとB型なんだ!」と思えば、何となく諦めがつくというか、こりゃ仕方が
ないわなぁ・・・って気分になり、血圧が徐々に下がっていくのである。「そんなぁ、人間の性格を
たった4つのタイプに分類するなんて、かなり無理があるよぉ」と思ったアナタ! きっと私と同じ
A型だと思う。逆に「ギャハハハハハ! 当たってる、当たってる!」と、バカウケしいるアナタ!
あなたの血液型は間違いなくB型です!(笑) 



●如月拾六日(日) 「血液型・Part2」
昨日の徒然草で、血液型別性格についての私的見解を書いたところ、かなりの反響があった。
速攻で掲示板に投稿された方々、メールで感想を送ってきた方々、そして直接電話をかけてき
た方々・・・・実に興味深いのは、それらの人々が全員B型だったことである。(笑) というワケで
本日も昨日に続いて各血液型に対する、誤解と偏見に基づいた私見を書いてみようと思う。

血液型別での性格的特長を述べる場合、手っ取り早いのはシミュレーションである。ある状況を
仮定して、その状況における各血液型の行動パターンを予想してみると、実に解りやすい。

<状況1>
例えば職場や学校で、ある人が「来週の土曜日、みんなでカラオケでも行かない?」と誘ってき
たとする。この時、真っ先に「はーい、はーい、は〜〜い! 私、行く、行く!」と、誰も聞いてない
のに大声で参加表明をするのはB型である。基本的にお祭り騒ぎが好きなのである。ではA型
の人間はどういう行動をとるかと言うと、おもむろに手帳を取り出して、スケジュールを確認して
いる。AB型の人は「え〜ぇ、たぶん行けると思うけど・・・・・・とりあえず参加ってことにしといて」
と言った具合で、なんだか煮え切らない。そして翌日になると、「ごめん、やっぱ無理みたい」と
言ってくるのも、このAB型である。O型はどうかというと、そもそも仲間がこの話題で盛り上がっ
ている時に、他のことをしてぜんぜん話を聞いてない。O型ってのは、別に悪気があるわけでは
ないのだが、根本的に人の話を聞いていない。

<状況2>
さていよいよカラオケ宴会当日。カラオケルームで絶対的な主導権を握るのは、当然ながらB型
だ。歌詞など見ずに、派手な振り付けと共に熱唱している。まさにB型オンステージ状態である。
その時、本当は自分も歌いたいんだけど、気を遣って手拍子を打っているのがA型である。頭の
中には既に曲番までインプットされているにもかかわらず、人から「キミもなんか歌えば?」と言
われるまで、自分からはリモコンを操作しない。その時、O型は何をしているかというと、真剣に
歌メニューを見ながら、何を歌おうか考えている。人の歌などまったく聞いていないのである。
と、そこに突然やって来るのが、AB型である。「イヤイヤ、予定してた約束が急にキャンセルに
なっちゃって〜ぇ」と、自己弁護しながら乱入してくるのである。態度が2転3転するのは、AB型
のお家芸である。

<状況3>
カラオケで大いに盛り上がり、そのノリで2次会に繰り出そうとした時、今までこのお祭りを引っ
張ってきたB型が突然に言い出す・・・「あ〜ぁ、面白かった! 疲れたから、もう帰るわ。じゃ!」
まさに自由奔放である。A型は体調が悪く、本当は今すぐにでも帰りたいのだが、みんなが盛り
上がっている状態で、そのようなことは口が裂けても言えない。無理を押して2次会、3次会まで
付き合ってしまうのがA型である。途中参加のAB型は、みんなが2次会の場所を相談している
時に、やたらと真剣な顔をして携帯電話で誰かと話をしている。そうしながらも、時々、みんなの
方に笑顔で振り返り、「あ、オレはどこでもOKよ!」と愛想を振りまく。その時、O型はどうしてい
るかというと、トイレに行ってて、やっぱり人の話を聞いてないのである。そして相談がまとまり、
みんながいざ出発って時になって、「ねぇ、ねぇ、ねぇ、どこ行くことになったの? どこどこ?」と
必死で聞いてくる。

以上、各血液型の行動パターンを多少デフォルメして書いてみた。どうだろうか? 身に覚えが
あるのではないだろうか?(笑) 

※注意 
 クドイようですが、これはあくまでも私の誤解と偏見に基づいた、何の科学的根拠も
 ない単なるシャレです。決して真に受けて怒らないで下さい。特にA型の人!(笑)




●如月拾七日(月) 「富士山」
NZから東南アジアを経由して日本に戻る際、成田到着の30分ほど前になると機内左側の窓
から富士山がキレイに見える。「帰ってきたなぁ・・・」とシミジミ感じる瞬間である。

国内線の場合、西日本や九州から羽田に向かう
便であれば、チェックインの際に左の窓側の席を
リクエストしておけば、少々天候が悪くても、雲の
上にポッカリと頭を出した富士山を見ることがで
きる。また伊丹から北海道に向かう便であれば、
機内右側の窓側席に座れば、今度は山梨県側
から見た富士山を見ることができる。

もちろん新幹線からだって富士山を眺めること
はできる。通常、下りの新幹線(大阪方面行)の
場合には、富士山は進行方向の右側に見える
のだが、JR東海道本線では「左富士」と言って、
左側の窓からも見える場所が9ヶ所もあるそうだ。

     機内から見た富士山

さて全国各地には「富士見町」なる地名が数多くあるが、その名称の由来は、文字通りそこから
富士山を眺めることができるからである。もちろん、現在では大気汚染や乱立する高層ビルなど
の影響で見れなくなってしまったところも多い。

ところで、富士山はどのくらい遠くから見ることができるかご存知であろうか? 現在20都府県
で富士山が見えるそうなのだが、計算上では北は福島県の白山、そして南はナンと和歌山県
の妙法山(富士山から約322km)から見えるそうである。実際に肉眼で見えた記録としては、
三重県の伊勢からというのが残っている。ホントにオドロキである。


新幹線から見た富士山
 そんな遠くからでも眺められるというのに、
 JRとの相性が悪いのか、私自身は新幹線
 からマトモに富士山を見ることができたこと
 なんて数えるほどしかない。たいてい浜松
 を過ぎたあたりから天気が悪くなり、新富士
 を通過する頃は土砂降りの雨ってパターン
 なのだ。たまに全国的に快晴って日がある
 が、そんな時に限って爆睡している。(笑)

ところが先日、久しぶりに新幹線の中から実にキレイな富士山を眺めることができた。下の写真
がそれである。やはり雪帽子をかぶった富士山の美しさというのは、思わず見とれてしまうもの
がある。まさに「霊峰」と言った感じだ。いつか富士山に登ってみたいなぁ!・・・・・・なんてことは
まったく思わないが(笑)、いつの日か露天風呂から雄大な富士山が眺められる旅館で、酒を飲
みながらノンビリと過ごしてみたいとは思った。


    



●如月拾八日(火) 「祝・1万人!」
本日未明、ついに入場者数が1万人を突破した! パチパチパチパチパチパチパチパチ!!
昨年12月のOPEN以来、苦節2ヵ月半、「自転車操業サイト」と自嘲しながらも、皆様のご助力
により、ようやくここまで辿り着くことができた・・・・

 皆さん、ホントに有難うございました!  

尚、記念すべき1万人目のお客様は、東京都在住の黄不動様でした。黄様には後ほど記念品
をお送りさせて頂きます。

さてさて、皆様のおかげでようやく1万を突破したワケだが、実はここに現実問題がズシーンと
残っているのである。これまでにも再々「ネタがない! ぜひご協力を!」と呼びかけてきたのだ
が、相変わらず投稿がほとんどない・・・・・。今や我がサイトは絶滅寸前の危機にさらされている
と言っても過言ではない。いわば特別天然記念物の「トキ」のようなものである。非常に深刻な
状況なのである。ウソだとお思いならば、試しに何でもイイから機内食の写真を当サイトに送っ
てみて頂きたい。100%翌日にはUPさているハズである。

この2ヶ月半というもの、ほとんど毎日のように更新を続けてきたわけだが、周囲の人々からは
「そんな無理してちゃ、続かないよ。」と何度も注意された。 いくら私が出稼ぎが多いとはいえ、
毎日飛行機に乗っているワケではない。当然ながら笑食写真やパラダイス写真も、慢性不足の
状態に陥っているのである。なのに毎日更新を続けるってのは、無理というか、無茶であること
は重々承知している。

しかし、「毎日見るのが楽しみ♪」という方が1人でもいらっしゃる限り、我々は最大限の努力を
したいと常に思っている。だからこそ、親戚・知人・縁故関係者を泣き脅して、無理やり機内食の
写真をGETしたり、果ては身内のメールまでコピペしたりなんかもしてきたワケである。

だが、もはやそれも限界に達しつつある。とにかくぶっちゃけた話、もう一粒のお米も残っていな
いのだ。そこで、皆さんにぜひお願いしたいことがある・・・・・・・・・・・


 どんな写真でもイイから
 
  とにかく送ってちょーだい!


皆様が当サイトの単なる訪問者ではなく、参加者になって下さることを切望しております。(笑)



●如月拾九日(水) 「ワォ〜〜〜〜ん!記」
みなさま、こんにちは! ダンです。し〜さまからも報告がありましたように、この度アクセス数が
1万を突破致しました。改めてわたくしからも厚く御礼申し上げさせてください。

      ありがとうございました!

そして、今後とも何卒ご贔屓によろしくお願い申し上げます! そしてそして、同じくし〜さまから
報告(といいますか・・)がありましたように、わたしのほうからも一言お願いさせてください。

   ・・・どんな写真でもイイから
       とにかく送ってくださいませ!
      ・・・(願)(願)(願)!

よろしくお願い致します。

さて、私事になりますが、祝1万アクセス!と喜んでいる傍ら、わたしンちでは悲しい出来事が
ありました。わたしは仕事柄、車をよく路上に駐車しますので、歩行者が擦れて行ったり、また
悪意ある方々が傷をつけたりして、わたしの車はミョーな幾何学模様で染まっているのですが、
ふと気づくや、相合傘とセミ及びクワガタ虫の「絵」が描いてあるではあ〜〜〜りませんか!!

今年10年目の中古車ですし、もう二年以上も洗車してませんし、上記のようにもともとが傷だら
けですので、「吠えるような怒り」を露わにすることもなく、いつも通り静かに肩をうなだれまして、
「ああ、またやられた・・か」と、ため息をつく程度だったのですが、くっきりと車から浮かび上がる
「相合傘、セミ、クワガタ虫」は見れば見るほどいただけなく、ちいさな怒りを宿して家内に云い及
んだのでした。

わたし: 「いったい、どこでやられたんだろうか?」
家 内: 「たぶん、こどもね」
わたし: 「ど〜しよ〜もない子供だねえ、まったく。親はど〜ゆ〜教育をしてるんだろう!」

すると小学校1年生の息子が話しに割り込んできました。

息 子: 「なになに? セミ? クワガタ?」
わたし: 「そ〜なんだよ! パパの車に落書きがしてあってね。
       セミとかクワガタとかが描いてあるんだよ。
       **君(息子の名)は、ひとの車に絶対落書きなんか
       しちゃいけないよ。」

さて、ここまで筆を進めてきましたら、おおかたの方々は「落ち」を予測できるというものでしょう
けれども、そ〜〜〜だったのです! 相合傘、セミ、クワガタたちは、我が息子による我が息子
の「作品」だったのです。

わたしは「ちいさな怒り」の鉾先をどこへも向けられないまま、息子に対してひとしきりの人道的
な教育を終えると、とってもとっても、と〜〜っても、犬のように切ない声で遠吠えしてみたくなり
ました・・・。

追記:本日、「クレヨン」と「落書き帳」の新しいセットを買ってきて、早速息子に手渡しました。



●如月弐拾壱日(金) 「裏舞台」
数年前から「異業種交流会」というのが流行っている。昨日の話の続きではないが、同じ業種に
長期間ドッブリと浸かっていると、一種の「動脈硬化」状態になってしまい、斬新なアイデアという
のがなかなか発想できなくなってしまう。ところが、一見すると自分とは何ら関係ない業種の方
と話をしていると、新鮮で刺激があり、新しい企画のヒントになるようなことが多いそうだ。

OFF会というのも一種の異業種交流会かもしれない。特にOFF会の場合には利害関係というも
のが全くないので、非常に気楽に会話を楽しむことができるし勉強にもなる。「業界裏話」という
と少し下品だが、各業界の舞台裏というのも非常に興味深いものがある。我々には見えないと
ころで、やはりいろんな苦労があるわけである。

私の知人に某航空会社でジャンボジェット機の機長をしている人がいる。「飛行機大好き男」の
私には、その人との会話はもう至福の時である。(笑) たぶん、純情可憐な少女が宝塚スターを
見るような目で、その人の話に耳を傾けているんだと思う。

その人から聞いた話で非常に印象に残っている話がある。確かあれはソウル・仁川国際空港が
OPENして数ヶ月たった頃であったと思うが、私が「仁川ってのは霧で欠航することが多けど、
あれはどうにかならないんですかねぇ・・・」とボヤいたことがあった。それに対して、その知人は
「実は仁川空港とか金浦空港ってのは、悪天候の時はパイロットも非常に緊張するんだよ。」と
答えた。

彼の話によると、ご存知のとおり仁川空港や金浦空港というのはNorth Koreaに隣接しており、
ジェット機であれば各空港から3〜4分も北に飛べばNorth Koreaの領空に入ってしまうのだ。
領空侵犯となれば、スクランブル発進がかかり、最悪の場合は撃墜という可能性もあるわけで
ある。もちろんそのようなことが絶対に起こらないように、管制官はレーダーで航空機の位置を
常に確認はしているのだが、やはり視界が悪い時などは非常に緊張するそうである。

我々が機内で「さぁ〜っ、本場のピビンバ食べるぞ〜〜〜♪」などと、ノー天気なことを言ってる
時に、実はコクピット内では普通以上の緊張感が漂っているワケである。裏舞台ってのは知って
おいた方が楽しい場合もあるが、深く知らない方が幸せな時もあるようだ。(笑)



●如月弐拾弐日(土) 「乞うご期待!」
来週から2週間ほどの日程で、アメリカ、日本、アジアの各都市に出稼ぎに行く予定になってい
る。NZからアメリカまでは某N航空を利用するのだが、ここの機内食はかなりの期待ができる。
前回利用した時は、和蕎麦に麺つゆではなくフリカケが豪快にかかっていたが、今回はどのよう
な想像を絶する料理が出てくるのか、今からワクワクしてしまう。ぜひ腹の底から大笑いできる
ような一品を出してほしいと切に思う。

さてNZ〜アメリカ区間ってのは、某N航空が1日2便、そして米系の某U航空が1便の計3便を
毎日飛ばしている。飛行時間は約13時間、ちょうど成田空港からニューヨークまでと同じくらい
の距離&飛行時間である。「NZ〜アメリカ区間を利用する人なんて、そんなにいないでしょ?」
と思われる方も大勢いらっしゃることであろう。ところが意外なことに、この区間は結構人気があ
るらしく、全席満席なんて日も珍しくない。実は今回の出稼ぎでも、最初予定してた日の予約が
取れず、スケジュールが2転3転してしまった。現在オークランドで開催されているアメリカンズ・
カップの影響かもしれないが、2月後半から3月中旬まで、どの便も満席状態が続いている。

某N社の批判をするわけではないが、どーもあの会社の機内サービスは戴けない。フレンドリー
ではあるが、「優雅さ」&「華麗さ」ってのが皆無なのである。例えば機内食の際なんか、「料理
をサーブしている」というよりも、「餌を配っている」とでも言うのだろうか、なんか自分達の都合だ
けで、淡々と作業を進めている感じなのだ。

笑食の鉄人のイントロ部分にも書いたのだが、機内における最大のイベントは、ナント言っても
食事サービスである。これが充実してるかどうかで、その航空会社の評価が決まってしまうほど
重要なポイントでもある。残念ながらワタシはちと胃が小さいため、なかなか機内食を完食する
ことができないが、それでもやっぱ楽しみにしている。旅行掲示板などを見てると、「私は機内食
はいつも食べません。」と得意そうに書いている人がいるが、私から見るとあれはかなりヘンで
ある。思わず「ホンマかいな?」と思ってしまう。私の予想では、たぶん彼らはA型だと思う。(笑)

逆に「機内食って美味しいですよねぇ。必ず残さずに全部食べちゃいます」って投稿を読むと、
非常に心が和むというか、羨ましさを含めて、こっちまで嬉しくなってしまう。たぶん彼らはB型で
あろう。O型の人は食べようと思ってたのに、飛行機に乗った途端に爆睡してしまい、食べ損ね
てしまうパターンで、AB型は肉か魚かの選択でさんざん悩んだあげく、カップルで旅行していた
場合など、必ず相方に「私は肉にするから、あなたは魚にしなさいよ。で、半分こしよ♪」と提案
してくるはずである。

・・・・と、気がつけば、また血液型の話をしてしまっていた。(笑) まぁ、とりあえず今回の出稼ぎ
で、笑食写真やグルメ写真、そしてアジアでは中国語のオモシロイ看板の写真を撮影してくる
予定なので、みなさん乞うご期待!!



●如月弐拾参日(日) 「奇妙な習慣」
いよいよ出稼ぎツアーへの出発日が近づいてきた。出稼ぎの前になると、まるで儀式のように
必ずやってしまう奇妙な習慣が私にはある。その奇妙な習慣とは髭を伸ばすことである。べつにこれは宗教上の理由とか、妙な「ゲンかつぎ」があるわけでもない。

別に若作りしているワケでもなければ、特に童顔というワケでもなく、趣味や言動等に至っては
中年オヤジそのものであるにもかかわらず、私は実年齢よりはるかに若く見られることが多い。
実際には40歳なのだが、通常は30才前後に見られることが多いし、欧米人からみると20代
前半、ヘタすりゃティーン・エージャーに見られることすらあるのだ。(事実、酒屋でワインを買おう
としたら、店員から生年月日が記載されたIDの提示を求められることが多々ある) そんなこん
なで、機内でもCAや周囲の乗客にナメられないためのハッタリとして、髭を伸ばすのが習慣に
なっているのである。

ところがである。出稼ぎの約1ヶ月前から髭を伸ばし始めるのだが、いつも出発の2〜3日前に
なるとキレーに剃ってしまうのだ。これにもまた深い事情がある。私の髭はどーも密度が低い上
にかなりのムラがあり、3週間くらい伸ばすと、口の周りに生えた髭の間に、まるで円形脱毛症
のような「小ハゲ」がいくつも発生してしまうのである。毎回毎回、「今度こそは!」と思いながら
伸ばすのだが、結局は「やっぱりダメだったか・・・・」と落胆しながら剃っている。もちろん今回も
やっぱり失敗に終わった。

それにしても、「若く見られる」ってのは世間的には喜ばしいことのようだが、実際には不便とい
うか、不快を伴うことの方が多い。先ほどの酒屋でIDを見せなければアルコール類が買えない
ってのも1つの例だが、それ以外にも「見世物」状態になることが多いのである。例えば、機内で
パーサーと雑談していて私が自分の年齢を言うと、彼らは一様に驚き、速攻で他のCA達も呼ん
で、必ず年齢当てクイズを始める。ほとんど動物園のパンダである。さらに以前、関空から沖縄
に行く機内で、たまたま隣りに座った頭の悪そうな大学生が、私のことを自分より年下だと勘違
いして、思いっきりエラそうな物言いで、延々私に「これからの時代は英語ができなきゃダメ」と
実に有り難い講釈をたれてくれたこともあった。(那覇空港に到着する寸前に実際の年齢を教え
てあげたら、相手は絶句していた)

ま、相手が驚くのも無理はない。言うならば、ビーチで20歳くらいの女の子をナンパして食事に
誘い、その後、オシャレなバーで飲んでいて、ムードはカンペキ!って時になって、突然相手が
「私って若く見られるけど、実は40歳なの♪」ってな感じなのだから、こりゃ悪質な詐欺である。

ちなみに、ダン隊長やチョコリスト女史も実年齢よりも遥かに若く見える。とくにダン隊長と私が
サングラスをかけて一緒に車に乗っていたら、どう見てもナンパ目当ての「イケイケ兄ちゃん」の
雰囲気そのものである。イイ加減、落ち着かなければイケない年頃の2人なのだが・・・。(笑)



●如月弐拾四日(月)  「続・年齢不相応」
こんにちは! ダンです。し〜さまから年齢の話題がでましたので、本日はわたしから振らせて
いただきます。

わたしはいま正規の年齢よりかなり若く見られてしまいます。この春小学校2年生になる息子が
いるのですが、一緒に買い物など行ったりして店員さんと話をしていると「お父さんですよね?」
と確認をとられることがよくありました。もちろんわたし自身が、はやい年齢でパパになったせい
もあるのでしょうけれども、やはり年齢相応の年恰好に見られたいなという願望がむかしから強
くあり、今回はそのお話です。

いまでこそ若く見られるわたし・・は、じつはむかし、すごく老けて見られました。高校の卒業式、
わたしたちの学校は私服だったため、わたしはネクタイをしめて背広を着て行ったのですが、式
が終わり、友達たちと校門の前で与太話に興じていると、式に同席されたらしいお父さん・お母
さんが1組近寄ってきました。そして、わたしに向かって深々と礼をしたかと思うと、こう言うので
した。

「3年間、息子がお世話になりまして、ありがとうございました・・・」

わたしは瞬間何のことかさっぱりわからなかったのですが、そばにいた友達が「ちゃいますよ、
こいつは先生じゃないです・・・・・」

もうひとつ。わたしはそのあと上の学校を目指して受験することになったのですけれども、受験
前日、志望校を下見に行きました。ネが小心なので会場までの交通手段、所要時間など実際に
確かめておかねば落ち着かず、最終的には、試験当日に座ることになる机と椅子の位置まで辿
っておきたく思っておりました。いざ学校へ到着すると、わたしと同じような受験生が幾人もおり
ました。ほかには在校生がチラシを配ったり、マイクで演説したり、それを遠巻きに眺める機動
隊の姿もあったりと、試験前日にもかかわらず、なんだか大賑わいでした。

下見に来た受験生たちが正門から次々と入って行っているようでしたので、わたしもまたその後
に続きました。受験生たちは道すがらいろいろチラシをもらいながら、戸惑った顔つきでいます。
進めば進むほどチラシがかさばり、一旦カバンに収めている受験生もいるほどです。在校生が
配るチラシであり、入学したら**に入部してネとか、**解体! 粉砕!とか書いてあるよう
で、なかにはエンピツと消しゴムを添えて配られているチラシもありました。

で、わたし!ついに、最後まで一枚ももらえなかったのです。で、で、わたし、そのとき、チラシが
もらえなければもらえない分だけ人間否定されていく気分になり、頭のなかに「?」マークが増え
ていってすごく不安に陥りました。そこで、このままではいけないと思ったわたしは、勇気(なんの
勇気でしょう?)を振り絞って「いちまい、ぼくにもください」とちいさな声で申し出てしまいました。
すると、チラシ配りの大学生のお兄さんは、わたしをヘンな眼で上から下まで舐めこそしたもの
の、一枚だけ渡してくれたのです!

「・・でも、これ、受験生対象ですから・・」と、一言添えて。

その日のわたしはネクタイこそ締めておりませんでしたが、おさえた色の背広姿でした。そして
冷たい風が吹いていたこともあり、いっちょーらんの「トレンチコード」と着ておりました。今でこそ
あ〜ぁ、このとき、どこかのサラリーマンに見られたのかなと思って苦笑しますけれども、当時の
わたしは???極まりありませんでした。

ちなみに、今、このときと似たような出で立ちで鏡の前に立ってみますと、家内はこう言います。

「なんか、新卒サラリーマンみたい」

で、わたしはこう嘆きます。 

「カンロクないねぇ・・」

わたしって何か年齢的な障害があるのかなと勘ぐる今日このごろです。



●如月弐拾伍日(火)  「教育」
既にマスコミ報道でご存知の方も多いと思うが、書店で本を万引きした少年が警察官の隙をつ
いて逃げ出し、その途中で警報機が鳴っている踏切りをくぐりぬけたところを電車にはねられて
死亡するという事故があった。警察を呼んだ書店の店主のもとには誹謗中傷の電話が相次ぎ、
ついには廃業にまで追い込まれたが、そのことが再びマスコミ報道されると、今度は逆に激励の
電話や書簡が数多く寄せられたそうだ。

1人の未来ある少年の命が、このようなことで消えたこと自体は、誠に残念なことであると言わ
ざるを得ない。しかし、少年が犯罪行為と知りながら万引きをしたことを横に置いて、「警察を呼
んだのは間違いである」とか「人殺し」などと中傷するのは、本末転倒というか、お門違いも甚だ
しい。

某女性週刊誌の今週号を読んでいると、たまたまその続報を伝える記事が載っていたが、その
記事の筆者のコメントに対して、まったく納得できない部分があった。

「さまざまな見方のあるこの事件だが、まず前提として、万引きは悪い。しかし、死で償うほどの
重罪ではない。それを教えるのが教育では?」

一見すると極めて正論のような意見だが、重大なミスが2箇所もある。

まず1つ目のミスは、「死で償うほどの重罪ではない」という点である。「死人に鞭を打つ」ようで
いささか心苦しいのだが、この少年は良心の呵責に苛まれ、死をもって罪を償おうとしたわけで
は決してない。あくまでも逃亡中の無謀な行為における結果として、事故死したのである。それ
をあたかも「死をもって罪を償った」かの如く書くのは、明らかに論理のすり替えである。

2つ目のミスは、「それを教えるのが教育」という点である。「教育」とは読んで字の如く、「教」の
部分と「育」の部分がある。「教える」だけならば誰でもできる。もっと言うなら、別に人じゃなくて
も書物からも教わることだって可能である。しかし「育てる」ということは、人にしかできない。

昨今の少年犯罪の要因の1つは、「教」ばかりで「育」がなかったからだと私は考えている。例え
ば歴史教育の現場では「歴史に蓋をしてはいけない」「正しい歴史的事実を教えることが大切」
などと、おエライ先生方がのたまっているが、その方々に私はぜひ問いたい。「では、その正しい
歴史的事実とやらを、まだ成熟してない子供たちに教えて、その後のフォローはどうするおつも
りですか?」と。要は教えっぱなしで、あとはまだ未熟な子供たちの感性だけで結論を導きだせ
というのは、あまりにも無責任ではないであろうか? 

小中学生というのはまだ未成熟であり、理性ではなく感性で物事を判断しがちである。すなわち
正しい「状況判断」というものができないのである。遮断機が下りているにもかかわらず踏み切り
内に進入してしまった少年の行為は、悲しいかなその象徴とも言える。だからこそ「少年法」とい
う法律で守られているのである。

では、この「育」とはどういうことか? 広辞苑で「育てる」という言葉を調べると、「能力・資質を
のばすように教え導く」と説明してある。この「導く」ということが非常に大切なところなのである。
「導く」ためには、自分が子供たちよりも前に先に進んでいなければならない。自分が模範でな
ければならない。世の大人たちは、自分が果たして子供の良き見本になれるような大人なのか
どうか、もう一度省みる必要がある。



●如月弐拾六日(水)  「ワキあいあい」
「またパソコンがフリーズしちゃったよぉ!」 これはよく聞くセリフである。パソコン・・・・・・・つまり
「パーソナル・コンピューター」だからこそ気軽に言えるセリフである。ところが、このセリフを極め
て公共的な場所および状況で耳にするとは夢にも思わなかった。

本日、出稼ぎのためオークランドからロサンゼルスに向かう予定であったのだが、出発時刻の
午後4時15分になっても飛行機は動き出す気配がない。「あれ? またB型のヤツが行方不明
にでもなったのかぁ?」と思ったら、苦笑まじりに機長からのアナウンスが入った。

曰く、「オークランド空港の管制塔のコンピューターがフリーズしてしまい、国際線全便の出発が
できない状態です。回復にはしばらく時間がかかると思いますので、そのまましばらくお待ち下さ
いませ」

NZらしいと言えば実にNZらしいのだが、これって苦笑ですませる状況なのだろうか?

さて、もしこれが日系航空会社、日本の空港で発生したら、それこそ機内は罵声の嵐が吹き上
がるところであろう。しかし、私が乗ったニュージーランド航空の機内はヒジョーに平和というか、
ワキあいあいというか、、みなさん座席を離れて、他の乗客たちとのおしゃべりを楽しみ始めた。

          

名刺交換をしている人もいれば、旅先で撮った写真を見せている人もいる。キャビンクルー達も
ぜんぜん深刻な顔をしている人はいない。風邪をこじらせて死に掛けていた私だけが、ただ独り
シートを倒して毛布にくるまり、ブチブチと文句を言っていた。最終的に1時間半も出発が遅れた
たのに、誰も文句を言わないなんて、みんなヒマなん??



●如月弐拾七日(木)  「買い物上手?」
旅行の楽しみの1つに、「郷土料理を味わう」というのがある。札幌で食べる本場のラーメンって
のはやっぱり美味しいし、昨今ブレークしている讃岐うどんもにしても、やはり高松で食べた方が
絶対に美味しい。国内旅行だけではなく海外旅行の場合も同様である。イタリアで食べるパスタ
は文句なく美味しいし、韓国で食べるピビンバやキムチは最高である。

もちろん私もできる限りその常識に則った食生活を送ろうと心掛けてはいるのだが、どーしても
常識外の行動をとってしまうことが時々ある。特にあのオレンジ色の「吉野家」の看板を見つけ
ると、それまで考えていた食事プランをすべて白紙撤回して、迷わずお店に入ってしまうのだ。

ご存知の方も多いと思うが、アメリカ・カリフォルニア州(いわゆる西海岸)には、やたらと吉野家
がある。私は今、出稼ぎで西海岸にいるのだが、当然ながら既に吉野家に行った。私にとっては
究極のグルメであるからして、素通りはできないワケである。しかも今回はただ牛丼を食べただ
けではなかった。レジで注文する際に、ふとレジの横に目をやると、吉野家のオリジナルTシャツ
とアポロ・キャップを販売していたのだ。ワタシ、当然買いました! な〜んの迷いもありません
でした。さすがにこれを身に着けて飛行機に乗る根性はありませんが、普段着ならぜんぜんOK
です! 

てなわけで、今日は妙にルンルン気分です。ワタシってなんて買い物上手なのでしょう!

          



●如月弐拾八日(金)  「スーパーレディー!」
2週間ほど前から引いていた風邪がようやく回復に向かいつつある。26日にNZを出発した時
が一番ヒドイ状況であった。オークランド空港で国内線から国際線に乗り継ぐ際、国内線の到着
が遅れたために乗り継ぎ時間が40分を切ってしまい、地上係員にせかされ久しぶりゲートまで
走った。で、飛行機に乗り込んだ瞬間に気持ちが悪くなり、座席につくより前にトイレに直行!!思いっきりゲロってしまった。結果的には1時間半も出発が遅れたのだから、何も無理して走る
ことはぜんぜんなかったのである。

そんなこんなで、機内ではもうほとんど死体状態であった。もちろん食欲はゼロ。この私がお酒
すら飲まなかったと言えば、どれだけ瀕死状態であったかがお解かり頂けると思う。ただでさえ
ネタ不足で崩壊寸前のサイトなのに、ここで機内食の写真を撮影ができなかったら、倒産確実
である。自分の健康とサイトの維持のどちらを取るかで思い悩んでいたら、ナント救世主が現れ
たのだ!

たまたま私の隣に座ったのが御歳88才のおばーちゃん。この方がスゴイのなんのって、乗った
瞬間からウエルカム・ドリンクのシャンパンを立て続けに3杯飲み、機長から出発が遅れるとの
アナウンスが入った途端、自らギャレーに出向いて、シャンパンをボトルごとGET! 出発する
前から1人でボトルを1本空けてしまったのである。そして口を開けば、「あ〜〜ぁ、私はお腹が
ペコペコだよ。一体、いつになったら食事が始まるのかねぇ」と、ぼやくぼやく!

当然ながら、私はこのおばーちゃんに白羽の矢を立てた。機内食の写真をHPに掲載したいん
だけど、体調が悪いので食べられそうにない。そこでおばーちゃんの食事を撮影させて欲しいと
頼んでみたのだ。するとこのおばーちゃんは私の申し出を快諾。しかも、「体調が悪いんだったら
寝ときなさい。カメラを貸してくれたら私が撮影しておくから」とまで言ってくれたのだ!

ワタシ、もちろんカメラをおばーちゃんに渡しました! で、できあがったのが2月26・27日付で
「天空の晩餐会」に掲載したニュージーランド航空の機内食写真である。

それにしてもこのおばーちゃん、マジで食欲旺盛というか、危ないというか、夕食のフルコースを
ペロリと平らげ、その間に今度は白ワインをまた1人でボトル1本空けてしまった。もちろん朝食
も缶ビール3本とともに完食! ボケ防止の秘訣は「よく飲み、よく食べること!」だそうである。
しかし、日本ではこの状態も「ボケてる」と言うのだが・・・・・。

ちなみに、ロサンゼルスに到着する寸前に、おばーちゃんは私の目の前に自分のパスポートと
アメリカ入国書類を差し出し、「私、小さな字が見えないから、代わりに書いてくれないかい?」と
言ってきた。「お礼代わり」ってワケでもないが、もちろん喜んでサイン以外の部分を代筆させて
頂いた。でも老眼のせいではなく、どーも見ても「酔ってるから書くのが面倒臭い!」って感じが
しないでもなかったが・・・・・。

もうお会いする機会はないとは思うが、万が一が奇跡が起こってまた隣り合わせになった時は、ぜひぜひ一緒に機内のアルコールをぜーんぶ制覇してみたいものである。


        
                デザートを一気に平らげるおばーちゃん
               ※御本人の了承を得て写真を掲載しております。


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©Knight Flight 2003. Presented By C-sama, Capt. Dan and Chocolist.