■平成17年6月1日  「転ばぬ先の杖」

「ア!」っと云う間に、今年上半期の最後の月になってしまった。イヤイヤ、ホントに早い
モンである。一応、我がナイフラは「航空関連サイト」ってことで認知されていると思うの
で、月の初めくらいは航空系の話を書こうと思う。

さてさて、既にニュース報道でご存知かと思うが、先月30日、シドニー国際空港でJALの
ジャンボ機の主脚が、プッシュバック中に破損するという事故が発生した。

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     シドニー空港を30日に出発しようとした関西行き日航778便ジャンボ機
     (乗客乗員181人)の主脚部品が破断するトラブルがあり、オーストラリア
     航空当局は事故につながる恐れがあったとして調査を始めたことが31日、
     分かった。 けが人はなかったが、778便は出発を取りやめ欠航。日航は
     保有する全ジャンボ機79機の主脚部品の目視検査を始めた。
 
     日航によると、日本時間の30日午前10時半ごろ、同機が駐機場からけん
     引車で移動を始めた際、機長らが何かが折れるような音を聞いたため出発
     を中止。点検したところ、左翼主脚の付け根付近の部品が破断しているの
     が見つかったという。   (5月31日付 共同通信)

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しかし、共同通信の記者も「主脚部品が破損するトラブルがあり」なんて寝ボケたことを
よく書けたモンである。オーストラリア航空当局が重大インシデントとして調査を始めた
ことからも解るように、こりゃ「トラブル」なんて生易しいモンじゃない。明らかに「事故」で
ある。 しかも、主脚から最も遠い位置にあるコクピット内で破損した音が聞こえたってん
だから、かなり大きな破損事故だったと考えられる。

もちろん、ジャンボの主脚は4本あり、例えその内の1本が破損しても、安全性には問題
ないらしいが、それでも原因が解らない以上、残り3本の主脚については大丈夫という
保証は何もないワケであって、ヘタすりゃ同じように破損する可能性も否定はできない。

ワタシも過去に何度か、機体に不具合が発生し、それでフライトがキャンセル or 遅延に
なってしまうという不運に遭遇したことがあるが、いくら「修理が完了しましたので、出発
します」」って云われても、やっぱ気持ちのイイものではない。きっと、このJAL機に搭乗
予定だった方々も、同じ気持ちだったんじゃないだろうか?

さて、乗客としてではなく、私自身が操縦していて、重大な事故やトラブルに巻き込まれ
た、または巻き起こしたってことは、ほとんどないのだが、友人(AU人)がヘリコプターを
墜落させてしまったことがあるのだ!

彼はワタシと同じ時期に飛行機の操縦訓練を受けていた、いわば「同期の桜」なのだが、
「ヘリを操縦していて、墜落事故を起した」って噂を聞き、あわてて本人に電話してみた
ところ、高度30cmからの墜落だったそうである・・・。

しかし、「高度30cmからの墜落??」と笑うことなかれ。本人の弁によると、タッチダウン
の寸前(高度30cm)に急に突風が吹き、それに煽られて機体が傾き、ローターが地面に
接触して、結局は機体が横倒しの状態になって全損してしまったそうである。 万が一、
機体の近くに整備員なんかがいたら、恐らく事故に巻き込まれていたことであろう・・・。

それにしても、何だか最近の日本の航空界は、実に「ヤ」な雰囲気が漂っているような気
がする。現時点では大事故は発生していないが、「一歩間違えれば・・・」という状況って
のが異様に多い。大事故が発生した時に、「あと一歩、じっくりと点検していれば・・・・」と
後悔することのないよう、「一歩間違えれば・・・・」という状況のウチに、シッカリ原因追及
と事後対策を立ててもらいたいものである。



■平成17年6月2日  「とりあえず」

普段、我々が何気なく使っているセリフでも、日本語を勉強している外人さんからすると、
理解しにくいというか、スゴ〜ク奇妙に思える言葉があるらしい。実は昨日、イギリス人の
友人から久しぶりに電話があり、ひょんなことから、そんな話になってしまったのである。

彼は現在、趣味で日本語を勉強中しているのだが、ロンドン市内にある日系の居酒屋に
日本人の友達2人と一緒に飲みにいったそうな。その時、ホスト役の日本人が、いろいろ
と注文をした後、店員さんに「とりあえず、それで。」と言ったらしい。

日本人の我々からすれば、よくある光景であり、別に珍しいことでも何でもない。 しかし
彼には日本人が最後に口にした「とりあえず」という言葉が妙に耳に残り、生来のマジメ
な性格も手伝って、家に戻ってから即効で辞書を引いて、その言葉の意味を調べてみた
のだが、どうもいまいちピンと来ないというのである。

そこで、ワタシは「きっと後で追加注文すると思うけど、現時点ではコレだけあれば十分
であるという意味である」と説明したのだが、「なぜ最初に注文した時に、未来の注文の
可能性まで示唆する必要があるのか?」という、かなりスルドイ疑問を投げかけてきた。

まぁ、改めて云われてみりゃ、別に「生3つと刺身の盛り合わせ1つ、それから、焼き鳥の
盛り合わせも1つもらおうかなぁ?」だけでも何の問題はない。つまり彼が指摘した通り、
イチイチ「とりあえず」なんて断りを入れる必要性など、どこにもないのである。

そこで、「とりあえず」という言葉を国語辞典で調べてみたところ、次のような説明がなさ
れていた。

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       とりあえず (副)  (取るべきものも取らずに、の意から)

          1) いろいろしなければならないものの中でも第一に。
             さしあたって。まずはじめに。
             「―これだけはしておかなければならない」
             「―お知らせ申し上げます」

          2) すぐに。直ちに。  「取るものも―かけつける」

     ************************************************************

うーん、予想以上に大変な単語を我々は無意識のうちに使っていたようである。たかが
居酒屋で注文するのに、「いろいろしなければならないものの中でも」ってのも、なんだか
かなり大袈裟な話のような気がしないでもないが、実はもっと複雑な心理的背景っての
が、この「とりあえず」というセリフの裏にはあるんじゃないかとワタシはふんでいるのだ。
「ある種の弁明・弁解を、極めて簡略化した単語」というのがワタシの説である。

つまり、「いや、私たちは別に怪しいモンじゃありませんし、一応、社会人なわけですから、
金の心配をすることもなく、今日はジャンジャン注文して、店の売り上げに貢献するつも
りですが、いきなりたくさん注文して、一気にそれらを持ってこられても、非常に困るワケ
でして、やっぱり我々は日本人ですから、温かいモノは温かく、そして冷たいモノは冷た
い状態で食べたいというのが人情であり、また一気に注文することで、厨房の中が混乱
したりなんかすることがあろうものなら、それこそ我々としては誠に遺憾であり、ましてや
せっかく皆さんが作ってくれた料理を、万が一にも途中で腹が一杯になって残したりする
ようなことがあれば、もはや切腹に値する重罪と言っても過言ではなく、その意味におい
ても、やはりここは1つ現時点で指し当たって必要な料理だけを注文して、そして後から
気持ち新たに注文してみたりなんかしようかなぁ〜なんて思ってるんですよね♪」という、
長〜い弁明を本当はするべき場面なのだが、これから飲もうって時に、あんまり卑屈に
なるってのもヘンだし、そこで「とりあえず」という単語を用いて、自分の意思表明みたい
なもんをしているんじゃないかというワケだ。

参考までに、ワタシはこのセリフ、食べ物のオーダーをした後に使ったことがない。んじゃ
いつ使っているかというと、座席に案内され、座った直後に「とりあえず、生ください♪」と
云う具合に使っている。つまり、先ほどの辞書による説明で言うならば、2番の方の意味
で使っているのである。

ワタシの場合、酒を飲む時は、ほとんど料理を食べることはない。だから、小料理屋さん
とかに行っても、だいたいは「おまかせでチョコチョコと」みたいな注文の仕方をする方が
多いし、ボケーっと飲んでいたら、板さんが気を遣って「何かあっさりしたモンでもおつくり
しましょうか?」なんて声をかけてくれる。要は飲んでいる時に、目を細めてメニューを見
ながら、ごちゃごちゃ注文するのがキライなのである・・・・・・おっ! いま書いていて気が
ついたのだが、ワタシ、メニューすら見ないことが多いような気がする!(笑) 


・・・・・・・・・と、まぁ、ごちゃごちゃと説明したが、大半の人は無意識に「とりあえず」という
単語を使っていると思うので、外人さんに質問された場合には、「意味のない間投詞」と
でも説明した方が良いのかもしれない。とりあえずは。(笑)



■平成17年6月3日  「とりあえず Vol.2」

昨日の徒然で書いた「とりあえず」というセリフだが、後からよーく考えてみると、ワタシの
場合、飲み屋より電話の最後で「んじゃ、とりあえず、そーゆーことで!!」みたいな感じ
で、よく使っていると思った。 この時、相手は「そーゆーことって、どーゆーこと?」 なんて
質問はしてこない。ということは「終わりの挨拶」として、それなりに認知されているという
ことであろう。

さて、人間は誰でも良いか悪いかは別として、「口癖」ってのが必ずあるらしい。もちろん
自分では意識していないので解りにくいのだが、誰かに指摘されてみると、なるほどよく
使ってるかもしれんなぁ・・・と思ったりするワケである。

参考までに、チョコ女史の「口癖」は「〜じゃんねぇ」である。これは一般的には、「〜です
よね?」と、相手の同意を求める時に使われると思うのだが、チョコ女史の出身地である
名古屋では、「〜なんですよ」という意味となり、いわば独白に近いセリフなのである

ワタシがまだ名古屋弁のビギナーの頃は、チョコ女史から「日曜のお昼にカフェに行った
じゃんねぇ」と云われると、「はぁ? そんなの知らんがなぁ」と答えていたのだが、これは
先ほども説明したように、「日曜にカフェに行ったよね?」と聞いているのではなく、「日曜
にカフェに行ったんですよ」という意味なので、この場合は「ふむふむ」というのが正しい
反応なのである。

一方、ダン隊長の口癖は何かと言うと・・・実はこれがまったく思いつかない。というのも、
ダン隊長は非常に物静かな方でして、いつも周囲にカリフォルニアの風が吹いているよ
うな感じなのである。そーいえば、近所の超ハンサム好青年であるテッちゃんも、口癖が
ないような気がする。やっぱ爽やかな人は口癖がないのだろうか・・・なんて書くと、口癖
があるチョコ女史が、まるで「爽やかではない女性」ってことになってしまうよなぁ。(笑)
もちろん、チョコ女史も非常に物静かであり、爽やかな女性である。(←かなり気を遣って
いる? 笑)

口癖と言えば、オヤジとかで、何かを云う前に必ず「しかし、なんですなぁ・・・」という人を
たまに見かける。 この「なんですなぁ・・・」の後に、もちろんメインの話題が続くワケだが、
このセリフを耳にすると、いつも「このオヤジの日本語は英語的だなぁ。」と思ってしまう。
つまり中学校で習った「I think that 〜」の構文に近い日本語を使っているような気がする
のだ。

さらに英語的と云えば、実はパチKも電話における最初のセリフとして、すんげー英語的
な表現を使う場合が多い。それは「なーんがでっきょん?」というセリフで、直訳するなら
「何が起こっているのですか?」であり、意訳するなら「最近どうよ?」、英語で言うならば
「What's happening?」とまったく同意である。 もちろん、これは香川県地方の方言の一種
ではあるが、方言がどうのこうのと云うより、この発想自体が英語的だと思うのである。

ところで、口癖とは少し違うのだが、京都人(主に老人)の間では、他府県の人からして
みれば、非常に不思議に思える会話が朝っぱらから繰り広げられることがある。

       老人A: おはよーさん      (おはようございます)
       老人B: あ、おはよーさん   (あ、おはようございます) 
       老人A: 今日はどちらまで?  (今からどちらにお出かけですか?) 
       老人B: ちょっとそこまで    (ちょっと近所までです)
       老人A: そらよろしゅーおすなぁ   (それは素晴しいですねぇ)

前半の挨拶の部分は良いとして、問題は老人Aの最後のセリフである。 普通であれば、
「そうですかぁ。それじゃお気をつけて」というのが妥当である。少なくとも「そらよろしゅー
おすなぁ」ってのは、前の文章の返答としてはメチャメチャ不適当である。しかし、京都人
(シツコイようですが主に老人です)の間では、これがごく普通の会話として成立している
のだ。

・・・・・・・・・・・と、ごちゃごちゃと書き連ねてきたが、特別な主旨があるわけでもなけりゃ、
面白いオチがあるわけでもない。要は今日の徒然自体が、「特に意味のない間投詞」と
云うワケである。(笑)



■平成17年6月5日  「ファジー理論」

死ぬほど苦しかったサケツの痛みが、今日になってようやく治まり、何とかマトモに歩行
ができるようになった。 イヤイヤ、挫骨神経痛ってのがこれほど激痛を伴うとは、ホント
夢にも思わなかった。

さてさて、かなり昔の話だが、「ファジー理論」ってのが流行ったことがある。この理論を
応用した炊飯器だの洗濯機だのが発売され、何だかよーわからんが、誰もが「スゴイ!」
と思った記憶がある。

辞書でこの「ファジー理論」ってのを調べてみると、「真(1)か偽(0)かという、二値論理に
対して、人間の言語や推論に含まれる “あいまい性” を一種の確率変数として、1〜0の
間の数で表す数学理論」と説明してあったが、これまたよーわからんが「こりゃスゴイ!」
と思ってしまうワケである。

で、確かその当時、某科学番組で、ファジー理論を使った簡単な実験をやっていたのを
観たことがある。 それは細長い一本の棒を、台の上に立ててるのだが、もちろん普通で
あれば、手を離した途端、棒は倒れてしまうのだが、ファジー理論を応用した装置の上に
設置された台の上に置くと、手を離しても棒が倒れないのである。

つまり、手のひらの上に棒を乗せた時、人間ならば手のひらを前後左右に動かし、うまく
バランスを取ることで、棒が倒れないようにすることができるが、ファジー理論を応用する
と、それが機械でも再現できるらしい。またまたよーわからんが「おおお! スゴイぜ!」
とワタシは唸ってしまう。

たぶん、現在の船や飛行機の姿勢制御装置にも、この「ファジー理論」が応用されている
とは思うのだが、相変わらず船も飛行機も揺れている。 まぁ、飛行機はしゃーないとは思
うが、船の場合、所詮は前後左右の揺れなんだから、カンペキに揺れない船ができるん
じゃないだろうか?と、素人目には思う。

しかし、ちょいと船に詳しい人に聞いてみたところ、現在、横揺れに関しては、かなり制御
することができるのだが、縦揺れに対しての制御装置というのは、まだ開発されていない
そうである。ファジー理論の実力ってのは、こんなモンだったのか??

これまた素人考えなのだか、例えば大型客船にはプールが付いている。 このプールの
水面は、船の揺れに関係なく常に水平を保っているような気がする。 いや、少しは揺れ
てるのかもしれんが、それこそファジー理論で、なんとか水面が揺れないようにすること
ができるような気がする。これを船全体に応用すりゃ、まったく揺れない船ができるんじゃ
ないだろうか??? それとも、どこか無理があるんだろうか???

どなたか科学に強い方がいらっしゃったら、ぜひアホの子にも解るように説明して頂きた
いと思う次第である。


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