■平成15年12月1日  「僕の細道(前編)」

        That's one small step for man, one giant leap for mankind.
            1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては大きな飛躍である

   これは1969年7月20日、アポロ11号に乗って人類で初めて月面に降り立った
   ニール・A・アームストロング船長の言葉である。何事においてもそうであるが、
   「最初の一歩」というのは、非常に勇気がいるものである。 「進歩」や「栄光」
   そして「勝利」を勝ち取るには、誰もが避けては通れない一歩なのだ・・・・・・
    ・・・・・・・ぬわ〜んちゃって、イキナリ大袈裟な文章で初めてしまったのだが、
   実はワタシ、先日、日本に出稼ぎに行った帰りに、バンコクにフラっと立ち寄り、
   「観光」なんて大それたことをしちゃったのである!(自慢)

   ご存知の方も多いかと思うが、ワタシには「観光」という発想がまったくない!
   ぜんぜんない!! カケラもない!!! 出稼ぎ旅行(出張)のときは当然の
   ことながら、プライベートで旅行に出かけても、ホテルの中でまるでカビのよう
   にジーッとしていることが多く、食事すら全てルームサービスで済ませてしまう
   ことがほとんどなのだ。そんなワタシが観光しちゃったのだから、こりゃ社会的
   には大事件、ワタシ的には大冒険である。てなことで、今日の徒然は旅行記
   ってことでお送りしようと思う・・・・なーんて書いたら、カンのスルドイ御方なら
   「はっはーん、またコイツ、シリーズで書くつもりだなぁ・・・・・・・」と思ったことで
   あろう。ハイ、正解です! 1つのネタを最低2回は引っ張るってのがワタシの
   これからのモットーです。(笑)

   その昔、沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで以来、「バッパーの旅」というのに
   妙な憧れを抱いていた。で、これまで何度もチャレンジをしようと思ったのだが、
   どうしても現地に着いた時点、イヤ、正確に言うと、機内で酒を飲んだ段階で
   既に精神的に燃え尽きてしまい、到着ロビーに辿り着いた時にゃ、カンペキに
   酔っ払いモードに入っているため、いつも挫折していたのだ。

   しかし、今回は関西空港を出発する際にも、やる気マンマン! 機内でも極力
   酒を控え、さらにバンコクでの入国審査及び税関チェックが終わった時点でも
   まったく気力は衰えていないかった。今回は宿泊予定のカオサンのバッパー
   まで路線バスを乗り継いで向かうつもりだったので、それに先立ち「おっしゃ、
   やるぞ!」と気合を入れなおし、とりあえずバスに乗る前にタバコを一服して
   からと思って全館禁煙の空港ターミナルから1歩外に出てみた。

   なんじゃコリャ〜ぁ! クソ暑いやんけ!・・・・・確かそのような言葉を発したと
   思うのだが、これが空港においてワタシが記憶している唯一の言葉であった。
   ふと気がつくと、ワタシは無意識のうちにクーラーがガンガンに効いたリムジン
   タクシーに乗っていたのだ。断っておくが、あくまでも「無意識のうちに」である。
   やっぱり人間、「無理」ってのが一番イケない。

   で、本来であれば、とりあえずカオサンまで行き、そこで安宿を見つけて宿泊
   する予定だったのだがぁ、ご主人様の命令に背き、口が勝手に運転手さんに
   「ビエンタイ・ホテルまで行ってちょーだい♪」と言っていた。ご存知の方も多い
   と思うが、カオサンというのはバンコク市内の西部、チャオプラー川のほとりに
   ある狭い一角で、安宿や屋台、コンビニ、ネットカフェなどが密集していること
   から、旅人からは「バッパー天国」と呼ばれている。「ビエンタイ・ホテル」って
   のは、そのカオサン地区の中で唯一の「マトモなホテル」である。

        
                        バッパー天国・カオサン通り

   もちろん「マトモなホテル」と言っても、通常の日本人感覚からすりゃ、場末
   のホテルだ。しかし、冷房と温水シャワーが完備してりゃ、カオサン地区に
   おいては超高級ホテルってことになる。 とにかく、ワタシは「暑さ」ってのが
   大の苦手で、気温が25度を越えると、すべての思考回路がフリーズしてし
   まうのである。

   ホテルにチェックインしたものの、先ほど空港で体験した「暑さ」の後遺症が
   とれず、その日は大事をとって部屋でジーッと過ごすことにした。 もちろん、
   ルームサービスでビールを大量に注文して、栄養補給には万全を期した。

   普通の人であれば、初日にタップリと休養をとったのであれば、翌2日目は
   朝から精力的に観光をすることであろう。無論、ワタシもそのつもりだったし、
   前夜はベッドの上で早朝からの綿密な観光計画を練っていた。ところがだ!
   朝、ふと目覚めてみると、時計の針は既に午前10時を越えていた。そこから
   目覚めのビールを飲み、そしてシャワーを浴びて準備を整えたなら、確実に
   午前11時を過ぎてしまう。ワタシは初期の段階で予定が狂うと、すべて計画
   を破棄したくなるという、非常に楽しい性質を兼ね備えている。 決断は異常
   に早かった。

   今日も大事をとって休養日にしよう・・・・・こうして2日目も一歩もホテルから
   出ることなく、ホテルで酒三昧の1日が過ぎていったのであった。

   恐らくここまで読んだところで、「オイオイ、いつになったら観光の話が始める
   んじゃい!」と思われた方もいるであろう。 しかし、そんな大人気ないことを
   言ってはイケない。スバラシイ料理の前には、スバラシイ前菜があるように、
   スバラシイ観光の前には充分な休養というのが必要不可欠なのである。

   そして3日目の夕方、ついにワタシは立ち上がった!(オイオイ、昼間はナニ
   してたんじゃ!) Tシャツ、短パン、サンダルの重装備で身を固め、ワタシは
   ホテルの部屋を飛び出し、記念すべき第一歩を刻み始めたのである!

      That's one small step for ordinary travelers, one giant leap for me.
          普通の旅行者にとっては小さな1歩だが、ワタシにとっては大きな飛躍である

                                               つづく



■平成15年12月2日  「僕の細道(中編)」

   やる気マンマンでホテルの部屋から飛び出したワタシに、イキナリ大試練が
   待ちうけていた。このホテル、確かに冷房完備ではあるが、それは各部屋と
   1Fのロビーだけの話で、各フロアの廊下はクソ暑い状態だったのである!!
   部屋からエレベーター・ホールまでの距離はおよそ60m。ここで早くもワタシ
   の「やる気」はぐらついた。心の中でバトルを始める天使と悪魔・・・・・。

    天使: ガンバレ! このくらいの暑さがなんだよ! キミなら大丈夫!
    悪魔: 無理すんなよ。早く部屋に戻って冷えたビールでも飲もうぜ。
    天使: ナニ弱気になっているんだ! ビールなんていつでも飲めるさ!
    悪魔: フフフフ、それはどうかな? この暑さで死ぬかもしれないぜ?
    天使: 悪魔の言うことに耳をかしちゃダメだ! キミにはボクがついてる!
    悪魔: オレなら冷房の利いた部屋で昼寝でもするけどな。ワハハハハ!
   
   部屋を出た瞬間は分速90mだった歩速が、エレベーター・ホールの前に到着
   する頃には分速10mにまで落ちていた。ここでまた天使と悪魔が耳元で囁き
   (ささやき)始める。

     悪魔:  今ならまだ間に合う。早く部屋に戻ろうぜ。誰も責めやしないさ。
    天使:  さ、早く! 早くエレベーターのボタンを押すんだ! ガンバレ!
    悪魔:  もう額が汗ばんでるぜ。(笑) 早く冷えたビールを飲もうや。
    天使:  やるべきことをやらずにビールなんか飲んでも不味いだけだよ!
    悪魔:  フフフフ、どういう状況で飲もうが、ビールはビールさ。

   しかーし、ここからが今までとは違うところである! 悪魔の誘惑を断ち切る
   かのように、ワタシはエレベーターのボタンを力強く押した。 そしてロビーに
   到着すると、ビシッとサングラスをかけなおし、猛暑の街に飛び出して行った
   のである! ところがだぁ、ホテルを一歩出た途端、ワタシの頭の中に非常に
   素朴な疑問が湧き出てきた。

   で、観光」って一体ナニをすればイイんだろうか?

   この辺のところ、若干の補足説明が必要かもしれない。昨日の徒然草でも
   書いたように、ワタシの辞書の中には、「観光」という文字はまったく載って
   いない。 つまり「観光」という概念自体、残念ながら持ち合わせていなワケ
   である。 例えて云うなら、幼稚園児が「財政投融資制度の抜本的改革」に
   ついての私見を持ち合わせていないのと似ている。しかも、時は既に夕刻。
   観光スポットと呼ばれている所に行くにゃ、ちょっと、イヤ、だいぶ遅すぎる。
   ワタシはホテルの前で、しばし呆然とたたずんでしまった。

   いま振り返ってみれば、この時が今回の大冒険の最大の危機であったよう
   な気がする。もしここで、「ちょっとホテルの中に戻って、涼しいところで冷静
   に計画を練り直そう」などと考えていたら、その次は「少しビールでも飲みな
   がら計画を練り直そう」になり、それがやがては、「1度部屋に戻って、ベッド
   の上で寝ながら計画を練り直そう」となり、最終的には「また今度来たときに
   観光すりゃイイかぁ」になる可能性が大だったのである。 基本的にワタシは
   悪魔と非常に気が合うワケなのだが、その時ワタシの耳元でささやいたの
   は悪魔ではなく天使の方であった。

   川の方に行ってごらんよ。きっと涼しいよ♪ by 天使

   ワタシも今回の大冒険に際してある程度の予習はしており、カオサン周辺
   の地理についても多少の心得はあった。確かホテルからチャオプラヤー川
   の方に行くには、少々遠回りになるが大通りから行く方法と、近道ではある
   が、非常に怪しげな裏通りを通っていく方法の2種類がある。どちらの道を
   通って行くべきか、ワタシはふと悩んでしまった。

   ご存知の通り、海外で不慣れな場所を歩く場合には、「大通りを歩く」という
   のが鉄則である。裏路地にはどんな「危険」が潜んでいるか解らないからだ。
   しかし、大通りから行くと、裏路地コースの軽く1.5倍の距離がある。 たかが
   1.5倍と言うなかれ。ワタシにとっては生死を左右するほどの差なのである。
   およそ3分ほど熟考した結果、ワタシは「虎穴に入らずんば、虎児を得ず」の
   格言に従い、裏路地コースから行くことにした。まぁ、まだ夕方とはいえ、まだ
   周囲は明るいし、イザとなりゃ自慢の「テノールの美声」で助けを呼べばよい。 
   その前に Tシャツ、短パン、サンダル履きのワタシの姿は、どー見ても金を持
   っているような雰囲気ではない。適当に自分に有利な理由をこじつけ、ワタシ
   は裏路地の方に向けて歩み始めた。

      
                            カオサン周辺の裏路地

   海外からのバッパーでごった返し、賑やかと云うよりは「ヤカマシイ」に近い
   表通りと異なり、裏路地は予想外に「静か・長閑(のどか)・平和」であった。
   ベランダに干された洗濯物、井戸端会議をしているオバちゃん達、夕涼みを
   している老人、カードで遊ぶ子供たち、そして赤ちゃんをあやす母親・・・・・・
   そこには、ごくごく普通のバンコク市民の生活と、真夏の太陽のように明るい
   笑顔があった。

         
           ベランダに干された洗濯物                   優しい笑顔の母と娘 

   「サワディーカァ(こんにちは)♪」 目と目が触れ合うたびに、どちらからとも
   なく笑顔で挨拶の言葉が出てくる。日本でこんなことしたら、絶対に変質者と
   思われ110番通報されるだろうなぁ・・・・・・思わず苦笑しながら、そんなことを
   考えていると、いつの間にやら額から流れ落ちる汗も気にならなくなっていた。
   
   人々の笑顔と云うのは本当に魅力的である。特に子供の笑顔は、見ている
   こっちまで、何だか幸せな気分になってしまう。その昔は、ワタシは子供って
   のが苦手であった。 ところが不思議なことに、齢(よわい)を重ねるに連れ、
   「子供大好きオヤジ」に変身してしまった。口先では美辞麗句を並べながら、
   裏ではセコイ手段で人を貶めたりしている大人と付き合うより、子供と遊んで
   いた方がどれだ楽しいことか。

          
                宝物のカードを見せ合い自慢大会? 左下のオレンジのシャツを 
                着た子供の丸い背中が、妙に哀愁を誘う。(笑)

   一瞬、ワタシは子供たちと一緒に遊んでしまいたい衝動に駆られた。しかし
   ワタシには「川に夕涼みに行く」という壮大な計画がある。どうしようか??
   こんな時に限って悪魔も天使も出てこない。自分自身で決めろということな
   のか? 結局 ワタシは5分ほど彼らの遊びを見学させてもらった後、まさに
   後ろ髪を引かれるような思いで、また歩き始めた・・・・。

                                           またつづく



■平成15年12月3日  「僕の細道(完結編)」
   
   子供たちに別れを告げ、再び歩み始めたワタシだが、どこでどう勘違いした
   のか、イキナリ道に迷ってしまった。それでも何とか適当に見当をつけて歩い
   ていたのだが、ついに行き止まりにブチ当ってしまった。やっぱり観光への道
   は厳しかったか・・・と、アキラメかけた時、路上で夕涼みをしていた爺ちゃん
   が、「こっち、こっち」と云う感じで、突き当たりの手前にあった建物を指差して
   いる。ナンのこっちゃ?と思いながら、その建物の中を覗いてみると、そこは
   タイ式ボクシングのジムであった。さらに奥の方に目をやると、裏口のような
   ところもあり、そこからまた道が続いているのが見えた。

   爺ちゃんは親切にも、「このジムの中を通り抜ければ、向こう側に行けるよ」と
   教えてくれていたのである。 ワタシは両手を胸の前で合わせながら、笑顔で
   「コップンカァ!(ありがとう)」とお礼を云うと、爺ちゃんもニッコリ笑顔で答えて
   くれた。そして、その「目の光」はとても老人とは思えないほど、若々しく輝いて
   いた。

   まぁ、「ついで」と云ってはナンなのだが、これも何かの縁だと思って、ワタシは
   このジムも見学してみることにした。こーみえても、ワタシも昔は空手を習って
   いたことがある。そんな関係上、ちょいと興味があったワケだ。若いボクサーが
   見学者には目もくれず、黙々と練習に励んでいる。薄暗いジムの中で、未来の
   チャンプを夢見る彼らの目だけが、異常に光り輝いていたのが印象的だった。

               
                        未来のチャンプを目指して汗を流す若者

   約10分ほど見学させてもらった後で、ワタシは再び川を目指して出発した。
   しばらく歩いて、ようやく細い裏路地を通り抜けると、交通量の激しい道路に
   出た。 ありゃ? また道を間違えたのだろうか?? 不安な気持ちに包まれ
   ながら大通りをしばらく歩いていると、進行方向左手に突如として緑あふれる
   公園が出現した。ワタシの最終目的地はあくまでもチャオプラヤー川である。
   「公園などで油を売っているヒマなんざぁない!」とも思ったのだが、もし川に
   辿り着けなかった場合の「保険」として、一応見学してみることにしたのだが、
   公園の中に入った途端、思わずワタシは「おおおおおお!」と歓声をあげて
   しまった。公園の向こうに目指すチャオプラヤー川の雄姿があったのである!

     
                       チャオプラヤー川とそこに集う人々

   チャオプラヤー川・・・・全長約1,200kmにも及ぶこの大河は、古代より水上
   交通の要として重要な役割を果し、今でも人々の生活になくてはならない
   ほど親しまれている。こんな大河を見たのは何十年ぶりのことだろうか??
   心地良さと懐かしさに包まれて、ワタシはしばらくその場に座り込んでしま
   った。

   川辺には大勢の人が集っている。カップルもいれば、老人もいる。寝転んで
   独り読書に勤しんでいる人もいれば、家族で遊びに来ている人もいる・・・・。
   同じなのは、やっぱりここでも人々の目が光り輝いているところだけである。
   きっと明日も、明後日も、ここにはまた大勢の人々が集っているに違いない。
   以前にこの徒然でも書いたが、最近、国語資料集にハマっているワタシは
   思わず今からおよそ800年ほど前の鎌倉時代、鴨長明が書いた方丈記の
   一節を思い出さずにはいられなかった。
 
                ゆく河の流れは絶えずして
                しかも、もとの水にあらず
                よどみに浮かぶうたかたは
                かつ消えかつ結びて
                久しくとどまりたるためしなし
                世の中にある人と栖(すみか)と
                またかくのごとし

               川の流れは絶えることがなく、それでいて、元の水と同じではない。
               澱(よど)んだところにある水の泡も、消えたり現われたりして、同じ
               状態のことがない。世の中に存在する人や住居もこれと同様である。
   

   どのくらい川を見つめていたであろうか? 川から吹き抜ける心地よい風で、
   すっかり汗も引いてきた。ワタシはようやく腰を上げた。チャオプラヤー川の
   余韻に浸りながら運河沿いを歩いていると、土手の向こうから見覚えのある
   顔の青年が、ワタシに向かって笑顔で手を振っている。 ん???  誰かと
   思ったら、ナンとワタシが宿泊しているビエンタイホテルのレストランに勤める
   にーちゃんであった。
   
   彼はこの運河沿いにあるアパートに住んでいるそうで、今日の仕事を終えて
   ちょうど夕涼みをしながら、運河の横にある屋台でビールを飲んでいたのだ。
   もちろんこのような状況で、「こんにちは」の挨拶だけで立ち去るようなワタシ
   ではない! 「渡りに船」とばかり、彼と一緒にビールを飲むことにした。
   
   ホテルでルームサービスを頼むと、いつも彼が運んでくれていて、顔だけは
   何度も合わせてはいたのだが、ゆっくりと話すのはこれが初めてであった。
   ホテルの制服に身を包んでいる時と異なり、私服に着替えた彼は、意外な
   ほど幼く見えた。 しかし、それはあくまでも外見だけのことであり、実際に話
   をしてみると、しっかりとした考えを持った好青年であった。彼はたどたどしい
   英語ではあるが、自分の夢についていろいろと語ってくれた。 彼の目もまた
   眩しいほどに光り輝いていた。

        
            運河沿いのアパート群                       運河沿いの屋台

    今回の「チャオプラヤー川での夕涼み計画」は、本当にささやかな冒険で
    はあったが、我々人間にとって、そう、夢を追い求める人間にとってスゴク
    大切なモノを発見したような気がする。それは「光り輝く目」である。

    どの国にも、どんな文化にも必ず「陽」と「陰」、つまり光り輝いてるところと
    暗く影になっているところがある。影の部分を見ることは、過去に対しての
    反省を促(うなが)すため、また良き教訓とするためにも絶対に必要なこと
    である。しかし、それと同時に、明るい未来を築くには光り輝いているところ
    にも目を向けなければならない。そして、その根源はそこに住む人々の目
    の中の「光」にあり、それを観ることがまさに文字通り「観光」の本来の意味
    なのかもしれない・・・・・ふとそんなことを想いながら飲むビールは、確かに
    いつもより少し美味しかった。微笑の国・Thailand に感謝を込めて、乾杯!

                                              おわり



■平成15年12月4日  「素朴な疑問」

   大人になった今となっては、恥ずかしくてなかなか人に聞けないことっての
   が多々ある。いや、恥ずかしくはないのだが、別に日常生活に支障がでる
   ワケでもないので、そのまま放置している「素朴な疑問」ってのは、誰にでも
   1つや2つはあるんじゃないだろうか? 少なくともワタシにはゴロゴロある。

   ●素朴な疑問 Part 1
   よく新聞などで「景気」という言葉が使われている。恒例のネット国語辞典で
   調べてみると、景気とは「社会全体に渡る経済活動の活発さの程度。 好況
   と不況の間を変動する経済状態」という説明がなされていた。さらに好景気
   って言葉を調べてみると、「社会全体の経済状態が良好で、取引が盛んに
   行われ、金まわりがよいこと」と書いてあり、逆に不景気は「社会全体の経済
   状態に活気がないこと」と書いてあった。

   まぁ、あくまでも国語辞典なのだからして、好景気・不景気が起こる原因まで
   は説明していなかったのだが、高校の「政治・経済」の教科書を見てみると、
   やれインフレがどうの金融政策がどうのと、ナンだかワケのわからん説明が
   ダラダラとなされていて、どうもイマイチ理解できない。

   ヒジョーに単純に説明すると、好景気ってのは、お金がある → 物がいっぱい
   買える → 物が売れる → 売上がイイ → 儲かる → 給料が上がる → お金が
   ある・・・物がいっぱい買える・・・・・・・・これの繰り返しで、逆に不景気の方は、
   お金がない → 必要最低限度の物しか買えない → 物が売れない → 売上が
   悪い → 儲けが少ない → 給料が下がる→ お金がない → 物が買えない・・・
   ・・・・ってパターンであろう。

   政府は小難しい経済用語を駆使して「不景気の原因」を説明し、そして必死で
   景気回復のための政策を発表しているが、上記の「景気のサイクル」を見たら
   お分かりのように、好景気と不景気の違いってのは、要するに「気持ちの問題
   なんじゃないのかい?」って気がするのだ。例えば、もしバブルの頃のように、
   みんなが一斉に「おっしゃ! パーっと行こうぜ、パーっとぉ!」みたいなノリに
   なれば一気に好景気になるんじゃないだろうか? ポイントは「みんなが一斉
   に・・・・・」ってところで、これがたった1人だと単なるアホになってしまう。景気
   のメカニズムって案外と単純じゃん!と思ったりなんかするのだが、違うのだ
   ろうか?
   
   ●素朴な疑問 Part 2
   大企業の社長って毎日会社で何をやってるんだろう?・・・・・・・大企業に縁が
   ないワタシには、これまた素朴な疑問である。これが中小企業の社長さんとか
   八百屋のオヤジであれば、具体的にイメージできるのだが、大企業の社長の
   仕事ってのが、いまいちピンとこない。映画「釣りバカ日誌」に出てくるスーさん
   (鈴木建設社長)なんか見てると、たまに役員会議に出席する以外は、なんか
   社長室でゴルフのパットの練習をしているような印象がある。

   実は以前、ワタシは某シンクタンク(研究所)に丁稚奉公していたことがある。
   そこのTOPのお方が毎日何をしてたかというと、仕事というより極めて「趣味」
   に近いような研究をしていただけで、ぜーんぜん忙しそうには見えなかった。
   つまり、隠居した爺さんが盆栽をいじってるのと大差はないような気がした・・・
   えーい、この際だ! もっとハッキリ云ってしまえば、どう考えても遊んでいる
   ようにしか思えなかったのだ! 
   
   実際のところ、大企業の社長ってのは一体ナニをやっているのだろうか??
   お昼ご飯は毎日どこで何を食べているのであろうか? たまには吉牛に行く
   こともあるのだろうか? ホントに仕事で忙しいのだろうか??

   ●素朴な疑問 Part 3
   「川」とういう漢字がある。流れる川の形をイラスト化して完成した、いわゆる
   象形文字というヤツである。ここまでは何の異存もない。 しかし、「カワ」とか
   「セン」という発音は一体誰が考え出したのだろうか? 「古代中国語の発音
   から・・・・・・」なんて説明ではイマイチ満足できない。ワタシが知りたいのは、
   一番最初に川のことを「カワ」とか「セン」と発音した人のことが知りたいので
   ある。

   最初に命名した人は口から出任せで「カワ」と発音してしまったのだろうか?
   それとも、何かのっぴきならない事情があって「セン」と発音したのだろうか?
   はたまた、「象形文字」ならぬ「象音発音」ってのがあって、その人の耳には
   川の流れる音が「カワカワカワカワ」または「センセンセンセンセン」と聞こえ
   たのだろうか? それに対して「イヤ、ワシにはそーは聞こえん!」と、異論を
   唱える人はいなかったのだろうか? 最終的には多数決で決まったのであろ
   うか? それともジャンケンでもしたのであろうか?

   ●素朴な疑問 Part 4
   「お風呂大好き男」のワタシは、ホテルに「大浴場」なんかがあるとルンルン
   気分でつかりにいく。そこでよく目撃する光景なのだが、どーしてオヤジ連中
   ってのは湯船に入った時に、必ず「ウォ〜っ」と唸り声をあげるのであろうか?
   黙って入浴できないのであろうか? それともなんか宗教的な深い意義でも
   あるのだろうか? 女湯の方ではどうなんだろうか? やっぱオバちゃん連中
   もオヤジと同様に「ウォ〜っ」っと低い唸り声を上げているのだろうか? それ
   とも「あ〜ん♪」とかなんとか、もっと悩ましい声なんだろか?

   さらに爺ちゃんってのは、どーして洗い場で唐突に腕立て伏せを始めるのだ
   ろうか? それは風呂場じゃなきゃできない何か事情でもあるのだろうか? 
   さらにさらに、どーして風呂上りに洗い場とか脱衣場で、絞ったタオルを2つ
   に折り、タオルの両端を持って、突然それを股のところに「バシッ、バシッ」と
   ぶつけて、股間を刺激するのであろうか? 何か良からぬことでもを企んで
   いるのであろうか??

   ●素朴な疑問 Part 5
   このサイトの曜日別アクセス数をチェックしてみると、水曜日の訪問者数が
   他の曜日に比べてズバ抜けて多い。これは一体どうしてなのだろうか??
   「水曜日は Knight Flight をチェックする日」とか決めている方々がいるので
   あろうか? それとも水曜は残業がないとかで、心に「ゆとりが」あるのであ
   ろうか? はたまた人には言えない何か重大な事情があるのだろうか?

   ・・・・・・・・・どなたか、このワタシの素朴な疑問、特に女湯の実態について
   ぜひぜひお答え頂きたい。(笑)



■平成15年12月5日  「風邪を引くと・・・・」

   NZは「1日の内に四季がある」と云われているくらい、昼と夜との気温の差
   が激しいため、超軟弱なボディーを持つワタシはすぐに風邪を引いてしまう。
   風邪を引くたびに、パソコンのウイルス・スキャン・ソフトの人間版があれば
   便利なのになぁ〜と思う。全身をスキャンして、「風邪のウイルスが3個発見
   されました。 駆除しますか?」ってメッセージが出て、そこで「駆除する」とい
   うボタンをクリックしたら、一発で風邪が治るって感じである。

   他にもパソコンの機能で、人間にもあればイイなぁと思うモノがいっぱいある。
   「デフラグ」があれば頭の中がスッキリしそうな気がするし、削除機能がありゃ
   イヤな思い出とかをごみ箱にポイできる。一番欲しい機能は、ナンと言っても
   CD-RやDVD-Rかもしれない。これさえありゃ、暗記の苦労がなくなるし、その
   前にいろんなソフトを買ってきてインストールすりゃ誰でも秀才人間になれる。
   「ドラえもん」がいりゃ、きっと似たような機械を出してくれるかもしれない。(笑)

   あっ! ドラエモンと云えば、昨日の深夜、ダイニングテーブルの上に、子供
   が出しっぱなしていた「ドラえもん」のコミックがあったので、酒を飲みながら
   パラパラとめくって読んでいて、思わぬ大発見をしてしまった。のび太の本名
   は「野比のび太」。ジャイアンは「剛田タケシ」、スネ夫は「骨川スネ夫」だとい
   うことは割りとよく知られている。じゃぁ、シズカちゃんの名字は? のび太の
   お父さんの名前は?? 極めつけは、お母さんの名前、しかも旧姓をご存知
   であろうか?(笑) その本によると、シズカちゃんの名字は「源(みなもと)」、
   お父さんの名前は「のび助」、そしてお母さんの旧姓は「片岡玉子」だった・・・
   ・・・って、風邪の話とぜんぜん方向性が違ってきたので、元の話題に戻そう。

   今日も朝から鼻水がダラダラダラなのだが、鼻をかむのだって日本のように
   気軽にティッシュでというワケにはいかない。というのも、NZでは紙製品って
   のがやたらと高く、ティッシュは1箱がナンと230円と、日本の3倍もするので
   ある。よく海外の映画やドラマで、外人さんがハンカチで鼻をかむシーンが出
   てくるが、この値段を考えれば妙に納得してしまうことがある。

   ここでちょいとNZのスーパーのチラシを広げ、主な食品の値段をご紹介して
   みることにしよう。
   

 商 品 名 値 段 商 品 名 値 段
牛 肉 (最高級) 215円 ジャガイモ(kg) 100円
牛 肉 57円 ニンジン(kg) 71円
豚 肉  107円 レタス(1個) 107円
鶏 肉 92円 細ネギ(1束) 70円
ラム肉  63円 牛乳(1L) 107円
ハム(高級) 110円 ビール(330ml缶) 92円
食パン(日本の2倍) 107円 コーラ(2.25L) 107円
※1NZ$= 71円で計算。肉類は100gの値段
価格は消費税(12.5%・内税方式)を含む

   他の生活用品の値段として、ガソリンは1リッター約72円、各家庭からの市内
   通話は無料、そしてワタシの住むクライストチャーチは水道水も無料である。
   まぁ、日本と比べればかなり物価は安いが、その分、当然ながら賃金も低い。
   国民1人あたりの平均年収は、200万円前後と云われている。

   ・・・・・と、気がつけば、また風邪の話題から程遠い内容のことを書いている。
   やっぱこれもきっと風邪で頭がボーっとしているからであろう。(笑)



■平成15年12月6日  「お弁当論」

   お弁当・・・・・・・・・ナンと美しい響きを持った言葉であろうか! 何を隠そう
   このワタシ、お弁当を心から愛してやまない「さすらいのBentist」である!!
   (あっ、Bentistってワタシが勝手に作った単語っす) 先日も日本に出稼ぎに
   行った際、先輩の奥さんが、「国内線の機内だと、昼ご飯が出ないでしょう」
   と言って、わざわざホテルまで手作り弁当を届けてくれた。さっそくカバンに
   詰めようと思って、手に持ってみるとまだ温かい♪ こうなると歯止めがきか
   なくなってくる。 「中身はどんな感じかなぁ?」と、チラッとだけ弁当を開けて
   みたくなり、その次は「どんな味なのかなぁ?」とツマミ食いをしてみたくなり、
   気が付いたら、10分前に頂いたばかりのお弁当をぜーんぶ平らげてしまって
   いた。まぁ、そのくらい弁当には目がないのである。

   とは云うものの、実は子供の頃は、弁当のことであまりイイ思い出ってのが
   残っていない。その元凶はウチの母にある。云うまでもなく、小学生にとって
   「遠足」ってのは年に2度の大イベントであり、当然ながら胸だって弾むワケ
   である。特にワタシの通っていた学校は普段は給食だったので、「お弁当を
   持って、お昼にはそれを外で食べる!」と云うだけで、メマイがするほど嬉し
   かったりなんかした。

   ナンたって遠足のお弁当である。赤や緑、黄色に茶色、彩り豊かなオカズが
   弁当箱の中いっぱいに詰められて、 しかもリンゴはウサギ型に、ウインナー
   はタコ型に整形され、もうそれだけでも幸せな気分になってしまう・・・・・・って
   のが普通の家庭で、普通の母親が作るお弁当であろう。 ところがだ! ウチ
   は普通じゃなかったのである。。。

   ウチの母の作る弁当っては、「質実剛健」と云うか「ナンじゃこりゃぁ!」とでも
   云うのだろうか、とりあえず少年の弾む心を一気に奈落の底に突き落として
   しまうだけのインパクトがあったのだ。例えば、その当時、ワタシの大好物の
   1つに「鶏もも肉のテリヤキ」ってのがあった。骨の部分の末端にアルミ箔が
   巻いてあり、そこを持ってガブっと大胆に食べれば気分はバイキングだ!! 
   さらに、今でこそ米を食べなくなってしまったが、その頃は「ご飯」も大好きで
   軽くどんぶり一杯は食べていた。

   そんなワタシの嗜好を充分に理解していた母が作った遠足の弁当ってのが、
   「鶏もも肉のテリヤキ」と「ご飯」の弁当である・・・な〜んて書いたら、「優しい
   お母さんじゃないのぉ!」と思われるかもしれない。確かに優しい母ではある。
   しかし、残念なことに「繊細さ」というのが全然なかったのだ。 遠足に行って
   弁当箱を広げると、そこにあったのは「鶏もも肉のテリヤキ&ご飯のみ
   あった。トマトもレタスもない。パセリなんて発想は毛頭にない。しかもご飯は
   オニギリではなくフルフラット状態でギッシリと詰められていた。贅沢な話だと
   は思うのだが、それでもやっぱ多感な年の少年に、この地味な弁当は余りに
   キツかった。

   さて一口に「お弁当」と言っても、駅弁、給食弁当、ホカ弁など、いろんな種類
   がある。ちょいとここで、様々な角度から弁当を分析して、ランキングをつけて
   みたいと思う。出場選手は、1)自家製弁当 2)駅弁 3)給食弁当 4)ホカ弁
   5)仕出し弁当、6)コンビニ弁当、以上の6選手である。なお、各ランキングは
   あくまでもワタシ個人の生活環境におけるメチャメチャ主観的なものである。


   ●ときめきランキング
   1位:自弁  2位:駅弁  3位:給弁  4位:仕弁  5位:ホ弁  6位:コ弁

   お弁当における「トキメキ」とは、やはり「非日常性」だと思う。つまりいつもとは
   違った状況で食べることに対するトキメキである。 で、1位が自家製弁当なの
   だが、毎日、会社や学校に自弁を持っていっていらっしゃる方は、そんなもん、
   イチイチ自弁にトキめいたりしないだろうが、ほとんど外食のワタシにとっては
   非日常的な食事であり、とても魅力的なのだ。そう言う意味じゃ駅弁も同じで、
   これから始まる旅に対するトキメキがあると思う。

   で、どうして仕出し弁当を差し置いて3位に「給食弁当」がランキングしたか
   というと、これまたワタシにとっては非日常的なことに加えて、以前に知人の
   会社を尋ねた時に出してもらった給食弁当が、やたらと美味しかったからな 
   のである。「毎日、こんなのが食べられるなんてエエなぁ。」と思ったものだ。
   一方、仕出し弁当ってのは、どーも真っ昼間から食べるには大袈裟というか、
   なんか肩が凝ってしまう。やっぱ醤油を気兼ねなくかけられるような料理じゃ
   なければ、お弁当のオカズには向いない。


   ●ほのぼのランキング
   1位:自弁  2位:ホ弁  3位:給弁  4位:仕弁  5位:駅弁  6位:コ弁

   ここで言う「ほのぼの」とは、お弁当を食べている最中に、作り手の顔が連想
   できるかどうかということである。ワタシは自家製弁当を食べる際は、いつも
   作ってくれた人の顔を思い浮かべてしまう。すると不思議なもので、そのまま
   でも充分に美味しいお弁当が、さらに2倍・3倍と美味しく感じるのである。

   「作り手の顔が連想できる」という意味では、ホカ弁も外から厨房が見えてる
   ので割と連想しやすい。(もっとも、アルバイトの兄ちゃんが調理していた場合
   などは、努めて連想しないようにしている) 3位の給食弁当は実際には調理
   している人の顔は知らないのだが、ナンとなくパートのオバちゃんが早起きを
   して調理しているんじゃないかと勝手に想像している。4位・5位も同様に多少
   の連想はできるのだが、コンビニ弁当だけはどーもダメである。機械で自動的
   に盛付けなんかをしているイメージがあるのだ。(実際どうなのかは不明)


   ●わくわくランキング
   1位:自弁  2位:仕弁  3位:給弁  4位:ホ弁  4位:駅弁  4位:コ弁

   どんなオカズが入っているんだろう?・・・・誰でもお弁当を食べる前ってのは
   こんな疑問が沸き起こると思う。秘密のベールに包まれて、フタを開けてみる
   まで中身が分らないことに対する「わくわく」した気持ちも、これまたお弁当の
   価値を決める重要な要素である。ワタシの場合には、これまた自家製弁当が
   TOPだが、女性の方で自分で毎朝お弁当を作っているという方々は、そりゃ
   中のオカズは知っているし、ワクワクなんかしないんだろうなぁ。(笑)

   1位から3位まではワクワク要素があるのだが、自分でオカズの内容が選択
   できる4位以下はちょっとツマラナイような気がしないでもない。それに加え、
   目の前で金銭の授受が行われる点も、興ざめしてしまう原因の1つかもしれ
   ない。

   本来ならば、最後に総合ランキングをつけるべきなのだろうが、それも野暮
   なことのように思えるのでヤメた・・・といっても、1位の自家製弁当と6位の
   コンビニ弁当は不動だし、総合ランキングの結果もミエミエだが。(笑) 

   てなことで、皆様のお弁当ランキングはどんな感じになるんでしょ?



■平成15年12月7日  「言語論」

   通訳という仕事をしていると、ある言語から他の言語に訳すことの「難しさ」の
   ようなものを改めて実感することが多々ある。いや、単に「実感」で済めば良い
   のだが、時として途方に暮れてしまうことさえある。その多くは単語そのものが
   持っている意味ではなく、その定義からくるものである。先日、同時通訳者とし
   て有名な鳥飼玖美子氏の著書を読んでいて、思わず「そうなのよねぇ・・・・」と
   何度も唸ってしまった。

   例えば「fair」という単語。これは「公平な」という意味の形容詞であり、この単語
   を使った文章を表面的に訳すこと自体は、たぶん中学生にでもできるであろう。
   しかし、「では何を持って公平と言うのか?」と、その単語の定義まで考えると、
   簡単には訳せなくなってしまうのである。つまり、日本人が思っている「公平」と
   欧米人が考えている「公平」では、その定義がまったく違っているのである。

   ご存知のとおり日本における公平とは、「結果の平等」を意味することが多い。
   運動会の徒競走でゴール寸前で先頭を走っていた生徒が足踏みをして、ビリ
   の子が追いついた時点で全員で仲良くゴールするなんてのは、その典型的な
   例であろう。つまり、根本思想として「競争=悪」という図式が成り立っている。

   一方、欧米ではどうかというと、公平とはあくまでも「チャンスの平等」を意味し
   ている。イチロー選手や松井選手が大リーグで活躍できるのも、このチャンス
   の平等という思想の賜物であるし、小学校の授業にすら既にディベート(討論
   大会)があり、ルールを決めた上での競争は決して「悪」とは見なされない。

   さらに日本の政治家の発言などは、我々日本人からみても意味不明瞭なもの
   が多々あり、政治関連の通訳者ってのは本当に大変だと思う。よく国会答弁で
   耳にするセリフで、「前向きに検討いたします。」というのがあるが、それを言葉
   の通りに 「I will examine it in a forward looking matter.」と訳すことには、かなり
   抵抗がある。どう考えても前向きに検討なんかしそうにないのがミエミエだから
   だ。東京都知事だった青島幸男氏によると、「前向きに検討します」というのを
   我々一般人が使う日本語に直すと、「やってもたぶん無理だろう・・・・」、そして
   「善処します」というのは「やらない」という意味になるそうだ。(笑) まぁ、これも
   国会答弁の中だけで使っているうちは問題はないのかもしれないが、外交の場
   でまで使うと大問題に発展する可能性もある。

   例えばよくマスコミ報道に出てくる「理解を示した」や「反省」という言葉、これも
   国民性が色濃く出てくる言葉である。日本人感覚で言うならば、「理解=同意」
   「反省=謝罪」という感じだが、これも欧米感覚では異なる場合が多い。 理解
   は理解であって同意ではなく、反省というのは自分自身の問題であり、謝罪の
   ように他者に対する働きかけはないというわけだ。この辺りの考え方が欧米人
   を指して「ドライ」とか「クール」と言わしめる原因であろう。
 
   まぁ、そんなこんなを考えれば、日本の「外交下手」ってのは、単に語学能力の
   問題ではなく、根本思想に起因しているのかもしれない・・・な〜んて、ちょっと
   話が難しくなってきたので、もう少し軽い話題にかえよっと♪ (笑)

   以前、日本のテレビ局がNZに取材に来た際、ワタシも通訳として同行したこと
   がある。南島の小さな村にある農家を取材した時のことだが、プロデューサー
   が農家の主人に、「プロデューサーの○○です」と自己紹介をしたところ、主人
   はマジメな顔で、「 ほう! で、あなたは何の野菜を栽培していらっしゃるんで
   すか?」と質問してきたのである。これには全員が大爆笑してしまった。確かに
   「producer」という単語は「生産者」という意味もあるが、通常は映画とかテレビ
   番組等の制作者という意味で使われることが多い。もっとも、このちょいとした
   ハプニング?のおかげで、逆に和やかな雰囲気になり、撮影は順調に進んだ
   のだが。(笑)

   いろいろ考えれば考えるほど、やっぱ言語ってのは難しいよなぁと思ってしまう
   今日此頃である。



■平成15年12月8日  「難しい選択」

   先月29日、イラクのティクリット近郊において、日本人外交官2名がテロリスト
   の凶弾に倒れ、志半ばで逝ってしまった。何の理屈も不要だ。国家の主義や
   主張など関係ない。只々あまりに痛ましく、そして悲しい事件である。亡くなら
   れたお二方のご冥福を心からお祈り致します・・・・合掌

                    ★   ★   ★   ★

   ここでちょっとした架空の物語を書くことにしよう。

   昔むかし、あるところにJ君という男の子が住んでいた。J君はスゴクやんちゃ
   で、よく隣近所の子供とケンカをしていたのだが、ある日、自分よりかなり大柄
   なA君とケンカして、ボコボコにやられてしまった。以来、J君はスッカリ大人しく
   なり、A君のゆーことをよく聞くようになり、そして一生懸命に働いて、お金持ち
   になった。

   時は流れてスッカリ大人になったJ君は、結婚もして一男一女にも恵まれ幸せ
   な暮しをしていた。そんな折、J君は「強盗が入った時のために・・・」ってことで、
   長男に剣道を習わせることにした。ところが、これに奥さんが猛反対! スッた
   モンだの末、とりあえず下記の条件の下に、剣道を習うことを許した。

       1)強盗が入ってきたときだけ、竹刀で応戦すること。
       2)その際にも、相手から実際に殴られた後で反撃すること。
       3)外に竹刀を持って出かけないこと。
       4)親友の家に強盗が入ったと聞いても助けに行かないこと。
       5)他の友達が親友を助けに行く場合には、タクシー代を出して
         あげるのは良いが、自分自身は行かないこと。

   J君、いや、もう大人になったので「Jさん」と呼ぶことにしよう。(笑) Jさんの
   住む街には大型ショッピングセンターがあった。ショッピングセンター内には
   たくさんの小売店が入っていたため、街に住む人々の多くがここで買物をし
   ていた。特に日本人の生活に絶対欠かせない調味料である醤油は、ここの
   ショッピングセンターがほぼ独占的に販売していた。

   さてさてそんなある日のこと、このショッピングセンター内にある某小売店の
   主人が店内に日本刀を隠し持っているという噂が流れた。実はこのオヤジ、
   普段から従業員を殴ったり、隣近所の店の営業を妨害したりと、かなり問題
   があった。そんな危ないオヤジに日本刀を持たせたりなんかしたら、大問題
   である。商店組合は何度もこのオヤジに、ちょっと店内を捜索させてほしい
   と申し入れたが、オヤジはことごとくこれを拒否した。
 
   そこで、その昔Jさんとケンカして勝って以来、町内でブイブイ言わせていた
   Aさん(元A君)は「そいつぁ、許せねーや!」ってことで、そのオヤジにお灸を
   すえに行った。早い話がドツキ合いのケンカである。Aさんってのは、近所で
   モメゴトがあると、「どした、どしたぁ? おっしゃ、ワシが仲裁に入ってやろう
   じゃねーか!」と、必ず首を突っ込んでくる性格だった。

   オヤジとのケンカ自体は、体力にモノを言わせたAさんの圧勝で終わった。
   オヤジは夜逃げしてしまったのだ。その店の従業員は「これで殴られなくて
   すむ!」と喜んだ。一方、店内はケンカですっかりメチャメチャになってしまっ
   ている。そこでAさんの家族がお片付けの手伝いにやってきた。しかし人手
   が足りない。Aさんはご近所さんにも協力を求めた。もちろん、Jさん一家にも
   その依頼がきた。そこでJさんは長男を手伝いに行かせることにしたのだが、
   これまた奥さんが猛反対。 「どーしてそんな物騒なところに息子を行かせな
   きゃいけないの!」ってワケだ。

   Aさんは必死で説明した。「もうケンカは終わったんだから大丈夫! 片付けは
   力仕事だから男手が必要なんだよ。危ないことなんかさせないさ。だから竹刀
   だって家に置いて行かすからさ♪」 シブシブ奥さんは了承はしたものの、まだ
   納得できないでいた。

   お片付には男手も必要だが、女手だって必要である。息子は男だからケンカ
   を売られるかもしれないが、娘ならまだ安全だってことで、先ず最初に長女を
   ショッピングセンターに向かわせた。 主人であるJさんの言葉をかりるならば、
   もうケンカはは終わり、安全な店になっているのだから、何も問題はないはず
   だった。

   ところが実際には違った。実はオヤジの子分でもあった一部の従業員たちは、
   オヤジを殴り倒し、ついでに一部のマジメな従業員まで間違えて殴ってしまっ
   た態度LのAさんにムカついていたのだ。そのため、店内を片付ける手伝いに
   やってきていたAさんの家族やご近所さんを、ちょこちょことブン殴ったりし始め
   たのである。そして、ついにはJさんの長女まで張り倒してしまったのだ。

   Jさんの奥さんは怒った! メチャメチャ怒った!! 「安全って言ってたじゃな
   いの! こんなことなら息子は絶対に手伝いになんか行かせないわよ!」と。
   Jさんは困り果てた。「でもなぁ、ウチは生活必需品の醤油を、あのショッピング
   センターでたくさん買ってたワケで、もしあの店がメチャメチャのままだったら、
   安心してショッピングセンターで買物ができなくなり、醤油に困ってしまうじゃ
   ないか。今度は万が一のことを考えて、息子には武器として阪神タイガース
   の応援メガホンを持たせるから大丈夫!」 しかし、それらの話にはぜんぜん
   説得力がない。

   ご近所さんはみんなガンバッテお手伝いに行っている。 町内会の会合でも、
   「みんなでお片付けに行こう!」と決まっている。Jさん一家もこの街に住んで
   いる限り、嫌なことをすべて他の住民に押し付けるわけにはいかない。しかし
   その一方で家族の安全も考えなくてはいけない。Jさんは家族や親戚に相談
   してみた結果、今後の方針としていくつかの選択肢がでてきた。

    1)絶対に息子を手伝いに行かせない。

    2)息子は行かせないが、その代わりご近所さんが手伝いに行く際の
      タクシー代は出してあげる。

    3)行かせることは行かすが、竹刀は持たせない。そして、あくまでも
      店の入口の方でAさんの家族の手伝いに専念させる。もしも店の
      悪い従業員が殴りかけてきても抵抗させない。

    4)行かせることは行かすが、竹刀は持たせない。そして、店の奥の
      方まで行って率先して片付けをさせる。

    5)メガホンを持って行かせる。もし悪い従業員が包丁で襲いかかって
      きたら、切りつけられてからメガホンで相手を殴ってもイイことにする。
   
    6)包丁を持った相手にメガホンじゃ話にならないので、木刀とは言わな
      いが、せめて竹刀を持って行かせる。相手に切りつけられてから使う
      のは5)と同様

    7)何が起こるかわからないので、木刀や竹刀など、すべて持って行かす。
      もちろん息子から最初に手は出させないが、もし相手が襲ってきたら、
      殴られてからではなく、相手が包丁を手にした瞬間に張り倒してもイイ
      ことにする。

   どれを選んでもいろいろ問題が残りそうである。さて、皆さんがJさんの立場
   なら、どれを選ぶであろうか??



■平成15年12月9日  「デジカメ」

   最近、ワタシはかなりカメラにハマっている。もちろんプロのカメラマンが使う
   ような本格的一眼レフでの撮影じゃなくて、あくまでもデジカメでの話である。
   面白いもので、「ハマってくる」に従って、それなりに技術も向上していくので、
   またまたまた余計にハマってしまうのである。

   その昔(といっても今年前半の話だが)、我々の旧サイト「Night Flight」の中の
   午後の紅茶やA級風グルメで掲載していた写真を今見てみると、もう赤面モノ
   である。ピンボケ、ホワイトバランス、明るさ、アングル・・・すべてがカンペキに
   ダメであった。(笑) 怠け者のワタシの性格からすれば、昔の原稿をそのまま
   スッとぼけながら更新ファイルとしてUPすれば楽勝なのだが、いくらなんでも
   昔の写真はヒドすぎるのである! ちょいと下の写真をご覧頂きたい。
 
       
           今年の春にUPした時の写真                つい最近UPした時の写真

   A級風グルメのファンの方であれば、即座にお分り頂けたと思うが、これは
   出来たてホヤホヤの「じょじょ焼き」であり、左側の写真は今年の春に撮影
   してUP していたヤツ、そして右側はつい最近撮影してUPした写真である。
   もうその差は一目瞭然である。とりあえず、以前は全体を写すことばかりを
   考えていたみたいで、「接写」なんて発想はなかったし、たまに接写で撮影
   すると、すべてピンボケ写真になっていた。(半年前は「接写モード」という
   機能があることすら知らなかった)

   そんなこんなで最近の日課?は、昔のファイルを引っ張り出しては、写真を
   撮影しなおして再UPするという作業である・・・・・・な〜んて書くと、なんだか
   スゲー手を抜いて更新ファイルを作っているように思われるかもしれないが、
   「撮影のやり直し」って、ものスゴク大変なのである。そもそも撮影する前に
   料理自体をまた作リ直さなきゃイケない。「手抜き料理」のシリーズが多いと
   はいえ、これがけっこう面倒臭いのだ。さらに昔と違って、いろいろ角度を変
   えたり、カメラのセッティングを変えたりしながらの撮影なので、たった1つの
   料理で軽く100枚は撮影している。

   そして撮影が終了し、画像をPCに取り込んでチェックしてみて、自分の意図
   した通りに撮影できていたら、「おおお! ひょっとしてオレって天才なんじゃ
   ないだろうか!」と大喜びし、まったくダメだと「やっぱりオレは偽者だ・・・・・」
   とヘコんだりしているワケである。(笑)

   ところで午後の紅茶で紹介されているデザート類、あれはすべてチョコリスト
   女史自身が作ったものなのだが、実は使われている写真もじぇーんぶチョコ
   女史が撮影したものである。女史もまた「デジカメにハマった人間」の1人で、
   最近になって急成長を遂げてきた人なのだ。(笑) さすがお菓子を作ってる
   だけあって、チョコ女史の場合、撮影に際しては背後にある小物にもかなり
   こだわっているようだ。(さすがA型!) ちなみに、本日更新の午後の紅茶
   のTOP画面にサンタと雪だるまが上にのったケーキの写真があるが、あの
   サンタや雪だるまも、すべてチョコ女史の手作りである!  また上の写真で
   サンタが乗っているブルーの飛行機の後部に、「KF」と書いてあるのだが
   お分りであろうか? もちろんあれは「Knight Flight」のイニシャルである。
   実に芸が細かいチョコ女史であった。(笑)

          
                    チョコ女史の小道具 (クマくんは最近出番が少ない? 笑)

   不思議なもんで、デジカメにハマってくると、今度はもっと高性能の、最新式
   のデジカメが欲しくなってくる。持ち運びに便利なコンパクトサイズで、しかも
   広角撮影ができるようなデジカメって、まだないのかしらん?



■平成15年12月10日  「外務省さん!」

   何だかどーも腑に落ちないんだよなぁ・・・イヤ、外務省の姿勢のことである。

   2日前にも書いたことだが、イラクで日本人外交官がテロの犠牲になるという
   痛ましい事件があった。 いくら職務とは言え、危険な地域に赴任しなければ
   ならないというのは、我々一般人の想像を絶するほど大変なことだと思う。
   
   外務省も今回の事件はかなりショックだったようで、事件から5日が経過した
   今月4日、事件のあった11月29日付で奥克彦参事官(45)を大使に、そして
   井ノ上正盛3等書記官(30)も1等書記官へと、それぞれ2階級特進すること
   を発表した。さらにイラクとその周辺国で勤務する職員が死亡した場合には、
   遺族に支給される弔慰金の最高額を、現行の6千万から9千万円に引き上
   げ、今回の事件前から大使館員らにも同様に適用できるよう調整した。

   報道によると、奥大使は生前、知人宛のメールの中で「引き下がるわけには
   いかない。イラクの復興に手を貸したい」とつづっていたという。まさに外交官
   の鑑であり、今回の外務省の対応は誰もが納得できるものだと思う。 しかし、
   その一方でワタシは外務省に対し、「ホントに由々しき事態であったと思って
   ますか?」と問い質したくなってしまうのである。

   以前、北朝鮮との国交正常化に際し、それに猛反対していた拉致被害者の
   家族に対して、当時外務省のアジア太洋州局長だったM氏が、「たった十人
   のことで国交正常化が止まっていいのか!」と言い放ったことがある。言うに
   事欠いて「たった十人」である。「局長」といえば、その問題を担当する部署の
   TOPである。その人にしてこの発言であったわけだ。幸いにも今回の事件で
   「たった2人のことでイラク復興支援が止まってもいいのか!」なんて暴言を
   吐いたバカは、今のところは見当たらない。

   そこで亡くなられた外交官を2階級特進させたのと同様に、拉致されたまま
   日本政府に二十数年間も放置され、ずっと苦境に耐え続けてきた被害者と
   その家族に対しても、その「忍耐力」を称えて「名誉日本国民」の称号くらい
   授与し、国家賠償してもイイんじゃないかと思う。

   そんなこんなを考えていると、どうも外務省の姿勢ってのはWスタンダートの
   ような気がしてならないのだ。外務省は私企業ではない。その予算はすべて
   我々の納めた税金で賄われている公器の中の公器である。ならば常に国民
   に対して平等な態度で臨まなければ話にならない。

   もしお手元にパスポートがあれば、その最初のページをよく見て頂きたい。
   そこには日本語と英語でこのように書かれている。

                    ★    ★    ★

         日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行
         させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう
         関係の諸管に要請する。

                    日本国外務大臣

       The minister for Foreign Affairs of Japan requests all those
       whom it may concern to allow the bearer, a Japanese national
       to pass freely and without kindrace and, in the case of need, to
       afford him or her every possible aid and protection.


                    ★    ★    ★

   ちょっと外務省さん! まさかこれって単なる「リップサービス」ってことは
   ないでしょうね?



■平成15年12月11日  「スポーツ論 」

   先ず最初に、「私はスポーツは観るのもするのも大好きである」という方は手
   をあげて頂きたい・・・・・・ふむふむ。 では「私はスポーツは大切だと思う」と
   いう方は?・・・・・・ほ〜ぉ。 最後に「時間さえあれば、スポーツをやりたいと
   考えていらっしゃる方は?・・・・・・なるほど。 それでは、いま手をあげられた
   方々は今日の徒然はスッ飛ばして、他のコーナーでごゆっくりお寛(くつろ)ぎ
   戴きたい。イヤ、別にココから先も続けて読んで戴いても一行に構わないのだ
   が、たぶん憤慨されると思うので・・・・・(笑)

   てなことで、ココから先を読んでいるのは、スポーツ嫌い、運動オンチ、または
   「怠け者」の方々だけであることを信じて続きを書くことにする。

   朝、寝ぼけ眼(まなこ)で通勤している最中、ふと通りすがりのビルの中を見て
   みたら、朝っぱらからジムで汗を流しているビジネスマンの姿を目にしたこと
   はないであろうか? あれはワタシからすれば驚異的、イヤ、もっとハッキリと 
   述べるならば異様な光景である。ナンたって朝である! これから仕事をしな
   きゃいけないのである。体力も使うであろう。知力も必要であろう。それならば
   普通はこれから始る「戦い」に備え、体力を温存するのが常道である。それに
   もかかわらず、なぜゆえ朝からスポーツなのだろうか? バカなのだろうか?

   いや、それだけではない。もっとスゴイ人になると、仕事が終わった後、帰宅
   途中にまたジムに立ち寄り、汗を流している人もいるのである。彼らはそんな
   に体力が有り余っているのだろうか? 仕事はちゃんとしているのだろうか?
   一体、普段は何を食べているのだろうか? まったく大きなお世話かもしれな
   いが、体力が限りなくゼロに近いワタシからすれば非常に気になるところだ。

   時々スポーツの中継を観ていて、ふと苦笑してしまうことがある。メチャメチャ
   冷静に(というか冷めた目で)観てみると、「スポーツ」というのはどれもこれも
   ナンだかすごく滑稽(こっけい)なのである。例えばゴルフ。大の大人が棒切れ
   持って小さな玉ころを叩いて遠くに飛ばし、できるだけ少ない回数で最終的に
   芝生の真ん中にあるセコイ穴に入れたら勝ちという、アホほど単純なルールの
   競技である。にもかかわらず、「紳士のスポーツ」とか呼ばれて、その道のプロ
   まで登場してしまうのだからスゴイことである。ワタシの感覚からすると、メンコ
   で遊んでいる子供たちと大差はないように思うのだ。

   あ! 断っておくが、ワタシは何も「それがイカン!」と言っているのではない。
   逆に「スゴイ!」と言っているのである。いや、マジマジ。

   ここからはワタシの推測だが、世にある数々のスポーツの大半は、ヒマつぶし
   の遊びから発達してきたんじゃないかと思う。少なくとも、太古の人々が健康
   のために運動をしていたとは思えない。たぶん農作業の合間やシーズン終了
   後にヒマでヒマで仕方がなかったため、余興で始めたのが最初であろう。

   そして余興で始めたものが、やがてより強い刺激を求めて、優劣(順位)を決
   める「競技」へと変化し、こうなりゃ観てる人から金を取っちゃいます?ってこと
   で、プロ・スポーツへと発展し、どうせなら「スポーツしたい!」と思っている人々
   からも金をブン取ってやれ!ってことで、スポーツ・ジムなんかができたんだと
   思うのだ。つまり現代のスポーツってのは、プロ選手としてやる人、それを観る
   側の人々(観客)、趣味でやる人、そしてそれをビジネスとして成立させる側の
   人々(企業)の4つで構成されていると云える。

   実際にやる人とビジネスとして儲けようとしている人ってのは、わりと解り易い
   のだが、ワタシを含め「観るだけの人」ってのは、ありゃナンなのだろうか??
   阪神ファンのあのエネルギーはどこから発生するものなのか? ( ちなみに、
   これは有名な話なのだが、鈴木大地がソウル・オリンピックで金メダルを獲得
   して表彰台に上がった際、国歌「君が代」が流れたのだが、その時にそれに
   合わせて、ただ1人「六甲おろし」を歌っていたオヤジがいたそうだ。この人に
   とっては「六甲おろし」こそが国歌なのであろう。)

   ここでキーワードとなるのが「ストレス発散」という言葉である。今さら云うまで
   もなく現代社会は様々なストレスに満ち溢れている。まともな社会生活を営ん
   でいる人々が、大声で「バカヤロー!」なんて叫ぶチャンスなどほとんどない。
   ここで時間と体力と気力のある人であれば、ジムに通って自分の肉体を鍛え
   る(ワタシからすれば「肉体をイジメる」だが)ことにより、ストレスを解消できる
   のだが、それができない人々が観る側に専念し、ある者は「ガンバレ〜〜!」
   と選手に熱い声援を送り、またある者は「最近の清原は、ちょっとヒジが下がり
   過ぎているから打てないんだよねぇ・・・・」と、いきなり似非解説者に変身して
   日常の鬱憤を晴らす。これにより見事にプロ・観客・趣味・企業の四権分立が
   完成し、現代のスポーツは成り立っているのである!・・・・と、まったく中身の
   ない与太話をウダウダと書いているのだが、今日の徒然でスポーツの話題
   を書こうと思ったのは、ちょっとはちょいとしたキッカケがあったのだ。

   実は昨日、ちょいとした野暮用で、この徒然で何度か話題に出たことがある
   ウチの近所に住んでる超ハンサム青年のテッちゃんのところにお邪魔した。
   そこでワタシは、真っ昼間から酒をご馳走になり、何気に世間話をしていたら
   たまたまスポーツの話題が出たのである。テッちゃんはもちろんスポーツ万能
   なのだが、このところ忙しくて運動する暇すらないらしい。ところが、その状態
   に慣れてくると、「別に運動なんか必要じゃないんじゃないか?」と思えること
   があるらしいのだ。「最近はずっと部屋の中にこもって仕事ばかりして、まさに
   ボクってオタクですよね〜ぇ」と、これまた明るい笑顔でつぶやいていた・・・・・。
   そんなテッちゃんを見て、「やっぱスポーツマンは爽やかだわな」とは思うもの
   の、だからといって、「おっしゃ! 今日から何か運動するぞ〜〜〜!」なんて
   気にはぜんぜんなれないワタシであった。チャン、チャン♪

   PS スポーツ好きの皆様、決して他意はございませんのでお許しを!(笑)



■平成15年12月12日  「素朴な疑問(服装編)」
   
   人には誰でも「やろうと思えば今すぐにでもできるのだが、どうしてもできない
   こと」ってのが1つや2つはあると思う。例えば、昨日の徒然に書いたスポーツ
   ってのもその1つだろうし、毎年正月になると「おし! 今年からは日記を毎日
   つけるぞ!」なんて気合を入れたものの、いつも「三日坊主」で終わってしまう
   な〜んて人もいるであろう。

   もちろんワタシにもいくつかある・・・・と書いたりなんかしたら、ほとんどの方々
   が「スポーツ・・・・・あっ、わかったぁ! 観光でしょ?」と思うことであろう。残念
   ながら不正解である。 まず観光の方だが、これは前回のバンコク旅行で挑戦
   済みであり、自分では「もう観光のベテランじゃぁ!!」とさえ思っている。(笑) 
   そしてスポーツについては「やろう!」と思ったことすらない。

   実はワタシ、家にいる時に「服を着て過ごす」というのができないのだ。いつも
   Tシャツにパンツ1丁の姿である。来客があってもその姿で出て行くし、たとえ
   真冬であっても、そのポリシーは変らない。もちろん出稼ぎでホテルに泊まって
   いる時もそうだし、それどころか東京の先輩宅や高松のパチK宅など、気の置
   けない方々のお宅にお邪魔している時も、いきなりズボンを脱いでパンツ姿に
   なってしまうのだ。(爆) 誤解のないように先に書いておくが、決して「露出」の
   趣味があるワケじゃない。どうしても窮屈なのが苦手なのだ。

   ちなみに、2日前に野暮用でテッちゃんの家に行ったことは、昨日の徒然でも
   書いたが、な、ナンと、あの「爽やかテッちゃん」も Tシャツ&パンツ1丁の姿
   だった! ハイハイ、ワタシはすかさずツッコミを入れました! 「なんや〜ぁ、
   テッちゃんもオレと一緒やんけ〜ぇ!(笑)」 まぁ、普通であれば、ここで慌てて
   「違います! これから着替えようと思ったところです!」な〜んて言い訳の1つ
   でもする場面であり、そうすりゃ、こっちだってハリキッテって更なるツッコミ攻撃
   をするところなのだが、テッちゃんは相変らずの笑顔で、「そうなんですよ〜ぉ。
   ボク、家ではいつもこんな感じなんですよ」と余裕のコメント。 チッ! ツマラン! 

   ところで、自宅にいるときの服装と云えば、以前からずっと不思議に思ってた
   ことがある。日曜日の朝っぱらから、別に外出予定もないのにいきなりビシっ
   と化粧をし、小奇麗な格好をしている女性の方を時々見かけるが、ありゃ一体
   どーゆーお方なのだろうか? さらに専業主婦の方で、いつもオシャレな服装
   で家事をしている方もいらっしゃるが、肩は凝らないのであろうか??

   実体験を基準にして誠に恐縮なのだが、ワタシは物心ついたときからずーっと
   自宅でくつろいでいる際の服装は、オヤジはシャツにステテコ(又はさるまた)、
   そして女性はジャージであると信じて疑わなかった。イヤ、自宅内だけじゃなく
   近所のスーパーへ買物に行く時だって、ジャージ&ママチャリってのが基本だ
   と思っていたのだ。(ちなみに、NZ人のオバちゃんも、よくジャージ姿で買物を
   している)

   ところが、大人になってからお付き合いの範囲が広くなり、いろんなご家庭を
   見せて戴いていると、けっこう自宅で寛(くつろ)いでいる時でも、私の基準で
   云うならば、限りなく「正装」に近いような服装でいる方が実に多いのである。
   特にこの傾向は都会では強いようだ。

   あと、ちゃんとパジャマに着替えてから寝る人ってのもエライというか、きっと
   几帳面な性格に違いない。実はワタシ、1枚も「パジャマ」ってのを持ってない。
   まぁ、起きている時からしてTシャツにパンツ1丁の姿なのだから、寝る時だけ
   急に律儀に着替えるのもヘンである。だから寝る時も、Tシャツ&パンツ姿で
   ある。パジャマもワタシから見れば、限りなく正装に近い感じがするのだ。

   しかし、本当にみんなそんな気合の入った服装で、心身共にリラックスできる
   んだろうか? やっぱり都会で生き抜いていくためには、自宅にいる時の服装
   にも充分気をつけなければならないのだろうか? それとも、単に見栄なのだ
   ろうか? 特に女性の「朝っぱら化粧」問題は非常に気になる点である。 ぜひ
   有識者の方にご回答願いたい。



■平成15年12月13日  「悲しき習性」
   
   別に師走だからってワケじゃないんだろうが、この数日間というものミョーに
   バタバタと忙しい毎日が続いていて、ベッドでマトモに寝ている時間すらない。
   イヤ、別に水平なところであれば、ベッドじゃなくても寝れるからイイのだが、
   読書だけは何故かベッドじゃなければできない。ワタシにとって唯一の趣味
   であり、精神安定剤の一種、そして「徒然のネタの源」でもある読書ができな
   いってのはかなりイタい。オマケにココ4日間ほど便秘が続いている。う●こ
   が出ないのだ!(←別に念を押して説明することでもないか。笑)

   さらに輪をかけて良くないのは、今が「クリスマス・シーズン」ってことである。
   「We wish your merry X'mas」や「ジングル・ベル」、そして「聖この夜」など、
   世には数々のクリスマス・ソングがあるが、どーもワタシはこれらの曲を聞い
   ていると、何かヘコむというか、切ない気持ちになってきてしまうのである。

   この妙な習性をダン隊長に話したら、「ひょっとして、なんか<>な思い出
   とかあるんですか?」と、逆に訊ねられてしまった。(笑) 過去41年間の人生
   の中の、41回のクリスマスにおいて、特に「」なことがあったという記憶は
   ない。しかし、なぜかシュンとした気持ちになってしまうのである。ワタシの
   予想では、こりゃ前世で何かあったんじゃないかと思う。例えば、前世では
   ワタシは孤児院で育てられ、他の子がクリスマス・イブに両親に連れられ、
   賑やかな街のレストランで、あったか〜い料理を食べている時に、ワタシは
   暗く狭い部屋で黒パンと豆のスープだけを飲んでいたとか、はたまた、江戸
   時代に実はワタシは「隠れキリシタン」で、激しい弾圧を受けていたとかであ
   る。

   ・・・・・・・・・な〜んて考えてもみたのだが、どーもそれも今一つピンとこない。
   で、結論として思い浮かんだのが、単に「西洋音楽」が苦手であるということ
   であった。ちなみに、NZを訪問された際、ワタシの車に乗ったことがある方で
   あればご存知かと思うが、愛車の中ではガンガンに「ド演歌」がかかっている。
   海外の街中を演歌を聞きながら疾走する・・・・・・・ほとんどの方々に理解して
   もらえない、ワタシの悲しい趣味というか習性の1つである。 でも、そーゆー
   のって、得てして他人の理解を超えたところにあるものだと思ってるのだが、
   違うんだろうか??? 謎は深まるばかりである。



■平成15年12月14日  「忠臣蔵の陰」

   今日12月14日は「討入の日」である。歴史とか時代劇に興味のない方でも、
   1度や2度は「忠臣蔵」という言葉を耳にしたことがあると思う。また、映画や
   ドラマなどを観て、おおよそのストーリーをご存知の方も多いことであろう。
   しかし、まぁ、一応ご存知ない方もいらっしゃるであろうから、事件の概要を
   現代風にアレンジして簡単に説明しておくと次のようになる。
   
   総理大臣の徳川綱吉って人が、首相官邸に大事なお客様をお迎えすること
   になっていて、その接待部長に愛知県の吉良町長の吉良さんを、そして助手
   として兵庫県赤穂市長の浅野さんを任命した。で、吉良さんは「この道一筋」
   のベテラン接待役であり、指導者でもあった。そこで初心者の浅野さんに対し
   て、いろいろと細かい指示を出していたのだが、浅野さんにしてみりゃ、何か
   イチイチ文句をつけられているようで気に食わない。つまりムカついていたと
   いうワケである。で、こともあろうに、お客様をお迎えしている最中、首相官邸
   の廊下で、ついに浅野さんは上司の吉良さんを短刀で襲ってしまったのだ。

   首相官邸の内部で、しかも メチャメチャ大事なお客様が来てるってゆーのに、
   いきなりキレちゃったのはスゴ〜クまずかった。カンカンに怒った徳川総理は、
   速攻で浅野さんに死刑を宣告、その日の夕方には刑が執行されてしまった。
   さらに浅野さんが市長を勤めていた赤穂市には解散命令まで下された。
   
   その当時のルールに「喧嘩両成敗」ってのがあった。つまりケンカがあった時
   には、どっちが仕掛けたとかに関係なく、両方とも同じ罰が与えられるという
   けっこう過酷なルールである。そのルールからすれば、当事者の1人である
   吉良さんも、浅野さんと同様に死刑になるべきところである。だが吉良さんに
   してみりゃ、「ケンカも何も、相手が急にキレて襲いかかってきただけで、私は
   カンペキにその被害者!」ってことで、吉良さんに対しては何のお咎めもなか
   ったのだ。

   こうなると腹の虫がおさまらないのは、解散させられ行き場を失った赤穂市の
   元職員たちである。助役の大石さんを中心に47人が集まって、今は亡き市長
   浅野さんの恨みを晴らすため東京に集結。事件から1年半が経過した1702年
   12月14日(正確には15日未明)、東京は本所松坂町(現在の墨田区両国周辺)
   にあった吉良さんの自宅に押し入り、吉良さんを暗殺してしまったワケである。

   ここでまたまた徳川首相は頭を抱えてしまった! 当時の公務員の世界では、
   上司の仇を討つというのは、非常にスバラシイことだったのである。だがその
   一方で、やみくもにそんな物騒なことを公に許してしまったら、物騒でしょーが
   ない。 約1ヵ月半も悩みぬいた結果、徳川首相は赤穂市の元職員47人の内、
   実際に襲撃に加わった46人に死刑を言い渡したのだ。

   その後、上司の無念を晴らし、そして散っていった元職員たちの崇高な行動は
   「美談」としてお芝居や映画などで語り継がれていくことになる・・・まぁ、これが
   「忠臣蔵」の一連の流れなのだが、よくよく考えてみると、実にヘンな話である。

   そもそも、いくら恨みがあったとは云え、あんな大事な席で殺人事件を起こしゃ、
   その後どうなるかくらい、仮にも一国一城の主である浅野さんにだって充分に
   判断できたはずである。いくら武士は体面を重んじるとはいえ、自分の体面は
   尊重したのと引き換えに、将軍綱吉の面目は丸潰れである。あまりにも軽率な
   行動であったと言わざるを得ない。 さらに赤穂浪士の行動も、当時の「武士道
   の精神」からすれば、「主君の仇討ち」ってことで美談にもなるんだろうが、現代
   社会においては、ほとんど「逆恨み」である。

   さらに一般人の認識では「吉良=悪 浅野=悲劇 赤穂浪士=善」という図式
   が成り立っており、事実、お芝居や映画でも上記の図式で登場人物が描かれ
   ているのだが、各種の歴史資料を調べてみると、どーもこれはかなり眉唾モノ
   らしいのである。

   まず吉良上野介義央だが、地元の愛知県幡豆郡吉良町じゃ、水害の被害を
   憂慮して大規模な堤防を築かせたり、砂丘に新田を開発するなど、「名君」と
   して有名な殿様であり、5代将軍綱吉の下で高家筆頭(こうけひっとう)も勤め
   ていた。

   この「高家(こうけ)」ってのは、江戸幕府における役職の1つなのだが、将軍の
   代理として京都在住の天皇家に年賀の挨拶に行ったり、逆に京都から使者が
   来た際の接待、それに付随する儀式・や典礼も司り、そららの指導員役も兼ね
   るかなり重責の職であった。「高家」は足利時代から続く「吉良」「武田」「畑山」
   など全部で26の名家が選ばれており、世襲制であった。この辺りのところは、
   現代における茶道・華道の「家元制度」と似ているかもしれない。

   さらに「高家」ってのにもランクがあり、下から表高家(おもてこうけ)、高家見習、
   高家、高家肝煎(こうけきもいり)となっていて、最高位である高家肝煎のことを
   「高家筆頭」とも呼んでいた。ちなみに高家筆頭は3家あったそうで、その中の
   1つが吉良家というワケである。

   映画などでは、吉良上野介が何かにつけ浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)
   をバカにしていたため、それに耐えかねた浅野が吉良を斬りつけるという風
   になっているが、特殊な礼儀作法の多い天皇家からの使者を出迎えるワケ
   なのだから、そりゃかなり厳しい指導になったと思われる。例えば、料理1つ 
   とってみても、メニューや味付けはもちろんのこと、配膳位置や箸をどのよう
   にして紙で包むのかなど、事細かに決められており、少しでも作法から外れ
   ることは、最高に失礼なことであったのだ。そのことを考えれば、吉良さんの
   指導に熱が入ったのも当然のことと言える。

    実際のところ、事件同日に即切腹を命じられたため、充分な取調べができて
   おらず、なぜ浅野が吉良を斬りつけたのか、その本当の理由は未だに不明の
   ままなのである。つまり、今日の「忠臣蔵」で必ず出てくる有名なシーンの1つ、
   吉良上野介が浅野内匠頭のことを、「この田舎侍め!」と罵倒する場面っての
   は、ありゃ実は吉良を悪者にするための演出であり、歴史的根拠は全くない。
   
   洋の東西を問わずいつの世でもそうだが、「思い込み」から来る偏見ってのは
   非常に怖い物がある。吉良上野介が一方的に悪者になってしまったの原因は、
   この手の「主君の仇討ち」とか「主君の無念を晴らす」というストーリーってのが
   日本人の気質には無条件で「善」と感じられるからであろう。またそれを決定的
   なモノにしたのが、歌舞伎や人形浄瑠璃などのお芝居であった。この中で吉良
   上野介は、これといった根拠もなく極悪人として描かれ続けてきたのである。

   この辺りのところは、十数年前に長野で発生した「サリン事件」と共通する部分
   がある。当初、犯人にされてしまったのは第一発見者のKさんであった。無論、
   これは警察の捜査ミスということもあったが、世間の人々までもがKさんが犯人
   と誤解した原因は、間違いなくマスコミ報道にあった。江戸時代の人々が芝居
   の内容を「すべて事実である」と思い込んで吉良を悪者にしてしまったしまった
   ように、長野の事件では、マスコミ報道を「すべて真実である」と、勝手に思い込
   んでしまった人々が、Kさんを悪者に仕立て上げてしまったのである。

   この人々の「思い込み」によって、歴史上で最も憎むべき老人にされてしまった
   吉良上野介のこと調べれば調べるほど、日本人ならば誰でも感動するであろう
   忠臣蔵の「陰」の部分が見えてくるような気がする。そしてその陰の部分に真実
   が隠されているというのも、何とも皮肉な話ではある。



■平成15年12月15日  「話題彩々」

   話題その1
   NHKニュースを観ていて、ふと気になる単語が出てきた。それは「邦人」って
   単語である。 もちろん意味としては「日本人」を指す言葉なのだが、どうして
   「日本人」ではなく、わざわざ「邦人」と云うのだろうか?? そもそも「邦」って
   漢字は、「邦画」や「邦題」など、いろんな単語で使われているが、基本的には 
   どんな意味があるんだろうか? 

   てなことで、さっそくネットで調べてみたところ、邦には「1つの政府に治められ
   ている地域や国家」という意味があるらしい。 そこから、邦人は「わが国の人」
   ・・・・・・・つまり日本人を指す意味となり、現在では主として外国にいる日本人
   を指す言葉になったそうだ。 なるほど! それで外人のことを「異邦人」と云う
   ワケか! 妙に納得してしまった。
   

   話題その2
   最近、妙にコロッケが食べたくて仕方がない。できたてホカホカ &サクサクの
   コロッケである。以前であれば、「コロッケ」といえば大衆食堂の定番メニュー、
   安くて美味しくてボリュームがあるという、庶民の味方、給料日前の救世主的
   な存在であった。ところがコロッケのことを「クロケット」なんて言い出してから、
   急に出世してきたような気がする。またそれに比例して値段も急上昇してきた。
   ホテルのレストランでコロッケを注文すりゃ、デミグラス・ソースでドレスUPされ
   た状態で恭(うやうや)しくサーブされ、お値段も軽く2,000 円以上はしてしまう。
   ワタシが食べたいのは、そんなハイソなコロッケではなく、昔ながらのシンプル
   なヤツである。

   現在の食品衛生基準からすれば信じられない話だが、その昔はお肉屋さんで
   コロッケを注文すると、揚げ立てを新聞紙にダイレクトに包んで手渡してくれて
   いた。それがいつの間にやら紙袋、そしてプラスチック容器へと変化していくに
   つれて、確かに見た目には衛生的なのだが、肝心の味は落ちてしまったような
   気がする。(たぶん気のせいだろうが・・・・笑)

   ところで、コロッケの食べ方ってのも人それぞれである。「醤油命」のワタシは
   もちろん醤油をかけて食べる。他にはウスター・ソース派、トンカツ・ソース派、
   マヨネーズ派、醤油&マヨネーズ混合派などなど、様々な流儀があるが、こと
   出来立てに関して云うなら、やっぱり何もかけず、そのままで食べるってのが
   一番かもしれない。なお、蛇足ながら「クリーム・コロッケ」に関しては、ありゃ
   ワタシ的にはコロッケ族の仲間として認められない。(笑)


   話題その3
   「ついに」というか「やっぱり」というか、ここに来て各コーナーにおいてネタ不足
   が発生しつつある。まぁ、OPENから1ヶ月は張り切って毎日UPしようと決めて
   いたので何とかやり繰りしていたのだが、さすがに2ヶ月目ともなるとキツイ!
   そこで皆さま、笑食、笑街、機内食、駅弁など、各コーナーで大募集してます。
   ご協力の程、何卒よろしくお願い致します!



■平成15年12月16日  「日本語教室?」

   先日、日本から友達がNZに遊びにやって来たので、久しぶりに市内のパブ
   に飲みに行った。「日本から友達が来た」と書いたが、彼は日本人ではない。
   生粋のNZ人である。ワーキングホリデー制度を利用して渡日、しばらくの間、
   京都の自動車修理工場でバイトしていたのだが、今は日本国内をイロイロと
   観光でまわっていて、野暮用があってNZに一時帰国していたのである。

   さて、その飲みに行ったパブで、ワタシはちょいと珍しい体験をしてしまった。
   我々がパブのカウンターで立ち飲みしながらしゃべっていると、NZ人の若い
   女性がワタシに話しかけてきた。

     「 Excuse me, but are you from Japan? (失礼ですが日本の方ですか?」

   突然のことだったので、思わずバカ正直に「Yes,I am(ハイ)」と答えてしまった
   のだが、「旅の心得帖」にも書いてあるように、海外の飲み屋で唐突に話しか
   けてくるヤツにはロクなのがいない。当然ながらワタシはそのまま彼女を無視
   しようとしたのだが、彼女は「私も日本に住んでたんです!」と、今度はミョーに
   嬉しそうな表情で言葉をかけてきた。

   私も日本にいました・・・・・・詐欺師の典型的な前口上である。ワタシは完全に
   無視しようとしたのだが、よく見るとどーしても悪いヤツには見えない。 しかも
   彼女は家族で飲みに来ていたらしく、向こうの方のテーブルで両親らしきマジメ
   そうな夫婦と、祖父母であろう人の良さそうな老夫婦が、こちらの方に向かって
   ニコヤカに手を振っている。 ワタシはこの場をどのように対処すべきか、少々
   迷っていたのだが、友人の方はぜんぜん違った。 典型的なNZ人である彼は、
   「あっ、オレも今、日本に住んでるんよ!」と、イキナリ彼女との友好親善に努め
   だしたのだ。

   やっぱ人間ってのは、何か共通の土壌があると心を許してしまうようで、2人は
   そこから日本の話題でメチャメチャ盛り上がり始めた。 そして、友人が何気に
   発した「You speak Japanese ? (日本語しゃべれる?)」という質問を皮切りに、
   2人は急に日本語で話し始めたのだが、これが日本人のワタシには、最高に
   ウケてしまったのだ。以下、2人の日本語による会話である。

      友人:  こんにちは。元気ですか?
      女性:  ハイ。元気です。あなたは元気ですか?
      友人:  ボチボチです。
      女性:  ‘ボチボチ’は何ですか?
      友人:  ‘ボチボチ’は ‘Not good, not bad’です。
      女性:  わかりました。
      友人:  あなたは日本、どこに住んでますか?
      女性:  クラシキ(倉敷)住んでます。1年。
      友人:  日本のFoodsは好きですが?
      女性:  ハイ。Lawsonのオニギリが好きです。
      友人:  ハイ。オニギリはオイシイです。
      女性:  あなたは学生ですか?
      友人:  いいえ。ワタシは「プータロウ」です。(笑)
      女性:  ‘プータロウ’は 何ですか?
      友人:  ‘プータロウ’は ‘A drop out boy’です。
      女性:  わかりました。

   ・・・・・・ほとんど、中学生の英語の教科書のノリである。彼らはこんな調子で
   約30分間に渡って延々と日本語で会話を続けていたのだが、その間、ワタシ
   は心の中で「こりゃ絶好の徒然ネタやん!」と叫びながら、彼らの会話をメモ
   っていた。

   その後、会話は英語に戻ったのだが、話題は相変らず日本のことであった。
   外国人の目に映った日本の姿を聞くのは非常に楽しいというか、興味深い。
   彼女も友人も共通して、初めて日本に行った際に、メチャメチャ驚いたことが
   あったという。それは「マクドナルド」に灰皿が備え付けてあったことだそうだ。

   一般的に欧米に比べてアジアの国々では喫煙に関して、わりと大らかであり、
   特に日本や韓国で「全面禁煙」なんてレストランはまずない。(最近、タイでは
   公共の建物内での喫煙が禁止されたそうな) 逆に欧米で喫煙席を設けてい
   るレストランなどはほとんどなく、オセアニア地区に至っては「皆無」といっても
   過言ではない。そんな超禁煙大国であるNZに育った彼らにしてみれば、子供
   たちの大好きなマクドナルドに灰皿があると云うのは、かなりショックな出来事
   だったのであろう。

   最初は無視するつもりだったのが、日本の話題でミョーに盛り上がってしまい、
   気がついたら2時間以上もしゃべっていた。(笑) まぁ、これも治安が良いNZ
   だからできたのかもしれない。



■平成15年12月17日  「翻訳ソフト論」
   
   ワープロが一般家庭でも使われるようになってから20年、パソコンがごくごく
   普通の家庭電化製品になってから10年、そして誰でも手軽にインターネット
   が楽しめるようになってから5年以上が経過した。ハード・ソフト共に信じられ
   ないくらいの勢いで進化を遂げ、今じゃ家にいながら大抵の用事を済ませる
   ことができるほど便利な世の中になった。

   そんな便利な小道具の1つに「翻訳ソフト」なるものがある。これがもっと進化
   していけば、いずれ「通訳不要の時代」がやって来るのかもしれない。それは
   それで非常に楽しみなことである。中には「もし完璧な翻訳ソフトができたら、
   失業じゃないのォ?」と、我々の代わりに心配して下さる方々もいらっしゃるが、
   実際に通訳の現場にいる人間で、そんな危機感を抱いている人などほとんど
   いない。別に「科学の進歩」を信じていないワケではないが、やはり最終的に
   機械での翻訳ってのは無理があると思っているからである。

   例えば、小説や映画、ドラマなんかには、老若男女や育った環境の違いなど、
   ありとあらゆるパターンの人間が登場してくる。 そして、それぞれの人物像に
   合わせて、主語を「私」「ボク」「ワシ」と使い分けて翻訳は行われるわけだが、
   これがコンピューターだと、それらの違いを即座に判断して翻訳することなど
   まずできないと思う。
   
   さらに前後の文脈や話の流れを考慮しながら翻訳するというのも、人間だけが
   できることの1つである。下の会話は若い男女がケンカをしている場面である。

           女:  You're a liar!     (このこのウソつき!)
           男:  No, I'm not.......   (ウソつきなんかじゃないさ)
           女:  Yes, you are!     (いいえ、ウソつきよ!)

    2回目の女性のセリフの「Yes, you are !」の「Yes」の部分だが、これは前の
    セリフから考えて、「はい」ではなく「いいえ」と訳さなければならない。だが、
    現在市販されている翻訳ソフトは、前後のストーリーを読み取る能力がない
    ため、この部分を「はい」と訳してしまうのである。

    ・・・・とまぁ、別に心配はしていないのだが、少々気になってはいるというか、
    興味があるのも事実である。そこで、現在ネットで公開されている翻訳ソフト
    の実力が、実際のところどの程度のものなのか、実験してみることにした。

    皆さんの中にも映画「タイタニック」をご覧になられた方々が大勢いらっしゃる
    と思う。そのラスト・シーンで、主人公のJack は大海に漂う板切れにつかまり、
    寒さに震えながらヒロインのRose に次のように語りかける。

                You must do me this honor....
               You must promise me you'll survive.....
               That you won't give up,
               no matter what happens.....
               no matter how hopeless......
               Promise me now, Rose......
               And never let go of that promise.....

                僕のために約束してくれ・・・
                絶対に生き残ると・・・
                何があろうと・・・
                望みを捨てず・・・
                最後まであきらめないと・・・
                ローズ、約束だよ・・・
                守ってくれるね?

   うーん、実に感動的なシーンである。拙訳で恐縮なのだが、下の日本語訳で
   だいたいの雰囲気を思い出していただけたことと思う。ここで、上記の英文を
   翻訳ソフトにかけてみたところ、次のような日本語訳がでてきた。

           私にこの名誉をもたらさなければなりません
           生き残ると私に約束します
           何が起こっても、降参しないでしょう
           どれほど、絶望的
           今私を約束してください、ローズ
           また、その約束を手放さないでください

   表現が硬いとかどうのこうのと言う前に、1行目からイキナリ誤訳が発生して
   いるが、実際にそのシーンを観ながらであれば、無理すれば何とか理解でき
   なくもない・・・・・・と、ここでワタシの頭の中に、ふと恐ろしい考えが浮かんで
   きた。

       もし、この日本語を今度は英訳させ、そしてその結果を
      再び和訳させたら、一体どうなるのであろうか????

     
   早速ワタシは実験にとりかかった! そして出てきた和訳Part2がこれである。

            私にこの名誉を持って来なければなりません
            彼は、私に残存すると約束します
            何が起こる しかしながら、絶望的
            今私を約束してください
            私は降参しないでしょう、バラ、
            さらに、約束を手放さないでください

   おおおおお! かなりファンキーな日本語になってしまった。Rose が「バラ」に
   なってしまったのはご愛嬌としても、「何が起こる しかしながら、絶望的」って
   文章は、あまりにも哲学的過ぎて一般人の理解を超えているような気がする。
   思わず翻訳ソフトに、「オマエ、かなり大胆な訳をするんだなぁ。」と、声をかけ
   ずにはいられない状況である。 スッカリ調子に乗ったワタシは、英訳→和訳
   →英訳→和訳・・・・・と云った具合に、20回以上も繰り返し翻訳ソフトにかけて
   みた。そして最終的に出てきた日本語訳がコレである!

            私にこの名誉を持って来なければなりません
            彼は、私に残ると約束しなければなりません
            何――それは、さらに、彼は鹿を実行し、
            私を絶望的に約束し、今います 
            生成されます――分割しないでください。
            ――それ、それは1つの自治町および村を
            約束します、それ、それ 私の上で
            さらに降参していない間

   ほとんどヤケクソ状態である。「彼は鹿を実行し」ってのは、何を意味するの
   だろうか? 「私を絶望的に約束し」というのは、結局のところ約束を守ってく
   くれるのだろうか? それとも守ってくれないのだろうか??  「1つの自治町
   および村」ってのは、一体どのような過程で、またどのような必然性があって
   生み出された言葉なのであろうか?  少なくともいえるのは、もしこの日本語
   を読んで、即座にタイタニックのラストシーンを連想できる人がいたとしたらば、
   その人はよほどの天才か大バカのどちらかであるということであろう。(笑)

   俗に「人の噂話ほどアテにならないものはない」とよく言われている。なるほど
   もしある人が「私、Aさんって、ちょっと苦手なタイプかもしれない・・・」と誰かに
   言って、それが「ここだけの話・・・・」として、次から次へと何十人の人々の耳に
   間接的に伝わったならば、最終的には 「〇〇さんって、Aさんのことを殺したい
   くらい憎んでるみたいよ」ってな感じで、今回の実験と同じように、最初のセリフ
   とは似ても似つかぬセリフに必ずなる。「伝言ゲーム」ってのも、このような人間
   ならではの「いい加減さ」や「あいまいさ」があるからこそ成立するゲームである。
   そう考えると、何だか翻訳ソフトがミョーに「人間臭いヤツ」に思えてきた。(笑)



■平成15年12月18日  「大衆食堂論」

   女性が1人ではなかなか入りにくい飲食店の1つが、「大衆食堂」だそうだ。
   確かに大衆食堂で若い女性が1人で食べている姿ってのは観たことがない。
   女性に大衆食堂のイメージを聞いてみると、大抵の方が、「メニューはどれも
   格安だけど、すごく汚い食堂」と答える。しかし、それは誤解である。

   まず料金の方だが、どこも価格破壊路線で突っ走っている外食産業の現状
   からすると、大衆食堂ってのは昔と違って、それほど「安い!」って感じでは
   ない。もちろん場所にもよると思うが、丼物で700円前後、定食物で800円
   以上と、むしろヘタなファーストフードよりもかなり高い、つまり高級店なので
   ある。

   次に「汚い」というイメージだが、これもちょいと誤解があるように思う。女性が
   云うところの「汚い」ってのは、「おしゃれじゃない」と同じ意味で使われること
   が多いが、その基準で行けば、なるほど大衆食堂は汚い。しかし「衛生」って
   意味で云うなら、少なくとも最低限度の基準は上回っている・・・・ハズである。
 
   まぁ、確かに中には「オイオイ、この店、大丈夫かいなぁ・・・・」と不安にかられ
   てしまうような店もあるのは事実である。 一応カウンター席があるにもかかわ
   らず、既にそこが「物置場」と化してしまっている店、表紙の破れた週刊誌や
   少年ジャンプが無造作に積み重ねられている店、トイレにかけてあるタオルが
   ドス黒く変色している店など、とてもじゃないが「衛生的」とは云いがたい・・・。
   しかし! それでも我々おじさん族にとっては、非常に魅力的な飲食店なので
   ある。

   魅力その1
   オフィス街にある店のランチタイムや、国道沿いのトラック野郎が集まりそうな
   店を除き、なぜか大衆食堂ってのは「活気」がない。 いつ行ってもお客さんが
   1〜2人しかいないのである。しかし、逆に言えば、これは「いつ行っても必ず
   席を確保できる」ということでもある。よくテレビなどで「行列のできる店」っての
   を紹介しているが、おじさん族ってのは、どんなに美味しくたって長時間並んで
   まで食べたいとは思わない。おじさんってのは要は「イラチ」なのである。

   魅力その2
   客が少ないということは、早い話が「ヒマ」なワケである。そうなると、気のいい
   店主やパートのおばちゃんだと、気さくに話し掛けてくれ、連続2〜3回通えば
   スッカリ常連さんの仲間入りをすることができる。 まぁ、飛行機で云うところの
   「上級会員」ってことである。で、普通「上級会員」ってのは、当たり前の話だが
   お客さん側にメリットがあるワケであるが、大衆食堂の場合は店側にメリットが
   ある場合が多い。

   どーゆーことかと云うと、出前が重なったり、学生の団体が入ってきたりなんか
   して珍しく混んでいる状況でビールなんかを注文した場合、店のオバちゃんは
   間違いなく上級会員に「悪いねぇ。いま手が離せないからさ、冷蔵庫から勝手
   にビール出して飲んでてよ。栓抜きは冷蔵庫の上、グラスはそこの棚。わかる
   よねぇ?」と声をかけてくる。そして客が引いて一息ついたところで、ビールの
   ツマミを一品サービスしてくれたりなんかする。この「相互扶助の精神」が妙に
   アットホームな感じで実にイイのである。

   魅力その3
   大衆食堂のシステムには大きく分けて2種類ある。普通のレストランのように
   メニューの中から料理を選んでオバちゃんに注文するパターンと、棚にズラリと
   並んでいる完成品のオカズの中から食べたい物を自分で勝手に取り、ご飯と
   味噌汁(豚汁が人気)だけオバちゃんに注文するというパターンであるが、後者
   の「棚から選ぶ」方式ってのはホントに胸がトキメいてしまう。例えて言うならば
   女性が「ウインドウ・ショッピング」を楽しむ感覚に似ているかもしれない。(笑) 
   つい食べきれないくらいのオカズを取ってしまうことも多々ある。ファミレスでは
   写真付のメニューを置いているが、やはり実物を目にするのと写真では、雲泥
   の差がある。

   そして食べたいオカズの中でも、煮魚やフライ物等、温め直した方がイイ料理
   の場合、大衆食堂ではお約束のフレーズが出てくる。

オバちゃん
これチンして♪

   今時の電子レンジで、調理が終わった時に「チーン!」なんて音がするほうが
   珍しいのだが、この「チンして!」というフレーズは、大衆食堂においては由緒
   正しき標準語として、いまだ健在なのである。

   ・・・・・と、ここまで大衆食堂の魅力を語ってきたワケだが、なぜか肝心の「味」
   についての解説がなされていないことに気がついた! うーん、誤解を恐れず
   に云うならば、味に関しての記憶ってのがほとんどないのである!(爆) 要は
   どこの店も、ごくごく平凡な「家庭の味」「お袋の味」だったからだと思うのだが、
   味にコレといった特徴がないからこそ逆に安心して入れるワケで、それもまた
   大衆食堂の魅力の1つかもしれない。

   ・・・・・・・・・・てなことで、皆さんも今日のお昼は大衆食堂でいかが??

   追記1  某小説を読んでいたら、その中に大衆食堂での食事場面が
         描かれており、主人公は「肉豆腐」なる料理を注文していた。
         恥ずかしながら、ワタシはコノ「肉豆腐」ってのを食べたことが
         ない・・・・・というか、見たことも聞いたこともない。一体どんな
         料理なのか、ご存知の方がいらっしゃったらぜひご教授願い
         たい。



■平成15年12月19日  「ブチブチブチブチ・・・・・」

   まず最初にお断りしておくが、今日の徒然はぜーんぜんオモシロくない・・・・・
   ブチブチブチブチ・・・・・・・ひじょーにツマラナイと思う・・・・ブツブツブツ・・・・・。
   というのも、内容がいわゆる愚痴の類(たぐい)だからである・・・イジイジイジ。

   とりあえず12月に入ってからというもの、アホほど忙しい毎日が続いている。
   だいたい根っからの怠け者で、「多忙」という言葉がキライだからこそ、自営業
   に従事しているってのに、それが忙しくてどーする!って感じである。 バイトで
   やっている翻訳関係の原稿だけで、今週中に2本、来週末までにさらに5本も
   仕上げなくてはならないのだ。

   で、ブツブツ文句を言いながら、仕方なく仕事を始めようとするのだが、どうも
   ワタシにはミョーな「性癖」というか、悪い癖があるのだ。何かしなければなら
   ないことがあると、何故かそれとまったく関係ないことがやりたくなるのである。
   例えば、英語の原稿を目の前にして、「さぁ、ボチボチ始めるとすっか・・・・」と
   パソコンの電源を入れ、起動するまでの1分弱の待ち時間、これがそもそもの
   元凶なのである。ふとキーボードに目をやると、何だかホコリがたまっている。
   ワタシはおもむろに綿棒を取り出し、神経質に「清掃作業」を始めてしまうので
   ある。

   約30分ほどかけて丁寧に掃除し、「オシ、今度こそ始めるぞ!」と気合を入れ
   直してピカピカのキーボードに手をやるのだが、これまたふと横をみると、今度
   は煙草の吸殻で溢れ返った灰皿が放置してあり、それが気になって仕方ない。
   てなことで、今度は灰皿の清掃作業に従事し始めることになる。以下、唐突に
   本棚の整理を始めたり、爪を切り始めたりと、仕事で追い込まれれば追い込ま
   れるほど、それとは全く関係ないことばっか先にやりたくなるのである。

   ・・・・・・・・・・・・実を云うと、今もかなり追い込まれている状態、予断を許さない
   状況なのである。 分厚い書類の束を見ただけで、ガッツが消え伏せてしまう。
   ま、翻訳と言っても、内容的には難しいモノではないのだが、なんせ1本あたり
   の量がスゴク多い。大きな翻訳会社でも経営してりゃ、まず新人に下訳させて
   おいて、ボスは最終チェックだけをやればイイのだが、ウチの場合にゃそんな
   バブリーなことは「夢の夢」である・・・・・・・・ん? 新人に下訳をやらせる??
   そーだ!! めちゃめちゃイイことを思いついた! 例の翻訳ソフトに下訳を
   やらせればイイんだぁ! 確かに和訳・英訳の操作を繰り返し何度もやったら
   トンでもない訳になってしまうが、一発目の和訳は、無理すりゃ読めないことも
   なかったハズである。

   何だか急に希望の光が見ていてきたぞォ♪ おし! さっそく実験してみよう。
   とりあえず書類冒頭に書いてある「To Whom It May Concern (関係者各位)」
   ってとこだけを訳させてみよう。ワクワク、ドキドキ! おっしゃ、出てきたぞ!







                

             

              



   だ、ダメや・・・・・・・・・・。そもそも「〜しれないかに」って、どこの方言やねん!
   やっぱ世の中、そんなに甘くないようである・・・・・ブツブツブツブツ・・・・・・・・。



■平成15年12月20 日  「続・翻訳ソフト論」

   少なくなった髪を振り乱し、目から鼻血、鼻からヨダレ、口から涙、耳から大脳
   を垂らしながら健闘した末、明け方近くになってようやく、依頼されていた仕事
   の下訳が完成した! で、今はノンビリと煙草を吹かしながら、休憩を兼ねて
   この徒然を書いている次第である。

   ところで、3日ほど前に書いた「翻訳ソフト論」、ナンか知らんがミョーにウケが
   良かったようである。決してギャグで書いたワケではなく、マジメなエッセイと
   して書いたつもりなのだが・・・・。でも、まぁ、「ツマラナかった」なんて云われる
   よりは嬉しい。で、改めて「翻訳ソフト論」を読み直している内に、ワタシの頭の
   中に、ふと「素朴な疑問」が沸き起こってきた。

   英語以外の翻訳ソフトだと、どうなるんだろう?

   例えば中国語や韓国語の翻訳ソフトで、タイタニックのラストシーンのセリフを
   訳さすと、どのような感じになるのだろうか? やっぱ、それぞれの「お国柄」が
   でるのだろうか?? それとも英語よりも正確な翻訳になるのであろうか???
   スケジュール表に従えば、休憩時間は残り15分しかない・・・。わずか15分じゃ、
   実験できそうにもない。だが疑問を疑問のまま放置してしまうのも、精神衛生上
   絶対に良くない。一瞬、ダン隊長かチョコ女史に、ワタシの代わりに実験しても
   らおうかと思ったが、こんなアホみたいなこと頼むのも申し訳ない・・・と、悩んだ
   末に、やっぱ好奇心を押さえられず、自分で実験してみることにした。念のため
   もう一度ラストシーンのセリフを書いておこう。

                僕のために約束してくれ・・・
                絶対に生き残ると・・・
                何があろうと・・・
                望みを捨てず・・・
                最後まであきらめないと・・・
                ローズ、約束だよ・・・
                守ってくれるね?

   マズは手始めに韓国語。韓国語ってのは母音がたくさんある為、発音的には
   日本語より難しいと言われている。しかし文法的には日本語とほぼ同じなので、
   わりと日本人がマスターしやすい言語なのだそうだ。とりあえず上記の日本語
   のセリフを韓国語に翻訳させ、それをまた日本語に変換してみたところ、下記
   のようなセリフになった。

               私のため(のため)約束してくれ
               絶対に生き残れば(定木)
               何があろうと
               所望を捨てないで
               最後まで諦めなければ
               ローズ、約束だ
               守ってくれますね?

   おおおおおおおお! スバラシイ! 途中で「定木」という謎の言葉が出てくる
   ものの、充分にタイタニックのセリフであることは認識できる。 ここでワタシは
   予定通り、日本語 → 韓国語 → 日本語 → 韓国語 → 日本語と言った具合に
   何回か翻訳作業を繰り返してみた。すると・・・・・・

               私(危害)(危害)(危害)のため
               ((危害)(危害)(危害))のため約束してくれ
               絶対に生き残れば(定木)
               何があろうと
               所望を捨てないで
               最後まで諦めなければ
               ローズ、約束だ
               守ってくれますね?

    うーーん、「危害、危害」と連呼しているあたり、やっぱり日本と韓国の間の
    過去の歴史が影響を及ぼしているのであろうか? いろいろ考えさされて
    しまう奥の深い訳である。

    さて今度は中国語で実験してみることにしよう。文法こそ違えど、同じ漢字
    を使う民族なのだからして、かなり期待が持てる。まずは1回目の翻訳。

               私のために約束をあげる
               絶対に存在する
               何があるつもりで
               望みをなくしてしまわないで
               最後まで(へ)あきらめない。
               バラで、約束
               見守るにか?

   前半については、まぁ、「良」とするとして、最後の3行は一体ナンなんだろう?
   「(へ)あきらめない」の「へ」は、いわゆる「屁」の「へ」なのだろうか?  さらに
   「バラで約束」ってのは、映画なんかで見知らぬ男女が待ち合わせをする時に
   「目印として、胸に赤いバラをさしてます」って云う、あの「バラ」のことなのか?
   また、昨日の日英の翻訳ソフトでは、「〜しれないかに」という表現が出てきた
   のだが、中国語版では「見守るにか?」と、語尾が「にか」になっている。 これ
   には何か深い事情でもあるのだろうか? それとも「かに」とか「にか」ってのは
   翻訳ソフトの間では「マイブーム」なのだろうか? 1回目の翻訳から数多くの
   疑問が出てきたが、今ここで疑問を解明している時間はない。気を取り直して
   「繰り返し翻訳作業」の実験にとりかかった。そして出てきた結果がコレだ。

                私のために高まった事の保証によって
                絶対に生存する
                何があるつもりで
                望みをなくさないで、
                最後の時にはまで
                (へ)あきらめない
                薔薇を使って約束
                関心を持つ象はあるか?

   どーしても中国は「へ」と「薔薇の約束」に拘(こだわ)りたいようである。ワタシ
   としても、別にそれに対しては何の異存もない。だが、最後の「関心を持つ象」
   ってのは如何なものだろうか? どうしてタイタニックに「象」が出てくる必要が
   あるのだろうか? 確か日英翻訳では「鹿」が出てきたが、根本的に翻訳ソフト
   ってのは、何か都合が悪くなると、動物を出してきてゴマかすという悪癖がある
   のだろうか?? そもそも、それでゴマかせたと考えているのであろうか??

   イヤイヤ、翻訳ソフトってのは、実に摩訶不思議な道具(飛び道具?)である。
   本来であれば、この調子でタイ語やドイツ語、フランス語なんかでも実験して
   みたかったのだが、さすがに時間がなくてできなかった。どなたかぜひ代わり
   に実験をして、その結果報告をして下さいませ!

                                       ※参考サイト excite 翻訳 infoseek マルチ翻訳 



■平成15年12月21 日  「小顔論」

   唐突な質問で恐縮なのだが、顔の小さい人・・・・・・いわゆる「小顔」の人って
   イイと思いません? 思いっきり大顔のワタシとしては、小顔ってのに憧れて
   しまう。小顔ってのは大顔に比べて、あらゆる局面において得だからである。

   世にあるスポーツの大半は、走る・泳ぐ・滑るなどなど、とにかく「前進運動」と
   いうものが伴なう。そしてより速くそれらの運動を行うには、筋力UPもさること
   ながら、いかにして空気や水の抵抗を減らすかというのも重要なポイントだ。
   近年、オリンピックなどでやたらと宇宙人的なスポーツウエアが流行している
   のも、この「抵抗」に「対抗」するための措置である。

   しかし、ウエアの進化によって減らすことができるのは、空気や水が体と触れ
   合う際に発生する「摩擦抵抗(摩擦係数)」だけである。いくら摩擦を減らしても
   抵抗を受ける面積が大きければ話にならない。 つまり顔の面積が小さい小顔
   の人というのは、勝負する前から有利な条件が整っているワケである。これを
   放置しておくことは、「フェアー・プレー」を重んじるスポーツ精神に反することで
   あるということに、誰も異論はないはずである。柔道に体重別のクラスがあるよ
   うに、陸上競技や水泳競技にも「顔面積別クラス」というのを設けるべきである。

   まぁ、別にワタシはスポーツなんざぁやらないから、空気抵抗なんかはどーでも
   イイ話なのだが、もっと身近なことで、小顔の人というのは実に得をしているの
   である。

   サングラス・・・・元々は眩しさを抑え、紫外線から目を守るためにかけるもので
   ある。しかし、それだけでは芸がないってことで、ファッション・アイテムとしても
   今や必要不可欠なものとなっている。ワタシの長年の研究によると、小顔の人
   ってのは例外なくサングラスがよく似合う。サングラスだけでなく、メガネ自体が
   非常によく似合い、ナンだか知的な雰囲気が漂うのである。ところが、大顔の人
   がかけると、「メガネの大きさ」と「顔の大きさ」のバランスが極めて悪いために、
   どーしてもバカに見える。幸いバカに見えなかったとしても、ガラが悪く見える。

   特にワタシは、極度の近眼の上に持っているのが「ビジョン・メガネ」で、わずか
   1万円で購入した安物のメガネのため、レンズが異様に分厚く、オマケに渦まで
   巻いている。 つまり、ほとんど「カトちゃんのメガネ」みたいな感じなのである。
   大顔のワタシが、こんなメガネをかけて「知的」に見えるハズもない。 今はまだ
   痩せているから良いものの、以前にデブってた時なんか、「メガネをかけている」
   というよりは、「ほっぺたの肉の上にカトちゃんのメガネを載せてる」という状態
   であった。

   ここ数年、フレームの小さなメガネが流行しているが、あれは大顔族にとっては
   非常に喜ばしいことである。というのも、流行のドサクサに紛れて、「顔面が大き
   いワケじゃない! わざと小さいメガネをかけているんだ!」という言い訳が成立
   するからである。

   一般的に大顔には大きく分けて4つのタイプがある。1つ目は川合俊一に代表
   される縦長のタイプ、2つ目は坂東英二のような横長のタイプ、そして3つ目は
   片桐はいりのようなエラ張りタイプ、そして最後が南伸坊のようなオムスビ型で
   ある。縦長タイプとエラ張りタイプは整形手術により、かなり小顔っぽくできるよ
   うな気がするが、横長とオムスビは致命的のような気がしないでもない。

   つい最近まで中国には「纏足(てんそく)」という風習があった。女性の足は小さ
   ければ小さいほど美しいということで、赤ちゃんの頃から足の骨を石などで粉砕
   し、そして成長しないように布でグルグル巻きにして、固定してしまうのである。
   もし、ウチの両親もこの例に倣って、「纏顔」ってのをやっていてくれたら、ワタシ
   も小顔でサングラスの似合う男になっていた・・・・・な〜んてことは、残念ながら
   ありえない話である。なぜならワタシは生まれた時から既に顔がデカかったから
   である!(爆)

   でもデカけりゃデカいで、周囲の人々から笑いもとれるし、それに待ち合わせの
   時だって、どんな人ごみの中でも発見されやすいから、まぁ、いいか。(笑)



■平成15年12月22 日  「天空からの眺め」

   俗に「バカと煙は高いところが好き」と言うが、ワタシも飛行機の窓から地表を
   眺めるのが大好きである。

   例えば「海」・・・何も考えず、ただボーっとしていたい時、空から海を見ていると
   ナンだか気持ちがイイものである。 大海を荒れ狂ったように駆け巡る白波も、
   遥か1万m上空から海を眺めると、まるで静止画像のように落ち着いて見える。
   何度見ても非常に不思議な光景なのだが、決して「どうしてだろう?」などとは
   思わない。科学的な目で見るよりも、文学的な目で眺めている方が、この光景
   には似合っているような気がするからである。

   逆についついいろんなことを考えさされてしまうのが、大地・・・特に街並の光景
   である。 夜の街を上空から眺めると、彩(いろ)とりどりのイルミネーションが目
   に飛び込んできてとても楽しい。物理的には広いはずの街が、飛行機の窓の中
   にすっぽり収まり、何だかとても小さく見える。この中でみんな泣いたり笑ったり、
   怒ったりしながら生きている。数時間すれば、自分もやがてその光景の一部に
   なって、やっぱり同じように「喜怒哀楽」に振り回されながら生きていくのだろうが、
   大空を飛んでいる時だけは、少しだけ「大らかな気持ち」で物事を考えられるよう
   な気がする。

   ひょっとしたら各国首脳会談ってのも、スペースシャトルの中で地球を眺めなが
   らやれば、少しは平和的に話がまとまるのかもしれない。(笑)

          
                   1万m上空から眺めたエアーズロック(Australia)



■平成15年12月23 日  「懐かしのTV番組論(前編)」

   昨日の夜、友達とチャット(MSNメッセンジャー)で会話していたら、昔のTV番組
   に関する話題で、思わず盛り上がってしまった。

   昭和39年の東京オリンピック開催以来、テレビの販売台数及び普及率が飛躍的
   に伸びたと言われている。今の若い方々には信じられない話だと思うが、ワタシ
   が子供の頃は、テレビというのは家電製品というよりも、むしろ高級家具に近い
   感覚があった。テレビのボディーは重厚な木で覆われ、画面のところは、まるで
   仏壇のように観音開きの扉がついていたのである。そして、テレビをつけていな
   い時には、その扉を閉めた上からレースのカバーをかけたりなんかしていた。

   ウチは母親が「電化製品マニア」だったこともあり、比較的早い時期にテレビが
   導入されていた。他所の家庭では子供に対して「テレビは1日2時間まで」とか
   言った感じの制約があったのだが、ウチは何故かテレビに関しては異常に寛容
   で、休みの日などは朝から晩までズーっとテレビを観ていても怒られなかった。
   つまりワタシは「元祖テレビっ子」だったワケである。

   そんなこんなで、その当時のテレビ番組については、ワタシはすごーく詳しい。
   子供番組だけじゃない。時代劇、ドラマ、スポーツ、そしてバラエティー番組に
   至るまでぜ〜んぶ詳しい!!(そら平日でも毎日軽く6時間は観てたんだから
   詳しくもなるわなぁ・・・)

   チャットをしていた友達もワタシと同年代で、しかも同じく「テレビっ子」だったら
   しく、これまた懐かしきテレビ番組に関して異常に詳しい。で、いろいろと話して
   いるうちに、我々「初代テレビっ子」の統一意見として話がキレイにまとまったの
   が、「アニメのリニューアル版はイケてない!!」ということであった。

   どーゆーことかと云うと、サリーちゃんにしろ、アッコちゃんにしろ、初期作品の
   方が絶対に趣(おもむき)があったということである!!(思い込みですけどネ)
   リニューアル版ってのは、どーも画面がキレイ過ぎるというか、カラフル過ぎる
   というか、「ワビ」とか「サビ」ってのがぜんぜん感じられない。 そもそも主題歌
   からしてイケてない! オバケのQ太郎は、「あのねQ太郎はね〜ぇ♪」よりも
   やっぱ「Q、Q、Q、おーばーけ〜のQ♪」で始ってこそガッツが沸くというモンで
   ある!

   因みに、昭和40年代前半に「オバケのQ太郎」が初めて映された際、テレビ局
   に苦情が殺到した。その理由ってのが、「Q太郎はあんな声じゃない!!」って
   ことだったらしい。(笑) 確かにコミック版を読んでいる時、人は無意識のうちに
   勝手に主人公の声を創造していることが多い。Q太郎事件の時は、コミック自体
   読んだことがなかったので何も感じなかったが、「こち亀」を始めてテレビで観た
   時には、確かに強い違和感を覚えたものである。ワタシの知る限り、日本国民
   全員が「これはこの声が正しい!」と認めた唯一の例は、「じゃりん子チエ」に
   登場するテツの声(by 西川のりお)だけではないだろうか? あれだけは見事
   マッチしてたと思う。                             つづく



■平成15年12月24日  「懐かしのTV番組論(中編)」
  
   今日は世界的にクリスマス・イブである。本来であれば、イブに相応しい聖なる
   話題を書くべきなのかもしれないが、昨日からの話の流れがあるので、今日も
   懐かしのTV番組について、熱く語ってみたいと思う。
   
   ウルトラマン・・・我々1960年代生まれの人間の心を、これほど見事につかんだ
   TV番組は他に類を見ない。これが1940年代生まれなら「月光仮面」、1950年代
   ならば「ナショナル・キッド」ってことになるんだろうが、我々の時代のヒーローは
   なんと言ってもウルトラマンである!

   ご存知のように、ウルトラマンは「初代ウルトラマン」から始まり、ウルトラセブン、
   「帰ってきたウルトラマン」、「ウルトラマンエース」など、シリーズ物としてずっと
   放映されてきた。 非常に興味深いのは、同じ1960年代生まれでも、その学年
   によって、どのウルトラマンまでマジで観ていたかが微妙に違うのである。

   ちなみにワタシ(1962年生)の場合、マジに観てたのはエースまでである。次の
   シリーズは「ウルトラマン・タロウ」だったのだが、もうネーミングからして見る気
   が失せてしまったのである。風の噂によると、本来は「ウルトラマン・ジャック」に
   なる予定だったのが、放映の直前になって世界各地でやたらと「ハイ・ジャック」
   が発生した為、スポンサーからSTOPがかかったそうである。それまで「ジャック」
   というネーミングで準備を進めていた現場のスタッフは大慌て! で、「これなら
   どんな事件が起こっても影響を受けることはないだろぉ!」と、半ばヤケクソで
   つけたのが「ウルトラマン・タロウ」だったらしい。(笑)

   さてさて、このウルトラマン・シリーズだが、手を変え品を変えながら、奇跡的に
   今も続いている。しかし、オジサンにとっては今のウルトラマンはすごく気にいら
   ない。ウルトラマン自体もさることながら、出演者や演出方法などすべてにケチ
   をつけたくなる! とりあえず全体を通してハイカラっちゅーか、ハイテク過ぎる
   のである。

   往年のウルトラマン・シリーズでは、地球防衛軍の戦闘機が怪獣を攻撃してる
   シーンなどでは、思いっきり飛行機を吊り下げている「糸」が見えたりなんかして
   いたが、それはそれで、ナンとも言えない「深い味わい」があったのだ。 他にも
   ウルトラマンの背中や手元は、YKK製品と思われるファスナーが丸見え状態で
   あったし、どんな恐ろしい風貌の怪獣が出てきても、中に人が入っていることが
   痛々しいほどよく分った。つまり「人間が創っている」ってのが、スゴ〜クよく解る
   番組であり、「きっと撮影が終わった後、スタッフみんなで近所の安い居酒屋に
   飲みに行くんだろうなぁ・・・・」なんてことまで、容易に想像できた。

   ところが今のウルトラマンってのは、確かに迫力はあるが、「作り手の表情」って
   のがぜんぜん見えてこない。イメージとして浮かんでくるのは、PCの前に座って
   FSX画像の処理をしているオタクの姿だけであり、「コイツ、仕事が終わった後、
   きっと1人でマクドナルドに行って、フィレオフィッシュ・セット(コーラはL)なんか
   を注文し、PC関連雑誌なんかを読みながら食べるんだろうなぁ・・・・」としか思え
   ないのだ。(今、オジサンは過去の想い出に酔いしれてしゃべってるだけだから、
   マジに反論しないでネ♪)

   もちろん、何でもかんでも「過去の方がイイ」というワケではないが、創り手の顔
   が見えない状態で、画像だけが超リアルになるってのは、現実と空想の違いが
   判断できない子供たちを大量に作っているような気がして、ある意味スゴク怖い
   ような感じがしないでもない。まぁ、取り越し苦労だとは思うが・・・・。   つづく



■平成15年12月25日  「懐かしのTV番組論(後編)」

   みなさん、Merry X'mas! 皆さんのところにはサンタさんは来ましたぁ?(笑)

   さて、今日12月25日は云うまでもなく、バカボンのパパがお生まれになった日
   である。1926年、つまり昭和元年の生まれなので、今日で77歳になったという
   ことになるのだが、「元祖・天才バカボン」のエンディング・テーマの中の一節
   ・・・・41歳の春だから〜〜〜ぁ♪・・・・にもあるように、活躍していたのは41歳
   の時である。 ん? ってことは今のワタシより年下だったワケ? ガーン!!
   まぁ、架空の人物に対抗してもしかたがないので、とっとと昨日の話の続きを
   書くことにする。

   昨日の徒然では、「昔の番組(ウルトラマン)の方が情緒があってイイ!!」と
   書いたが、今になって改めて観てみると、あれほどツッコミどころの多い番組
   ってのも珍しいと云えば珍しい。

   ご存知の通り、ウルトラマン・シリーズにおいて必ず共通しているのは、主人公
   が地球防衛軍に所属している隊員の1人であるという点である。そして怪獣が
   出現し、防衛軍では手におえなくなった時( つーか、防衛軍だけの力で怪獣を
   倒したことがないのだが・・・)に、主人公がウルトラマンに変身して、怪獣退治
   をやるワケだが、いつもイザって時に主人公がいなくなるのに、他の隊員達は
   彼がウルトラマンであることには全然気がつかない・・・・と、ここまでは許せる。
   しかし、冷静に考えてみたら勤務中にいなくなっているってのに、隊長は全然
   主人公に注意をしない。普通ならば、こんなことを3回もやりゃクビである。

   さらに先ほども書いたように、どーせウルトラマンが出てきてやっつけてくれる
   のに、なぜ貴重な税金を使ってまで、役立たずの地球防衛軍を設立する必要
   があったのだろうか? 国会の予算審議において、野党は一体ナニをしていた
   のだろうか? 予算はGNPの1%以内に抑えられていたのであろうか? 正に
   疑問だらけのドラマである。

   だが、これらのことも、「ウルトラマン大好きっ子」であったワタシとしては、黙認
   という形で許すことも吝(やぶさ)かではない。しかし、仮面ライダーにおける悪
   の秘密結社・ショッカーだけは、そう簡単に認めるワケにはいかない。

   彼らは一応建前として「地球征服」を企んでいるワケだが、仮にもそんなスゴイ
   野望を持っている組織が、なぜローカル都市の閑静な住宅街、しかもよりによ
   って「児童公園」とかの地下に秘密基地を作るのであろうか?? そんなところ
   から「地球征服」が達成できるとでも思っていたのであろうか?  そこに基地を
   作ろうかということになった時に、誰かそれを諌(いさ)める人はいなかったので
   あろうか?

   がぁ、しかし、BUT! 昔から物価指数の高い日本の状況を鑑みれば、まさに
   断腸の思いではあるが、これもまた涙をのんで許すこともできよう。ところがで
   ある! 例え太陽が西から昇るようなことがあっても、断じて認めることができ
   ないのが「ガメラ」である!!

   ガメラ・・・・冷静に考えて頂きたいのだが、コイツは早い話が「亀」である。どう
   ヒイキ目に見ても亀である。例え牙があろうが、火を吐くことができようが、空
   を飛ぶことができようが、やっぱり亀なのである。 毎回、毎回、亀のお世話に
   なるというストーリーに矛盾を感じた現場関係者はいなかったのであろうか?
   ガメラ(大映)のライバルと云えば、ゴジラ(東宝)である。ゴジラの方は世界的
   にも有名になり、また数年前にはリニューアル・デビューまで成し遂げた。一方
   亀・・・・もとい! ガメラの方はどうか? 光り輝いていたのは一瞬だけであり、
   今や大阪市内の写真屋さん(ヨドバシガメラ)でアルバイトしながら生活してる
   そうである!(ウソでっせ) 現場関係者の中で、「おっしゃぁ! ガメラを世界
   デビューさせようじゃねーか!」という気概のある人はいなかったのか?

   それでも亀は「浦島太郎」に代表されるように、日本では馴染みの深い動物で
   あるからして、その実績に鑑みて許すこともできよう。ところがだぁ! たとえ神
   に魂を売り渡し、人々から「ゴク潰し!」と罵られようとも、絶対に認めることが
   できないのは「大魔人」である・・・・・・以下略

   ・・・・・と、まぁ、これらの「ツッコミ・ポイント」ってのも、40代のオジサンが3人も
   集まりゃ、これはこれでなかなか楽しい酒の肴になるのである。(笑)



■平成15年12月26日  「睡魔」

   キリスト教最大の祭事というより、子供や恋人達にとって最大イベントであった
   クリスマスも終りを告げ、イギリス系の国々は、今日26日も祭日(Boxing Day)
   でお休みである。元々は郵便配達人や使用人に贈り物(X'mas Box )をする日
   だったらしいのだが、 現在はデパートで「バーゲン・セールが行われる日」って
   イメージの方が強い。お国が違えど、ご婦人たちの関心はどうも同じのようで、
   クリスマス・パーティーの席においての女性たちの会話は、実はこのバーゲン
   のことが中心のようである。(笑)

   ・・・・・な〜んて、まるでエッセイのような書き出しで始めてしまったが、この後
   ナニを書くべきなのかぜーんぜん考えていない。実は昨日の夜(つーか、正確
   に云うと4時間ほど前)、本日分の徒然を書こうと思い、PCに直接カキコするん
   じゃなくて、 久しぶりに机の上に原稿用紙(ホントは単なるコピー用紙)の束を
   を広げ、 愛用の万年筆(ホントは銀行の粗品のボールペン)を手にしたところ
   までは記憶があるのだが、どうやらそこから意識を失っていたらしく、気がつい
   たらヨダレを垂らしながら机に頭を乗せて寝ていた。

   若い頃から睡魔が襲ってくるギリギリまで活動をするクセがあり、「あかん・・・・
   もう限界じゃ・・・・休憩しよう・・・・」と思った瞬間、意識を失っていることが多い。
   25歳くらいの頃、ナニを勘違いしたのか、徹夜明けにもかかわらず、東京から
   京都まで車を運転して帰ったことがある。出だしは快調そのものだったのだが、
   やはり浜松インターを越えた辺りからジワジワ〜っと睡魔が襲ってきた。それを
   タバコでゴマかしながら運転を続けてきたのだが、京都まで残り10 km ってとこ
   で限界に達したため、急遽「大津サービス・エリア」に入り、駐車場に入った途端
   意識不明に陥った。

   どのくらい時間が過ぎた頃だろうか、爆睡しているはずのワタシの耳に、蒸気船
   の「ポンポンポンポン・・・・・」って音と汽笛の音が微かに聞こえてきた。それらの
   音は徐々に大きくなっていく・・・。あまりの「ウルサさ」に、ふと目を開けてみると、
   見知らぬオヤジが、ワタシの車の窓をドンドンと叩いている。ナニかと思ったら、
   ナンとワタシは、知らない間に顔面をハンドルの中心付近にのせるようなカッコ
   で寝ていたらしく、クラクションが鳴りっ放しになっていたのだ! ルーム・ミラー
   に映った自分の顔を見てみると、ハンドルの中央に額を押し付けていたため、
   オデコの真ん中に「NISSAN」という文字がプレスされていた・・・・・。

   ・・・・・・・と、ふと気がつけば、それなりの話題が書けているじゃないか!(笑) 
   これでやっと更新作業ができる! メデタシ、メデタシ♪



■平成15年12月27日  「ハゲ再考」

   ハ ゲ !

   ・・・・・・・いきなり直接的な表現をして申し訳ない。しかし、これには深い事情
   があるのだ。この言葉を聞いた瞬間、みなさんはどのように感じただろうか?
   とりあえず怒った方、思わず笑った方、あせって頭を点検した方、ある特定の
   人物を思い浮かべた方などなど、いろんな方々がいらっしゃったと思う。

   さてさて、この「ハゲ」という言葉、日本においては単なる普通名詞というより、
   相手の人格をも否定するほどインパクトの強い単語であることは、もはや万人
   が認めるところであろう。 しかし、ひとたび海外に目を向けてみると、これが
   意外な話なのだが、この言葉に否定的・差別的なニュアンスなど一切含まれ
   ていないという国がけっこう多いのである。

   「禿頭考」の著者である清水ちなみ氏の調査によると、「ハゲというのは悪口
   になりますかぁ?」という質問に対し、アメリカやフランス、そしてシンガポール
   では「ならない」と答えた人が多かったそうで、特にフランスでは、ハゲ本人に
   面と向かって「ハゲ!」と言っても、全然問題がないそうである。また、お隣りの
   韓国においては、「ハゲ=お坊さん=人徳の高い人」ってイメージすらあるそう
   なのだ。

   ここNZでもそうだが、欧米人にはすごくハゲが多い。その数たるや、日本の比
   ではない。そして、そのほとんどが若くして散っていた人々・・・・まぁ、早い話が
   若ハゲなのである。そのせいか、ハゲ本人は普段からハゲに対しての心構え、
   諦(あきら)、悟りみたいなモノができており、また周囲の人々にしても既に免疫
   が備わっているのである。これに加えて、欧米人は金髪の人が多いため、地肌
   と髪との間の「色差」ってのが東洋人のそれと比べてかなり少ない。つまり仮に
   ハゲたとしても、東洋人ほど目立たない。これはかなり重要なポイントであろう。

   「ハゲが周囲にゴロゴロしてる」+「ハゲが目立たない」、これら2大要素により
   欧米ではハゲの存在は別に物珍しくもなく、社会的関心も少ないため、ハゲに
   ハゲといっても倫理的に問題がないのかもしれない。

   ところで、徒然におけるハゲの話題で、「欠かすことのできない人物」といえば、
   ご存知「パチK」である。(ご存知ない方は3月26日4月2〜5日付の徒然参照)
   12月初旬に念願のマイホームも完成し、「我が世の春」と「ローンの冬」を満喫
   しているパチKだが、某信頼できる情報筋からの話によると、頭の方は未だに
   ツンドラ気候・・・・つまり危篤状態が続いているそうである。

   にもかからず、パチKは己の毛髪を案ずるどころか、むしろ以前よりも居直って
   きた部分が随所に見られ、特に最近ではマイ・ホームを作ってくれた工務店の
   ハゲ社長(実は高校時代のクラスメート)とつるんで、 あろうことか、「ハゲ自慢」
   までやってるそうなのである! さらに先日、このハゲ社長、パチKのハゲ頭を
   大々的にレポートした3月ならびに4月の徒然をパチ嫁から教えてもらい、早速
   読んだのはイイが、ひどくプライドを傷つけられたようで、「オレのハゲも写真付
   で紹介せんかい!」と、クレームをつけてきたのである。ここまで前向きなハゲ
   ってのも、珍しいと云えば非常に珍しいのではないだろうか?

   てなことで、近い将来、「超豪華・ハゲ2名による夢の共演」と題して、極秘映像
   をこの徒然で皆様にお届けする予定なので、乞うご期待!(・・・なんてする人、
   いないよなぁ・・・・)



■平成15年12月28日  「よー解らん・・・・」

   今年も残りあと4日、つまり96時間、ってことは5,760分、即ち345,600秒である。
   ・・・・・・うーん、いかにもネタ不足で書くことがなく、字数稼ぎのために計算した
   としか思えないような書き出しである。(笑)

   例年であれば、12月中旬から1月末日くらいまで、長期の出稼ぎツアーがある
   のだが、今年はちょいと体調を崩していたこともあり、長期の出稼ぎに不安が
   あったため(つーか、単に年末年始くらいノンビリしたかっただけだけど)、なん
   とかスケジュールをやり繰りし、12月の出稼ぎをキャンセルすることに成功!
   勢いに乗って1月分の出稼ぎも、何とか阻止しようとしているのだが、いまだに
   予断を許さない状況である。

   以前、この徒然でも書いたことがあるが、ワタシは正に筋金入りの「外出嫌い」
   である。だから、友達に飲みに誘われると、必ず「じゃ〜ぁ、ウチで飲もうぜ!」
   という話になるし、日本の友人がクライストチャーチに遊びに来くると聞いたら、
   無理にでも我家に宿泊して頂いている。不慣れな堅苦しい服装でホテルに行
   き、ホテル内のレストランで上品ぶって料理を食べるより、自宅でパンツ1丁で
   一升瓶を片手に寝っ転がりながら飲んでいる方がワタシには似合っている。

   ・・・・・・・・・・と、ここまで書いて、ふとキーボードを打つ手が止まってしまった。
   もう書くネタがないのである。 いや、正確に云うと、書くネタはアホほどあるし、
   しかも実に面白い話なのだが、とてもこの徒然では書けないような過激な内容
   ばかりなのである。(笑)

   困った時のネタ探しとしてよくやるのが、ネットで「時事ニュース」をチェックする
   こと。  で、早速Yahooニュースに目を通してみたのだが、さして興味をそそる
   ような事件は起きていない。これはこれで世の中が平和ってことだから、問題
   はないのだが、徒然を書く上では非常に問題である。そこで個人的にはさほど
   興味はないのだが、このニュースにスポットライトを当ててみた。

                    ★   ★   ★   ★

    <宅間死刑囚が獄中結婚>
    児童8人が犠牲になった大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の
    乱入殺傷事件で、大阪地裁の死刑判決が確定した宅間守死刑囚(40)=
    大阪拘置所在監=が今月上旬、支援者の中年女性と獄中結婚していたこ
    とが分かった。この女性から「宅間死刑囚を精神的に支えたい」と結婚を申
    し込んだという。

    関係者によると、女性は宅間死刑囚と同じ年代。刑事裁判の公判中に弁護
    団を通じて何度も、励ましの手紙を寄せたり、菓子類などを差し入れていた
    という。女性は「(宅間死刑囚の)精神的な弱さに同情し、支えになりたい」な
    どと、宅間死刑囚が控訴を取り下げた9月下旬、弁護団を通じて結婚の意思
    を伝えていた。その後、自身の写真とともに婚姻届を宅間死刑囚に渡しても
    らったという。

    女性からの結婚の申し込みに対し、宅間死刑囚は「執行されるまでは人間ら
    しくありたい。理解者となら面会もしたい」などとして受け入れたという。
    死刑囚の妻は通常、拘置所の許可を受ければ面会できる。

                    ★   ★   ★   ★
  
   先ほど「個人的にはそれほど興味はない」と書いたが、これは決して例の事件
   に対して関心が薄いという意味ではない。あくまでもこの獄中結婚に関しての
   話である。 で、正直な感想を述べるならば、「ナンか、よー解らん」ということに
   なる。

   もちろんツッコミどころは多々ある。例えば、この女性は宅間死刑囚の精神的な
   弱さに同情、支えになりたいと述べているが、思わず「オイオイ、同情すべきは
   被害者とその遺族だろうが〜ぁ!」と云いたくなったし、宅間死刑囚に対しては、
   幼い8人の子供の命を奪い、さらに、裁判においても何ら謝罪の言葉を述べる
   ことなく、悪態をとり続けておきながら、今さら「執行されるまでは人間らしくあり
   たい」なんて、図々しいにもほどがあると思った。本当に「人間らしくありたい」と
   思うのであれば、結婚よりも前に、被害者の冥福を心から祈らんかい!

   この結婚が意義あるものになるかどうかは、宅間死刑囚が執行されるまでに、
   自分の犯してきた罪を真に反省し、残された遺族に対して謝罪の言葉を残せ
   るかどうかってとこにあるかもしれない。



■平成15年12月29日  「空の散歩」

   今年も残りあと3日、つまり72時間、ってことは4,320 分・・・・・・・以下略。(笑)
   イヤイヤ、本当に年の暮れも迫ってきたワケだが、宿題(翻訳の仕事)も終わ
   ってすっかりヒマになったワタシは、昨日久しぶりに本物の飛行機を操縦して
   小1時間ほど空の散歩を楽しんだ。

   飛行機の操縦と云えば、よく「やっぱり飛行機の操縦って車の運転よりも難し
   いの?」って質問をしてくる方がいらっしゃる。気持ちは非常によく解るのだが、
   実はスゴーク答え難い質問なのである。 確かに「乗り物を操る」という意味に
   おいては飛行機も車も同じなのだが、具体的な方法となると、まったく異質の
   ものであり、比較のしようがないのである。

   飛行機の操縦と車の運転、その違いはいくつもあるのだが、最大の違いって
   のは、やっぱ「前後左右」に加えて、飛行機の場合「上下」の運動が加わる点
   である。例えて云うならば、車の運転はアイスホッケー的であり、飛行機の方
   はゴルフ的なのである。 前後左右の運動に空中での上下運動が加わると、
   当然ながら風の強さや方向、そして雨の有無などの気象条件によって、運動
   の仕方が大きく異なってくる。これまたゴルフをイメージしてもらえば、簡単に
   理解していただけると思う。

   次に違う点は、飛行機ってのは一部の例外を除いて、離発着の際には必ず
   管制官の指示に従わなければならないと云うことである。ここでちょいと下記
   のサイトを覗いてみて頂きたい。

        Airport Monitor in Los Angeles International Aiprot
                    表示されるまで、多少時間がかかります!

   これはロサンゼルス国際空港(LAX)を離発着する航空機、並びにその周辺を
   飛行している航空機の「レーダー航跡図」をリアル・タイムで公開してるサイト
   である。画面上にある航空機の形をしたマークの内、ブルーはLAXに着陸しよ
   うとしている飛行機、グリーンは逆にLAXを離陸した飛行機、そしてブラックは
   周辺を飛行している航空機を意味している。また各飛行機のシンボルマークに
   マウスをピッタリと合わせて左クリックすれば、色が赤に変わり、その飛行機の
   機種や高度などのデータが、地図の右横の「Flight Information」欄に表示され、
   さらに地図の下にある「Map Range」を変えることにより、地図で表示されてる
   地域の拡大・縮小ができる。

   これをご覧になればお分かりのように、LAX上空には大小無数のヒコーキが
   休みなく飛んでいる。こんな状況で、みんなが好き勝手な行動をしたらどうな
   るかは、誰もが容易に想像できるであろう。 そこで、例えば着陸機であれば、
   管制官がLAXの20〜30km手前から等間隔でキレーに一列に並べて、順番に
   4本の滑走路のいずれかに効率よく振り分け誘導しているワケである。

   車であれば、スーパーや遊園地の大駐車場に入る際、基本的には各個人の
   自主判断によって駐車することになるが、これは「イザとなりゃ止まれる」という
   特性(芸当?)があるからこそ許されることである。当たり前の話だが、飛行機
   ってのは空中で一時停止なんてのはできない。 だからこそ、みんな管制官の
   指示に対して素直に従うのである。

   「指示に従う」って書くと、何だかスゴク窮屈そうに感じるかもしれないが、実際
   に操縦をしていると、実はこれがメチャメチャ安心感があるのだ。 というのも、
   私たちプライベート機がよく使用する小さな空港(飛行場)の中には、管制官の
   いない空港もいっぱいあって、そこでは全て各パイロットの自主判断で離発着
   が行われているのだが、いくらこっちが注意をしていても、相手の方に不注意
   があれば、必ず事故が起こってしまうからである。

   これが大空港の場合、「指示されている」「管理下におかれている」というのは、
   別の言い方をすれば、「管制官によって守られてる」とも云え、事実、少しでも
   指示と異なる飛行をすると、即座に管制官から無線で注意されるのだ。

   無線と云えば、管制官とパイロットの間の無線交信は、世界共通すべて英語
   によって行われる。日本国内とて例外ではない。たとえ飛行機のライセンスを
   取得しても、航空無線の免許がなければ実際には操縦できないのだ。日本人
   が飛行機の免許を取る際、一番ネックになっているのが、この英語による無線
   交信らしい。 特に英語圏の国々では、ネイティブの管制官が超早口で次々に
   指示を出してくるため、並大抵のヒアリング能力ではついていけないのだ。

   前後左右&上下、気象条件、そして管制官との英語による交信・・・・これらを
   総合的に考えると、やっぱ飛行機の操縦は車よりは大変かもしれない。



■平成15年12月30日  「食癖彩々」

   唐突の質問で恐縮なのだが、みなさんは「そら豆の皮」って食べます???
   
   実は昨日、中華食材を売っているお店で「そら豆」を発見! さっそく持ち帰り、
   茹でてビールのツマミ代わりにパクパクと食べていたら、日本から遊びに来て
   いる友人から、「あれ? 皮も食べるんですか?」との指摘を受けた。ワタシは
   昔から皮まで食べていたので、何の疑問も持っていなかったのだが、確かに
   よく考えてみると、ちょっと固くて、しかも苦味が残っている皮まで食べてしまう
   必要性など、全くないようにも思える。

   そら豆に限らず、様々な食材において、食べる部分と残す部分ってのは、人に
   よって違う。 例えば、みかん・・・ワタシは外皮をむいて各房についてる繊維を
   大まかに取り除き、あとは次々に口に放り込んで食べているのだが、中高年の
   女性の中には、房についている繊維を丁寧に除去し、その上で房の中身だけ
   食べて、薄皮は食べないって人も大勢いる。 一体、どちらが正しい食べ方なの
   かは解らないが、何となく後者の方が上品な感じがしないでもない。

   他にもワタシはエビフライは尻尾の部分まで全部食べるし、カレイの唐揚げも
   必ず尻尾や背ビレの部分もバリバリと残さず食べている。そーいえば、小学生
   の頃、家庭科の実習で、初めて調理したのが「ホウレン草の炒め物」だったの
   だが、担当の河田先生が「みなさん、ホウレン草というのは根っ子の部分まで
   食べられますから、そこも捨てずに、輪切りにして一緒に炒めなさい」と、指導
   していた。以来、素直なワタシはこの教えを忠実に守り続けている。

   まぁ、なんやかんやで、河豚なんかは卵巣など毒がある部分以外すべて食べ
   るし、スッポンで食べられないのは甲羅くらいのモンで、生き血を含めて、他の
   部分は食べ尽くしてしまう。(ワタシゃスッポン料理は苦手だけど) 基本的には
   「食べられる部分はすべて食べる」ってのが、他の生命を奪うことにより自らの
   生命を維持している罪深き人間の食生活の正しいあり方のような気がする・・・。



■平成15年12月31日  「皆様に感謝!」

   いよいよ2003年のフィナーレが近づいてきました。 皆様にとりましては今年は
   どのような1年だったでしょうか?  我々Knight Flightのスタッフ一同にとっては
   非常に楽しく、そして本当に充実した1年であったように思います。

   9月から11月初旬にかけての2ヶ月半、一時サイトをClose したものの、それも
   また良い充電期間になりまして、ダン隊長は新しいギジツの習得、チョコ女史は
   美味しいお菓子の研究、そしてワタシは面白い徒然ネタの探求に専念すること
   ができました。

   そんな我々の「ワガママ」を許してくれたKnight Flightファンの皆様には、本当に
   心から感謝している次第です! ありがとうございました!

            どうか皆様、良いお年をお迎え下さいませ・・・・
  
                                 しーさま ダン隊長 チョコリスト
                                                            BGM BY こどものためのMIDI DATA COLLECTION



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©Knight Flight 2003. Presented By C-sama, Capt. Dan and Chocolist.